FX初心者に必要な心構えとは?トレーダーに必須のマインドセット

FX初心者の心構え FXに役立つ話

「FXなら、少ない資金で大きく稼ぐことが出来るらしい」──そう期待してFXの世界へ飛び込んできたFX初心者のあなたに、最初にお伝えしたいことがあります。

これから6回に渡って、シリーズ『FX初心者に伝えたい大切なこと』と題して、FXの世界で成功を手にするために必要な「本当に大切なこと」をお伝えしていきます。

こんにちは、FXトレーダーのmonoです。

シリーズ第1回の今回は、これからFXでお金を稼いでいこうと考えている初心者のあなたへ向けて、しっかりと受け入れて欲しいマインドセット(考え方・心構え)について解説していきます。

この記事の内容を知るのと知らないのとでは、これからのあなたの「生存確率」が大きく変わってきますので、FXの世界でお金を稼いでいきたいのなら、最後までしっかりと読んでみて下さい。

初心者は、FXの世界がどれほど過酷か知らない

これからFXを始めようとしている初心者のあなたは、FXの世界がどういうものなのか、まだしっかりと理解出来ていないと思います。

少額の資金でも大きな利益を得られる──こうしたFXの魅力は広く語られていますが、FXの世界の実像については知らないことばかりではありませんか?

そこで、まずはFXの実像について、その“さわり”を分かりやすく解説していきます。

FXの市場規模とプレーヤー(市場参加者)について

FX(外国為替相場)は、世界で最も巨大な金融取引市場であり、その取引額は一日当たり500兆円を超えるといわれています(2016年の統計。国際決済銀行(BIS)調べ)。

この巨大な市場の中で、個人投資家や個人トレーダー、ヘッジファンド、銀行や証券会社などの金融機関、国際的なビジネスを行っている企業などが、日夜「外国為替取引」という戦いを繰り広げています。

しかも、ときには“国家”が莫大な資金を使って、直接この舞台に上がってくることもあります。これは「為替介入」と呼ばれるものであり、これだけ多彩なプレーヤーたち(市場参加者)が大金を投じて参加している金融市場はFXの他にはありません。

こうした市場参加者の約9割は、為替レートの変動による価格差から利益を得ようとする「投機筋」と呼ばれるプレーヤーです。

そしてあなたも同じように、レートの上下動から利益を出すために通貨を売ったり買ったりしている「投機筋」の一人なのです。

残りの約1割は、国際ビジネスなどの事業に必要な外貨を入手(両替)するために取引をしている、「実需筋」と呼ばれるプレーヤーであり、トヨタなどの自動車会社や出光などの石油会社といった企業が実需筋にあたります。

FXではあらゆる市場参加者が対等に戦っている

FX取引は、誰かの損失が誰かの利益になるという「ゼロサム」の世界です。例えば、どこかのヘッジファンドが多額の利益を上げたということは、他の人々がその金額と同じだけの損失を出したということです。

つまりFXでお金を稼ぐということは、他のプレーヤー(市場参加者)よりも優れたトレード判断をして取引を行うことによって、他のプレーヤーからお金を得る(相手は損失になる)という、とても厳しい真剣試合なのです。

とはいっても、そこに情けは無用ですし、相手もそんなことを思ってくれません。

そもそも対等な立場とルールのもとで、ヘッジファンドや金融機関などとお互い了承の上でFX取引をしているのですから。

あなたの目の前にあるのは、PCモニタやスマホに映った「ただのチャート」に過ぎませんが、その画面の向こうにはそうした人々が大勢存在しており、常に彼らとガチンコの真剣勝負を繰り広げているのだということを、しっかりと理解しておく必要があります。

FX初心者は、相場でお金を稼ぐために受け入れるべきリスクを知らない

FXは戦場であり厳しい世界

さて、ここまで解説してきた「FXの実像」を少しでも理解すれば、こうした真剣勝負の戦いの場へ、何も知らず、何も持たずにノコノコと出ていったらどうなるか、想像がつくのではないでしょうか?

