「トレード手法を作っているけれど、どこでエントリーすれば勝てるのか分からない……」
そんな悩みを抱えるあなたに、ぜひ知っておいて欲しい「トレード手法の作り方」があります。
今回は、FXのエントリー方法で悩んでいるあなたに、トレード手法の重要部品であるトリガーについて、詳しく実践的にお伝えしていきます。
この記事を読めば、あなたにもチャートの優位性を活かしたエントリー方法が分かり、自分の手でトレード手法(トリガールール)が作れるようになります。
トリガーとは?
トリガーとは、FXのトレード手法を構成する要素のひとつで、エントリーするタイミングを定めたルールのことです。
正確には「トリガールール」と呼び、条件が満たされたタイミングでエントリーしてポジションを持ちます。
一般的な意味としては、トリガーとは「何らかの動作のきっかけとなる合図」のことをいいますが、トレード手法のトリガーもこれと同様に、「エントリーのきっかけとなる合図」という意味を持っています。
ちなみに「銃の引き金」もトリガーといい、狙ったタイミングで弾丸を撃ち出すという意味では、FXトレードのトリガーのイメージにぴったりだといえるでしょう。
「それって、要するに普通のトレード手法(ルール)のことじゃないの?」
──あなたはそう思ったかもしれませんが、そのことについては少し説明が必要です。
トレード手法というと、一般には「どこでエントリーするか?」ばかりが注目されがちです。
しかし、そうしたエントリーに関するルールは、トレード手法を構成する要素のひとつに過ぎません。
エントリールールの他にも、相場の環境認識や背景分析のルール、利食いと損切りに関する「決済ルール」、リスクマネジメントに関する「ポジションサイジングルール」などがあり、それらは皆、お互いに関係し合っています。
さらにいえば、トレード手法とはチャート上でトレードすることだけに留まらず、トレードする環境や時間のこと、トレード中のセルフマネジメント(自己管理やメンタルケア)のこと等、多岐に渡るものなのです。
下の記事では、そうした「エントリーや決済“以外”の大切なルール」について解説していますので、あなたのトレード手法作りに役立てて下さい。
今回解説する「トリガー」は、こうしたトレード手法全体のなかの「エントリータイミング」に関するルールだということを押さえておいて下さい。
トリガーとあわせてセットアップのことも理解しておく
このようにトレード手法とひとことで言っても、様々な要素によって全体が構成されているわけですが、チャート上でトレードする場面に絞って見てみると、そこで用いられるルールには大きく分けて「セットアップ」「トリガー」「決済」のルールがあります。
そして今回解説するトリガーは、セットアップのルール(条件)が満たされてから用いられるものです。
セットアップとは?
「どんな相場状況でトレードするのか?」を定めたルールのことです。
相場環境を認識して、背景分析をおこない、トレード戦略を立てる──こうした一連のトレード判断をルール化したものです。
ですからトリガーのことを知る前に、セットアップについてもしっかり理解しておくことが大切です。
セットアップについては下の記事で詳細に解説していますので、よく分からない場合はしっかりと読んでおいて下さい。
トリガーを用いるメリット
こうしてトレード手法の全体像を知ることによって、FXでトリガーを用いるメリットが見えてきます。
エントリーに向けたチャート分析(トレード判断)を、セットアップとトリガーに分けることによって、次のようなメリットが生まれます。
トリガーを用いるメリット
- 一見するとチャート状況が好ましく見える場面で、焦って優位性の乏しい“飛びつきエントリー”をしてしまうことを避けられる。
- チャート状況が好ましく、トレード手法的には直ちにポジションを持つべき場面で、エントリーをためらってしまったときに「背中を押す」役割を果たしてくれる。
- トレード手法が、それを用いる場面ごとに分割・ユニット化されるため、検証やトレード練習がやりやすくなる。
「絶好のチャンスだ!」といって欲に目がくらんだ状態のとき、トレード手法が曖昧だと安易な飛びつきエントリーをしてしまいがちです。
しかし、そこに明確なトリガールールがあれば、「まだエントリーのサイン(合図)は出ていない」事実を確認することによって、冷静さを取り戻せる可能性が生まれます。これがメリット1です。
その反対に、ポジションを持つべき状況なのは分かっていても、心理的に不安やためらいを感じてしまい、どうしてもエントリーのクリックが出来ないとき、トリガーによる明確なサインがあれば、それが「背中を押して」くれるわけです(これがメリット2)。
そしてメリット3として、セットアップとトリガーに分けることによって、トレード手法が分割・ユニット化されるため、それぞれ個別に優位性(どんな売買の偏りの傾向を捉えるのか)を検証できるようになります。