もし今のあなたが「勝ったら下がり、売ったら上がり、損失ばかり出している」というのなら、それはあなたが他のプレーヤーよりも劣る判断とトレード行動を取ってしまっているため、画面の向こう側のトレーダーたちに負け続けているということです。

しかもFXは「レバレッジ」という仕組みによって、手持ちの資金の何十倍もの取引が可能になっていて、上手くいけばお金が増えるスピードは早くなりますが、同じように、損失によってお金が減るスピードも早くなってしまうのです。

FXを始めた初心者が訳も分からない内に、あれよあれよと資金を減らし、あっけなく退場していくというケースは後を絶ちません。

資金を失うリスクを受け入れた分だけ、それに見合った利益を得られる

実はFXには、多くのFX初心者が理解できていない“大事なポイント”があります。

それは「利益を得るには、それに見合ったリスクを受け入れる必要がある」ということです。

文章だけを見ると「まあ、そうなんだろうな」と思うかもしれませんが、このことを本当に理解できているFX初心者は、ほぼいないと言っても過言ではないでしょう。

それだけに、今ここでしっかり理解しておけば、あなた自身の大きな優位性になるはずです。

さて、FX初心者が最初にイメージする「FXの勝ち方」は、大抵は以下のようなものになります。

  1. 一回のトレードで勝って利益を得る。
  2. 次のトレードでも勝って利益を得る。
  3. また次のトレードも勝って利益を得て、どんどん利益を重ねていく。
  4. たまにちょっとくらい負けるのは仕方がないが、出来れば一度も負けたくない。

これはかなり楽観的で、「ちょっとくらいなら負けてもいい」という、怖いもの知らずな傲慢さも少し感じさせます。

これを具体的な金額で例えると、例えば1回の勝ちトレードで10万円の利益を出して、さらに20万、30万と利益額を重ねていくなかで、たまに1万円くらい負けることもあるのは仕方がない──こういうイメージになります。

実はこれは、FXで利益を重ねていくことを大きく誤解したイメージなのです。こうしたイメージをもっていては、まず上手くいきません。

実際には、例えば1回のトレードで10万円の利益を得ようとするなら、それと同額か、少なくとも5万円以上の損失のリスク(損失の可能性)を受け入れる必要があります。正確にはリスク金額の計算はケースバイケースですが、おおよそこのような感じになります。

つまり、1回のトレードで数百万円の利益を出しているFXトレーダーは、いざ損切りとなれば100万円以上の損失を確定させているということであり、それだけのリスク(損失の可能性)を受け入れているからこそ、大きな利益を手にしているということなのです。

利益のスケールが大きくなればなるほど、損失のスケールもまた大きくなるのです。

これが「利益を得るには、それに見合ったリスクを受け入れる必要がある」ということであり、FX初心者が理解し辛い「FXの大事なポイント」のひとつです。

このことを理解しないまま、目先の利益を追い求めて大きな資金を使ってトレードをしてしまうと、思わぬ形で「想定外の大きな損失」と向き合わざるを得なくなります。

そうなってしまったとき、感情的に激怒したり狼狽したりしてメンタルが崩壊してしまう結果、さらなる損失を出して後悔することになるのです。

次は、この「感情面での問題」について見ていきましょう。

FX初心者は、自分の感情によって自滅してしまう

FXで失敗して悲しむ

  1. FX取引では、どんなプレーヤー(市場参加者)たちを相手にして戦っているのか?
  2. FX取引では、どれだけのリスク(損失可能性)を受け入れなければならないのか?

──こうしたことを知らないままFXの世界へ飛び込んでしまうと、ほぼ全てのFX初心者は「自らの感情による自滅」を経験することになります。

FX相場には、百戦錬磨のトレーダーや、資金力が豊富な機関トレーダーたちが大勢うごめいていて、ゼロサムの世界のなかで真剣勝負の戦いを繰り広げています。

ですから、一見すると自分の予想が外れて損をしてしまっただけに見えても、実はそのチャートの向こう側にいるトレーダーたちの行動によってもたらされた“値動き”によって、あなたは気づかない内に「してやられた(負かされた)」ということなのです。

ですから、少々のビギナーズラックはあったとしても、トレードすればするほど損失が大きくなっていくのは、FX初心者にとっては当然の結果です。

これは、手ぶらで戦いの場へ出ていって、ルールも分からないまま「なんでやられたんだ!?」とオロオロしているようなものであり、そのままだと遅かれ早かれゲームオーバーになってしまうことは目に見えています。