それぞれのユニットごとに優位性を明確にしておくことで、有益な組み合わせを試したり、反対に、優位性が相殺されてしまうようなケースを避けたり出来るのです。
さらに、各ユニットごとにトレード練習が出来ますので、エントリー(トリガー)だけを繰り返し反復練習してスキルアップしていくことも容易になります。
最初からトレード手法全体を使って上達していくのはとても困難ですから、こうした分割アプローチを知っておくことはとても大切なことです。
スキルアップの効果的なアプローチについては、下の記事を参考にして下さい。
トリガーの基本的な考え方
トリガーとは、つまり「自分はどういうタイミングでエントリーするのか?」を明らかにしたものです。
あらかじめ「こういうタイミングならエントリーすることに優位性がある」というタイミングを特定しておくことで、長期的にブレないトレードを繰り返していけるようになるわけです。
そこで疑問となるのが、「優位性のあるタイミング」とは何かです。
答えから言うと、優位性のあるタイミングとは「多くのトレーダーの行動が、売りと買いのどちらか一方に偏るタイミング」のことです。
そのような状況をトリガールールによって条件付けしていきます。
優位性のあるタイミングをルール化して、その条件下でのみエントリーをすれば、基本的に繰り返せば繰り返すほど利益が出やすくなるわけです。
トリガーはセットアップの優位性があってこそ活きてくる
このような説明を聞くと、「絶対に勝てるエントリータイミングがあるはずだ!」と思ってしまい、“勝てるトリガー”、“正しいトリガー”を求めてしまいがちです。
しかし実際にFXで勝つためには、先程お話ししたセットアップルールを始め、決済ルールやポジションサイジングのルールなど、トレード手法全体としてのバランスが重要になってきます。
確かにトリガーの優位性は大切ですが、その優位性は「セットアップの優位性」という背景があってこそ活きてくるものなのです。
大きな時間足のチャート状況やトレード戦略自体に優位性が無ければ、その中でいくら良いトリガーでエントリーを繰り返しても、トータルで利益を出していくことは困難です。
結果的には、トリガールールが持つ「目先の小さな優位性」に振り回されるだけ──というパターンに陥りがちになります。
5分足チャートだけを見続けて売ったり買ったりを繰り返したものの、結局は良くてもプラマイゼロで、大抵は損失に終わってしまうのは、一般的によく見られるパターンです。
あくまでもトリガーは、セットアップによる“お膳立て”の上でこそ力を発揮してくれるものですので、トリガーの優位性を絶対視したり、そこにこだわり過ぎたりしないように注意しましょう。
検証をしてトリガーの優位性を確かめる
実際にリアルトレードでトリガーを使う前に、そのトリガーの優位性を自分の手で検証して、理解・納得しておくことがとても大切です。
そしてトレード手法全体についても、トレードを繰り返すことでトータルで利益が得られるという検証結果を、事前にしっかりと得ておく必要があります。
こうした検証プロセスをすっ飛ばして「正しいトリガー」だけを追い求めてしまうと、いわゆる「聖杯探しの罠」に陥ってしまうので注意しましょう。
聖杯探しの罠とは?
手にしたトレード手法を試してみて、ちょっとでも負けたり上手くいかないと、すぐに他のトレード手法を求めて探し始めることです。
「もっといい手法があるはず」「手法が良ければ勝てるはず」といって、トレード手法の迷宮をさまよい続けてしまうと、いつまでも検証の大切さに気づけませんし、手元にある優れた手法の“原石”の価値にも気づけなくなってしまいます。
「検証」というと、どうしても身構えてしまう人が多いですが、その実態はシンプルな作業の積み重ねですし、非常に難しかったり、高い精度が求められるようなものでもありません。
自転車や竹馬のように、転んでいる内に誰でも乗れるようになるものの一つですから、下の具体的な検証方法についての記事を参考にしながら、少しずつ実践してみて下さい。
トリガーの具体例から学ぶ「トリガールールの作り方」
ここからは、裁量トレードで用いられる具体的なトリガーを取り上げながら、トリガールールの作り方について解説していきます。
順番に個々のトリガー要素を取り上げていきますが、それらの要素は単独でもトリガーとして使えますし、いくつかの要素を組み合わせても構いません。
この記事ではデイトレードを前提として、15分足や5分足チャートを使うことを想定して説明していきますが、実際にトリガーを用いるチャートの時間軸はどのようなものでも大丈夫です。
例えばスイングトレードの場合、1時間足チャート上でエントリーをするのであれば、1時間足チャートでトリガールールを適用していきます。
応用としては、エントリータイミングを詳細に計るため、エントリーする時間軸よりも小さな時間軸でトリガールールを適用することもあります。
いずれにしても大切なのは、それぞれのトリガー要素がもつ優位性を理解した上で活用していくことです。
トリガーの要素①「支持線・抵抗線」
優位性のあるタイミングとは、「多くのトレーダーの行動が、売りと買いのどちらか一方に偏るタイミング」のことです。
そういった「売買の偏り」が生まれるポイントとして真っ先に挙げられるのが、支持線(サポートライン)と抵抗線(レジスタンスライン)です。
支持線と抵抗線のブレイク
支持線・抵抗線として相場参加者たちに意識されていたラインをブレイクアウトすると、それまでの相場状況が一気に変化します。
例えば、抵抗線をブレイクした場合──
- 「これから上昇するぞ!」と考えたトレーダーたちの新規の買い注文。
- 抵抗線を背にして売りポジションを持っていたトレーダーたちの損切り注文(=買い注文)。
──それぞれの「買い注文」が増大する結果、レートが上昇しやすい傾向が生じます。
このように、支持線と抵抗線をブレイクしたタイミングには優位性(売買の偏り)があり、このタイミングをトリガー条件として活用していきます。
具体的には、トリガーを使うチャートで支持線・抵抗線が確認できたら、そのラインをブレイクしたタイミングでエントリーします。
ブレイクの判断には、ローソク足の終値確定を待つ方法と、リアルタイムに抜けた(高安値を更新した)瞬間で判断する方法とがありますが、FX初心者やトリガーに不慣れなトレーダーには、次のような理由から「終値確定を待つ方法」がおすすめです。
終値確定を待つ方法のメリット
- 過去チャートを使った検証がやりやすくなる(ローソク足のヒゲで判断に迷う必要がなくなる)。
- エントリーするタイミングが限定されるため(15分足チャートなら15分ごと)、トレード練習や実戦のなかで慌てることが減る結果、メンタル面でのアドバンテージが得られる。
支持線と抵抗線での反転
支持線と抵抗線にレートが到達すると、買い支えや売り支え、利食いなどが起こりやすくなるため、レートが反転していく傾向があります。
これは、いわゆる「支持線と抵抗線が機能している状態」です。こうした値動きの傾向(優位性=売買の偏り)を、トリガー条件として利用していきます。
例えば支持線付近では、買い支えや追随の買いエントリー、さらには売りをしていたトレーダーの利食いなどが起こりやすいため、レートが上へ反転する傾向が見られます(抵抗線の場合はこの逆)。
「A」は、「レンジ下限では買いに優位性がある」という性質を利用したポイントです。
「B」は、抵抗線を抜けた後、ロールリバーサルによって支持線に変わったポイントです。
「C」は、「B」のポイントを下抜けて、押し安値の支持線に到達したポイントです。
これらのポイントにレートが到達したら、次のいずれかのタイミングでエントリーします。
- レートが到達した時点でエントリーする(=「反転するだろう」という見込みエントリー)。
- レートが到達して反転のサイン(値動きやテクニカル指標のサイン)が現れた時点でエントリーする(=反転し始めたのを確認してからのエントリー)。
「1」のタイミングでエントリーする場合は、レートのモメンタム(勢い)は依然として衰えていないため、反転せずにそのまま抜けてしまう確率も一定以上ありますので、損切りを徹底することが重要です。
「2」のタイミングでエントリーする場合、更に他のトリガー要素を使って「反転の値動き」を確認してからエントリーします(トリガー要素の組み合わせについては後述します)。
支持線・抵抗線・ロールリバーサルのことや、レンジ相場のことについては、以下の記事を参考にして下さい。
トレンドラインも同様にトリガー要素として使える
トレンドラインも支持線・抵抗線の一種といえますので、トレンドラインで支持されたりブレイクしたりした状況をトリガー要素として利用することが可能です。
エントリー条件が満たされたかどうかの判断方法は、支持線・抵抗線の場合と同じです。
ただし支持線・抵抗線とは異なり、トレンドラインは「誰が見てもそこにラインがある」というコンセンサス(共通認識)が得難いものです。
ですからトリガーにトレンドラインを用いる際には、他の相場参加者にも認識されているラインかどうかを考えるようにして、独りよがりなラインを使わないようにすることが大切になります。
トリガーの要素②「テクニカル指標」
トリガーにテクニカル指標を用いる際に大切なことは、そのテクニカル指標が捉えようとしている値動きがどういうものなのかを、あらかじめしっかりと理解しておくことです。
例えば移動平均線(MA)を使う場合、MAの上昇や下降によってどんな値動きを表そうとしているのか(捉えようとしているのか)や、レートがMAの上や下に位置すること(ブルとベア)にどんな意味があるのかを理解しておくわけです。
もうひとつ大切なことは、テクニカル指標は過去のレートを加工(計算処理)したものなので、その計算処理が対象とするレートを通じて「過去の値動きの傾向」を測るものに過ぎない点です。