FX初心者お決まりの自滅コース

このような、ある意味「必敗」ともいえる状態に置かれてしまうと、人は感情的にならざるを得ません。

そして感情的になってしまうことによって、さらに損失へとつながる行動をとってしまい(これは行動経済学によって明らかにされています)、そして自滅への道を歩んでしまうのです。

  • 損失を取り戻そうとして、大きなポジションで無茶なトレードをする。
  • 少しでも含み益になると、すぐに利益確定をしたくなる。
  • 含み損になると、建値に戻ってくるのを期待してホールドし続ける結果、強制ロスカットになってしまう。
  • 売っても買っても上手くいかず、やけくそになってデタラメなトレードを繰り返す。

これらは皆、FX初心者がやりがちな「感情的なトレード」の一例です。

負けやすい状態のなかで、実際に負け続けてしまい、感情的になってさらに負けていく──残念ながら多くのFX初心者は、こうした負のスパイラルに陥り、自滅するべくして自滅していってしまうのです。

感情的になってしまうことの問題とその対策については、下の記事で解説していますので参考にして下さい。

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FX初心者は自己投資から始めよう

ここまで見てきたように、FXで戦えるだけの実力が身についていない状態で大きな資金を使ってトレードをすることは、まったくおすすめ出来ない──ということが分かってもらえたと思います。

実力がつく前に無茶をして、大きなリスクを背負うべきではないのです。

ですから、FXを始めた段階では、大きな金額をFX口座に入れてトレードしないことが大切ですし、理想をいえば、そのお金をFX口座に入金しないでおくことが最善です。

要するにFX初心者のあなたには、まず最初に「お金を稼ぐ」という気持ちを一旦脇へ置いてもらいたいのです。

このことについて、詳しくは下の記事を参考にして下さい。

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最初は「リスクを受け入れる」のは無理なことだから

FXで利益を出すには、求める金額に見合ったリスクを受け入れる必要があります。

しかし、ほとんどのFX初心者は、これまでの人生で「金銭的なリスクを背負う」という経験が乏しいものです。

言い換えると、「お金を失う」ということの経験とその免疫が少ないということです。

何かの対価としてお金を“支払う”ことの経験は豊富でも、お金そのものを“失う”ことには慣れていないものなのです。

例えば、「今この場で10万円を出せば、この後で20万円が手に入るよ」といわれても、多くの人は「今ここで10万円を手放すこと」に強い拒否感を感じるものです。

ましてや、その10万円が返ってこないかもしれないとなれば、あなたも検討の余地なく拒否するのではありませんか?

しかしFXトレードというものは、まさに日々こうしたことを行っているのであり、トレード=リスクテイク(リスクを背負うこと)といってもいい程です。

ですから大切なのは、自分の資金をリスクにさらすことに徐々に慣れていくことであり、それに耐えられるだけの知識とスキルを身につけていくことなのです。

※「資金をリスクにさらすこと」に慣れるための方法は、下の記事で解説しています。

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トレード資金というものは、実際にリアルトレードをするための資金であると同時に、FXトレーダーとして最低限必要なものを身につけるための資金でもあります。

FX初心者は、いきなりリアルトレードを始めて訳の分からないまま資金を失ってしまう前に、自分自身のスキルアップのためにお金を使うことをおすすめします。つまり「自己投資から始めよう」ということです。

「まずは自分自身を磨く」というマインドセットを持ってFXに取り組む

FX初心者はスキル練習を

古くから伝わるユダヤ人の教えにこういうものがあります。

「財産は、耳と耳の間に持て。それは決して奪われることが無い」

「耳と耳の間」──つまり頭の中の知識や知恵、スキルこそが真の財産であり、それがあれば一時的に金品が無くなってもまた生み出すことが出来るということです。

そして何より、その知恵やスキルは、誰かに奪われるということがありません。

FXトレードの知識やスキルというものも同様で、一度身につけたものは決して奪われることはなく、あなたの血肉となって相場で力を発揮してくれます。これこそが、百戦錬磨の強豪がひしめくFXの世界で戦い抜いていくための武器になるのです。

最初に知識を吸収して、それを実践して身につけていく

まず最初にやるべきことは、FXの本をたくさん読んで基礎知識を身につけること。

そのために役立つ本を下の記事で紹介していますので、ぜひ役立てて下さい。

FXおすすめ本。プロトレーダーが厳選した書籍16冊[2018年版]
「FXの本は色々あるけど、結局どれを読んだらいいんだ?」 「これだけは読んでおけ!っていう、決定版のおすす...