これを言い換えると「未来を当てるためのもの(魔法)ではない」ということになります。あくまでも、それまでの値動きの傾向を計算によって抽象化して表示したもの──それがテクニカル指標だといえます。
こうしたことを踏まえながら、以下の説明を読んで下さい。
移動平均線(MA)をトリガーに使う場合
移動平均線(MA)が捉えようとしている値動きは、シンプルにいえば「一定期間あたりの平均レートの推移・変化」です。
この値動き(平均レートの推移・変化)を通じてどういう優位性が見出せるのか、その特徴的なものを挙げてみましょう。
移動平均線によって見出せる優位性
- 平均レートの推移がMAの上昇と下降によって表されるため、値動きの方向性が読み取りやすくなる(ラインの傾斜方向へ売買が偏りやすくなる)。
- MAとレートの位置関係によって現在、売り勢力と買い勢力のどちらが有利なのかが読み取りやすくなる(例えばブルの場合、買い勢力が有利なので、更に買いへ偏りやすくなる)。
もしMAが上昇しているなら、売買された平均レートが期間を追うごとに上昇し続けていて、「売るトレーダー」よりも「買うトレーダー」が多い状況が続いているのです。
つまり、新規の買いや売り方の損切り(=買い)が、買い方の利益確定(=売り)や新規の売りよりも多い状況が続いているわけなので、その流れに沿って買いポジションを持つことに優位性があることになります(優位性「1」)。
また、MAは期間あたりの平均売買レートのことですから、現在レートがMAより上に位置している場合、その期間内で売りポジションを持ったトレーダーの多くが含み損を抱えていることが分かります。
ですからその状況は「売り勢力の損切り」を誘いやすくなっていますし、新規の売りもしづらい心理的状況(集団心理)になっていることから、こうした場面では買いポジションを持つことに優位性があると考えられます(優位性「2」)。
移動平均線を使ったトリガールールの例
こうした優位性を元に、例えば次のようなトリガールールを作ることが可能になります。
移動平均線を使ったトリガールールの例
- 移動平均線(MA)からレートが離れた。
- 上昇するMAの上(ブルの位置)で反転~再上昇したら買いエントリー(売りはこの逆)。
このトリガーのように、移動平均線から一旦レートが離れるのを確認することによって、目先のMAの動きに翻弄されてしまうことを避けられます。
MAの先端が上昇(下降)しているかどうかに目を奪われて、「上を向いた、買いだ!」「今度は下を向いた、売りだ!」といってポジポジ病になってしまうのは、初心者あるあるのよくあるケースです。
しかし、レートが離れてMAが上昇(下降)するのを見届けるトリガールールにしておくことで、こうしたことを防げるわけです。
ここでポイントになるのは、何をもって「反転~再上昇(再下降)」したと判断するかです。
そこで重要になってくるのが「他のトリガー要素との組み合わせ」と、フラクタル構造に基づいた「ルールの重ね合わせ」です。
こうした「組み合わせ・重ね合わせ」については、各トリガー要素を解説した後で詳しく解説していきます。
オシレーター系テクニカル指標をトリガーに使う場合
テクニカル指標をトリガーに使う場合、移動平均線を筆頭とした「トレンド系テクニカル指標」だけではなく、「オシレーター系テクニカル指標」を利用することも可能です。
オシレーター系のテクニカル指標とは一般的には、値動きの行き過ぎ──つまり「買われ過ぎ」「売られ過ぎ」を捉えようとするテクニカル指標と呼ばれます。
その中でもポピュラーなテクニカル指標としては、「RSI(相対力指数)」や「ストキャスティクス」があります。
これらのテクニカル指標のラインが、30%ラインを割り込んでから上昇したら買い、70%ラインを上抜けてから下降したら売り、という風にトリガーとして用います。
または反対に、セットアップで強い上昇トレンドが確認できている状況で、オシレーターの70%ラインを一定期間上回ったことを確認して買いエントリーするトリガーもあります。
オシレーター単独では目立った優位性はありませんが、セットアップによってお膳立てが整った状況ならば、トリガーとして用いることにも優位性が出てきます。
オシレーター系テクニカル指標を用いる際にも、移動平均線やMACDといったトレンド系テクニカル指標と同様、そのテクニカル指標が捉えようとしている値動きがどういうものなのか、それをしっかりと理解しておくことが重要なことに変わりはありません。
くれぐれも「テクニカル指標それ自体には魔法のような優位性はない」ことを忘れないで下さい。
トリガーの要素③「プライスアクション」
プライスアクションとは「レートの動きそのもの」のことであり、具体的には「ローソク足の形や組み合わせ」「チャートパターン」を利用していきます。
プライスアクションはテクニカル指標とは違って、計算によってレートが加工されておらず、相場参加者たちの売買行動が即座にチャート上に反映されます。
ですからプライスアクションに注目することによって、最も素早く状況に対応していくことが可能になります。
こうした特徴から、プライスアクションをトリガーに用いることは、FXトレードで利益を重ねていく上での重要ポイントになってきます。
では、トリガーに用いられるプライスアクションの中から、いくつか特徴的なものを紹介していきましょう。
ピンバー(ヒゲの長いローソク足)
ピンバーとは、小さな実体に長いヒゲがついたローソク足のことです。
一度は大きく上げたり下げたりしたものの、そこから大きく押し戻されて「最初の値動きが否定された」ことを表しています。
例えば、長い下ヒゲが現れる「下ヒゲのピンバー」のプライスアクションからは、次のようなことが読み取れます(上ヒゲのピンバーはこの逆)。
「下ヒゲのピンバー」から読み取れるもの
- 一度はヒゲの先端まで勢いよくレートが下落した。
──つまり、強い売り勢力が存在していた。 - その勢いを上回る強い力でレートが押し戻され、上昇した。
──つまり、ヒゲの先端より先には、さらに強い買い勢力が存在している。 - 売り勢力は、あれだけ勢いよく下落した値幅を全て戻され、意気消沈している。
──つまり、再び売って押し返そうというムード(集団心理)になり難い。
このようなことから、下ヒゲのピンバーが現れたら「買いのトレード」に優位性がある状況になったと考えられるわけです。
具体的には、次の2つのタイミングのいずれかでエントリーすることになります。
- ピンバーが確定したタイミング(次の足の始値)。
- ピンバーの高値・安値を抜けたタイミング。
どちらが正しいかというものではなく、それぞれに長所と短所がありますので、検証と練習を通じてあなたが納得する方法を選択して下さい。
ただ、エビデンス(根拠)を得てからエントリーするという意味では、多少エントリーのレートが不利になったとしても「2」のタイミングを用いるのが妥当といえます(これもブレイクエントリーの一種)。
さらに、このピンバーの他に「包み足」や「はらみ足」「長大線」「十字足」といったプライスアクション(ローソク足の形)を組み合わせることで、とても効果的なトリガールールを作成することが可能です。
それら「組み合わされたプライスアクション」にも、そのようなローソク足になった「値動きの背景」がありますので、そうしたことを読み取りながら優位性(売買の偏り)を活かしていきましょう。
こうしたプライスアクションが学べる本を下の記事で紹介していますので、プライスアクションを掘り下げて学びたい場合は参考にして下さい。
ダブルトップ・ダブルボトム
トリガーに用いられるチャートパターンの筆頭は、何といっても「ダブルトップ」「ダブルボトム」です。
ダブルトップの場合、前回高値にレートが到達して高値更新をトライしたものの、強い売り勢力に阻まれて反転したことが、この「二つの山の形」として表れています。
レートがネックラインを抜けた時点で、相場参加者のコンセンサス(共通認識)は「もう上昇しないんじゃないか?(反転するかも?)」というものに変わり始める傾向があります。
ダブルトップを形成してから再度高値を更新していくこともありますが、上位時間足の状況の後押しが無ければ、大抵は反転もしくは一時的なレンジ相場を経ることになりがちです。
ダブルトップ・ダブルボトムに関する詳細については、相場参加者の心理も踏まえながら下の記事で詳しく解説していますので、そちらを参考にして下さい。
さて、こうした値動きの傾向からは、次のようなことを読み取ることが出来ます。
「ネックライン抜け」から読み取れるもの
- ネックラインを抜けたら、それまでの値動きが継続しなくなる可能性が高まる。
- ネックラインを抜けたら、値動きが反転する可能性が生まれる。
このようなことから、ネックラインを抜ける値動きをトリガーとして利用することで、優位性のあるエントリーが可能になります。
高値と安値の切り上げ・切り下げ
プライスアクションの基本であり、かつ本質といえるのが、この「高値と安値の切り上げ・切り下げ」です。
図のように、切り上げ・切り下げが一方向へ続いている状態が、いわゆる「トレンド状態」です。
これは「ダウ理論」によって明確に定義されていて、多くの相場参加者のコンセンサス(共通認識)となっているものの一つです。
ダウ理論によるトレンドの定義
- 上昇トレンド=「高値が切り上がり、安値も切り上がっている状態」
- 下降トレンド=「安値が切り下がり、高値も切り下がっている状態」
もし、ダウ理論とトレンドについて理解があいまいな場合は、下の記事で詳しく解説していますので参考にして下さい。
さて、この高値と安値の切り上げ・切り下げから分かることは、次のようなものです。
「高値と安値の切り上げ・切り下げ」から分かること