FXブログを見てもいいのですが、やはり本は内容がしっかりと体系的に構成されているので、理解が深まりやすいのです。

そして、そうやって知ったことを、止まった過去チャートやデモトレード、トレード練習ソフトなどを使って試してみることが必要です。

その際に役立つツールやソフトについては、以下の記事で解説&紹介しています。

MT4の複数時間足チャートの検証&練習におすすめのインジケーター
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こうしたことを繰り返して、知識を自分のなかに落とし込んでいきましょう。そうすることで知識はあなたの知恵となり、自信が育っていきます。

そして少額でのリアルトレードへと進んでいき、「リスクを受け入れること(背負うこと)」を実践していくのです。

この段階まで来れば、多少の損失は受け入れられるようになっているはず。なぜなら、ここに至る過程の中で「トータルで利益を上げること」への理解もまた、深まってきているはずだからです。

「まずは自分自身を磨く」──このマインドセット(考え方・心構え)をもつこと。

このマインドセットを無視したまま、最初からお金だけを求めても上手くいきません。その欲望の先にあるのは「必然的な失敗」だけです。

FXで勝てるトレーダーは1割だけだから

そうはいっても、あなたはお金が欲しくてFXを始めたのですから、「お金を求めることを一旦脇へ置こう」といわれても、そこに強い抵抗を感じるのは当然だと思います。

ちなみにFXの世界では、利益を得られるのは全体の1割だといわれています。

多くのトレーダーは利益を得られず、資金を失って退場していく運命にあります。そして、また新たなトレーダーが参戦してきて、また訳の分からないまま資金を失って退場していく──FXの世界では、このように人々が入れ替わり続けています。

だからこそあなたは、多くの人がその価値を知らなかったり、困難を感じて出来なかったりすることをやることで、敗者たちとは異なった道を歩める可能性が出てくるのです。

今あなたが感じている“抵抗感”に負けることなく、少しずつでも行動に移すことが出来れば、少なくとも、いきなり大きな損失を抱えて後悔することは無くなるはずです。

つまり、FXという戦場で長く生き延びられるようになるのであり、その時間を使ってさらにFXを学び、経験を積んでいくことが可能になります。

お金を稼ぐことを一旦脇に置くことで、FXの世界で生き延びられる確率が高まり、その結果としてお金を稼ぐための知識とスキルを身につけられ、お金を稼げるようになる。

──この逆説的な真実を受け入れられるかどうかが、FX初心者の運命を分ける大切なポイントになるのです。

FX初心者に必須のマインドセット~まとめ

FX(外国為替相場)は、世界で最も巨大な取引市場です。

個人投資家、ヘッジファンド、銀行、証券会社、企業などが、皆この一つの舞台上で「外国為替取引」という戦いを繰り広げています。

あなたの目の前にあるのは、PCモニタやスマホに映った「ただのチャート」に過ぎませんが、その画面の向こうにはこうした人々が大勢トレードしていて、常に彼らと戦っているのです。

初心者だからといって、何かハンディキャップをもらえるわけでもなく、ミスをしても「今のは無かったことに」ということにもなりません。百戦錬磨のプロフェッショナルたちと全く同じルールと環境のもとでFX取引を行うことになります。

初心者はまず、お金を稼ぐということを一旦脇へ置いて、最低限の知識を身につけることが必要です。FXにお金を注ぐのではなく、あなた自身にお金を注ぎましょう(自分へ投資する)。

そうやって学んだことを少しずつ実践してみて、そこで分かったことや気づいたことを元にして、さらに学んでいく──これを繰り返して下さい。その際には、このブログの記事も参考して役立てていって下さい。

こうして、まずは自分自身を磨いて向上していくことで、いずれその取り組みに応じた分だけFXで稼げるようになるでしょう。

以上、FX初心者に必要な心構えとは?トレーダーに必須のマインドセットについてお伝えしました。

引き続き、こちらの記事をどうぞ

シリーズ『FX初心者に伝えたい大切なこと』第2弾。

FX初心者が自己責任の相場で勝ち抜いて稼ぐ方法とは?
勝てるトレード手法を求めて、あなたもネット上を探し回ったり本を読んだりしながら、それを実際に試したりしていると思います。...