- 高値と安値が切り上がったということは、売り勢力よりも買い勢力が強い(売るトレーダーよりも買うトレーダーの方が多い)ことを示している。
- 高値と安値が切り下がったということは、買い勢力よりも売り勢力が強いことを示している。
これらのことから、高値と安値が切り上がっている状況では、買いトレードを選択することに優位性があるといえ、切り下がっているなら売りトレードに優位性があるといえます。
そこで、高値と安値の切り上げ・切り下げが確認できたタイミング(=高値や安値が更新されたタイミング)をトリガーとすることで、優位性のあるエントリーが可能になります。
これは要するに「ブレイクエントリー」の一種なのですが、その背景となっている値動き(優位性)を理解することで、闇雲なブレイクでの飛びつきとは一線を画すエントリーが出来るようになります。
関連記事 FXのプライスアクションと関連用語の意味と解説まとめ
それぞれの要素を組み合わせてトリガーを作成する
ここまでトリガー要素について色々と見てきたわけですが、ここからはそれらのトリガー要素を組み合わせて、具体的なトリガールールを作りながら解説していきます。
これから解説していくトリガールールは、優位性を積み重ねた実用的なものではありますが、このトリガーをそのままリアルトレードで使うようなことは決してしないで下さい。
セットアップや決済ルールなどとの関係によって、トータルでの成績は大きく異なってきますし、何よりもまず、自分の手で検証を行って「本当に優位性がある」ことを理解して納得するプロセスを経る必要があります。
前提となるセットアップについて
繰り返し述べているように、トリガールールだけではトータルで安定した利益を出すことは困難です。
大切なのは「どういった状況(相場環境)でトレードするのか」であり、それを定めたセットアップルールの優位性が重要になってきます。
そこで今回は、大きな時間足の上昇トレンドで押し目買いをするセットアップを想定し、そこで使うトリガーを具体的に考えていくことにします。
上の図のように、上昇トレンド中の大きな時間足が調整となって押し目をつけ、そこからトレンドが再開するところでエントリーをする戦略です。
ちなみに今回はデイトレードを想定して、大きな時間足には4時間足もしくは1時間足を、トレードする時間足には15分足もしくは5分足を用います。
トリガーの具体例
上昇トレンドになっている大きな時間足が押し目をつけている場合、先程の図のように、その下の時間足では下降トレンドもしくはレンジ相場になっています。
ですからトリガーでは、上昇トレンドに戻った状況、もしくは戻りそうな状況をルール化する必要があります。
そこで具体例として、次のようなトリガーを考えてみました。
15分足もしくは5分足の「買い」のトリガールール(例)
- ダブルボトムが形成され、ネックラインを抜けた。
- レートが20MAから一旦離れ、MAが上昇した。
- 20MA付近に押してきて「陽線」か「下ヒゲのピンバー」が現れた。
- 「陽線」「下ヒゲのピンバー」の高値を上抜けたらエントリー。
このトリガーでは、プライスアクションとテクニカル指標のトリガー要素を組み合わせ、トレードする時間足が上昇トレンドに入る(大きな時間足のトレンド方向へ回帰する)タイミングをシンプルに捉えようとしています。
移動平均線(MA)だけだと曖昧になりがちなエントリータイミングですが、プライスアクションを用いることで迷いを低減させることが可能です。
トリガールールを作成するときには、このようにテクニカル指標でエントリーする状況を絞った上で、エントリータイミングをプライスアクションで決めていくのが、初心者におすすめの方法のひとつです。
FXの値動きに対する経験が豊富なトレーダーなら、プライスアクションだけでトリガールールを構成するのが個人的にはおすすめですが、慣れない内はテクニカル指標がもつ「分かりやすさ」に頼ることも必要だと考えています。
実際のチャート(止まった過去チャート)で確認する
では実際のチャート(過去チャート)を使って、このトリガールールでどのようなエントリーが行われるのかを確かめてみましょう。
下のチャートは、上昇トレンドになってセットアップルールを満たしている「ユーロドルの1時間足チャート」です(茶色の矢印)。その中で青色の丸で囲まれた範囲でのエントリーの様子を見ていきます。
※クリックすると拡大します。
下のチャートは、上のチャートの青色の丸で囲まれた範囲の「5分足チャート」です。アルファベットでマーキングされたポイントを順番に見ていきましょう。
※クリックすると拡大します。
「A」では、ダブルボトムを形成してネックラインを抜け、レートが一旦MAから離れました。その後MAが上昇を始め、MA付近で陽線が現れましたので、その陽線の高値を抜けたタイミングでエントリーします。
決済ルールによりますが、恐らくこのエントリーは損切りになるでしょう。デイトレードであれば、エントリーした陽線の安値を下抜けたところか、ダブルボトムの安値を下抜けたところで損切りするのがスタンダードです。
大きな時間軸のトレンド方向へのエントリーとはいえ、執行時間軸(トレードする時間足)では下降トレンド継続の可能性が依然としてありますので、逆張りをしているといえる状況です。
ですから、こういう場面で損切りを躊躇したりナンピンをすることは、長期的には利益が出難いトレードですので避けるようにしましょう。
「B」では、ダブルボトムになるかと思われましたが、ネックラインを上抜けず、小さなレンジ(局所保ち合い)になって下落していきましたので、ここはノーエントリーです。
「C」では、しっかりした長めの陽線でネックラインを抜けて、2本後にMA近くまで下ヒゲを伸ばしたピンバーが現れました(MAも上昇)。このピンバーの高値抜けでエントリーします。
トリガーには組み込んでいませんが、ネックラインがサポートラインとなる「ロールリバーサル」が起きていて、プライスアクション的には好条件が重なっています。
「D」は微妙なケースで、ダブルボトムが形成されたと言えなくもありません。しかしそのまま大きく上昇していき、トリガールールを満たす場面は現れませんでしたので、ここはノーエントリーです。
「E」では、「B」と同様にネックラインを上抜けることなく下落していきましたので、ノーエントリーになります。
「F」は、慣れない内は判断に困るケースです。「F1」と「F2」どちらをネックラインと判断するか迷うのではないでしょうか?
しかし、MAからレートが離れてMAが上昇するのを待つのがこのトリガーの特徴なので、どちらをネックラインと捉えるにしても、結果的にはエントリータイミングは同じになります(ピンクの丸の陽線の高値抜けでエントリー)。
「G」も判断に迷うケースといえます。わずかにローソク足の実体でネックラインを抜けた後、移動平均線まで押してきて陽線が現れましたが、MAはまだ上昇していません。
次の陽線でMAが上昇したと判断してエントリーしてもOKですし、ルールを満たしていないと判断して見送ってもOKです。
こういう場面では、どうしても「目の前の正解」を求めてしまい、エントリーすべきかどうかの厳密なルールや判断にこだわってしまうものです。
しかし大切なのは、こうした「迷う場面でのエントリー(見送り)」を含めたトータルでの結果ですので、目先の利益に囚われて「ここで利益を出せるようにトリガーを修正しよう」というような小手先の対応をしないようにしましょう。
ちなみに「G」の場面でエントリーした場合、損切りを「エントリーした陽線の安値」もしくは「もう1本前の陽線の安値」にした場合は、負けトレードになります。
結果的に上昇していきましたので残念なケースですが、これもトレードというものですから、ここでも「利益を出せるようにトリガーを修正して……」などと考えないようにしましょう。
エントリー結果を検証する
このようにして、止まった過去チャート上でトリガールールが満たされる場面を確認していき、次のような項目をチェックします。
- 時間(日数)当たりのエントリー回数。
- 想定方向へレートが動いていく確率。
1.時間(日数)当たりのエントリー回数
エントリー回数を調べることで、そのトリガーが現実的にリアルトレードで実行可能かどうかが明らかになってきます。
例えば一日当たり、数回から10数回のエントリーチャンスを捉えられているのなら、デイトレードとしては現実的なトレード回数だといえます。
しかし、1週間に1回あるかないかだと、そのトリガールールだけでリアルトレードをしていくのは難しい可能性があります。それは「待つ」ことへのメンタル負荷が高まることが原因であり、特に初心者には重く圧し掛かってきます。
やっと巡ってきたエントリーチャンスを前にすると、どうしても「このトレードでは負けられない」と思ってしまうものなので、ある程度の回数のチャンスを捉えられるトリガーにしておくのがメンタル的にもおすすめです。
2.想定方向へレートが動いていく確率
どの程度の値動きを「想定通りに動いた」と判断するのかはケースバイケースですが、最初は「損切り幅と同等以上」レートが動いたら、想定通りに動いたと判断するのが分かりやすいでしょう。
この場合だと、50%以上の確率でエントリー方向へ動いたならトータルで利益を出せることになりますから、判断がしやすくなります。
さて、想定方向へレートが動いていく確率を出すためには、暫定の損切りルールを定めておく必要があります。
しかしあくまでも、想定する値動きをトリガーで捉えられているかをチェックするためのものですので、テクニカル的に意味のある高値安値を損切りラインにしておけば十分です。
今回の例のようにダブルボトムなどのチャートパターンを要素として用いる場合、その「最高値・最安値」を損切りラインにしたり、高安値の切り上げ・切り下げを利用して「前回高安値」を損切りラインにしておきます。
大切なのは、そのトリガールールが高確率で値動きを捉えられているのか、もしくは低確率だったとしても、しっかり順行する値動きを捉えられているのかです。
さらに大切なこととして忘れてはいけないのは、トリガーの良し悪しはセットアップの優劣の影響を受けるということです。
これはシンプルなトリガーほど影響が強く表れますので、そのトリガーの結果が芳しくなかったとしても、トリガー要素の優位性にしっかりと根拠があるのであれば、異なるセットアップと組み合わせてみることも検討してみましょう。
今回の例を使って検証してみる
今回のトリガーを使って、これらの項目について検証してみます。
下のチャートは、先程と同じ5分足チャートです(クリックすると拡大します)。
チャートの下に並んでいる数字は時刻を表していて、「A」のダブルボトムは14時頃から形成され始めています。
そして「G」のダブルボトム~ネックライン抜けを経てレートが上昇していくのが、8時頃からお昼過ぎに掛けてとなっており、今回の各エントリーはちょうど24時間に収まっていることが分かります。
損切りラインを「ダブルボトムの安値」とした場合、トレード結果は次のようになります。
今回のトリガーの結果
- エントリー回数は4回。
- 損切りは1回(A)。
- 損切り幅と同じだけ上昇したのは3回(C、F、G)。
「上昇トレンド中」の1時間足でのセットアップを満たした状況の中では、75%の確率で想定方向へレートが動いたため、このトリガーはトータルで利益を出せる可能性があることが分かります。
また、1日当たり4回というトレード回数は比較的現実的なものといえるでしょう。実際のリアルトレードの際には、1日1回程度のトレードになると想定されます。
しかしこれだけでは、はっきりとした結論は下せません。こうした検証結果をいくつも集めて、それらトータルで判断する必要があります。
具体的には今回の場合、最低でも2週間から1か月分を1セットとして、複数セットのトータル結果を出してみましょう。
その結果、トータルでプラスになることが明らかになったら、この「1時間足のセットアップ」と「5分足のトリガー」を組み合わせたトレード手法を使って、トレード練習を進めていくことになります。
その際、デモトレードでトレード練習をする前に、フォレックステスター や MT4 といった練習ソフトを利用するのが時間効率的におすすめです。
練習ソフトについては、下の記事を参考にして下さい。
迷ったエントリーだけを集めて統計を出してみる
さて、今回の例では「G」のポイントでエントリーを迷うケースがありました。
このような、トリガールールが満たされたかどうかの判断を迷うケースについては、それらだけを集めて統計を出してみることによって、迷う場面での対応を決めることが出来ます。
まず、先程の「G」のようなケースを集めて、それらのポイントでエントリーした場合の結果を出します。
「G」の場合は、ダブルボトムの安値を下回ることなく、その損切り幅の分だけ上昇していますから、「G」は「利益確定が可能」として分類します。
他の迷ったケースも同様にチェックしていき、「迷ったケース」全てでエントリーした場合の統計結果を出してみます。
その統計結果がトータルでマイナスだったなら、「迷ったら見送り」という結論になりますし、トータルでプラスだったなら「迷ったらエントリーしておく」結論になるわけです。
もし50/50の結果が出たなら、骨折り損のくたびれ儲けになるということですから、これも見送っておけばいいことになります。
いずれにせよ感覚的な予想に頼らず、このような統計結果をもとにして「迷うケース」への対応方法を決めていくことが大切です。
《補足》セットアップを重視する場合は、トリガーをシンプルにしておく
今回取り上げた例では、トリガー自体でそれなりの優位性を捉えようと試みましたが、セットアップルールだけでも十分に値動きの傾向をつかめる場合は、トリガーを極力シンプルにしておくという方法が選択できます。
例えばセットアップが成立した時点で、執行時間軸(トレードする時間足)の移動平均線がセットアップの指し示す方向へ傾斜していたら即エントリーするという、とてもシンプルなトリガーを設定することも出来ます。
お分かりのように、移動平均線が傾いている方向へトレードしても、トータルではプラスにはなりません。
しかし、セットアップで然るべき優位性の判断が出来ているのなら、あとは文字通り「背中を押すだけ」のサインさえあれば良いということです。
ちなみにこうしたシンプルなトリガーは、スイングトレードで有効に機能するケースが多いといえるでしょう。スイングトレードでは厳密なエントリータイミングが不要な場合もあるため、そうした際の後押し・きっかけとして便利なのです。
ただ、こうした「セットアップとトリガーのバランス」を判断することについては、それなりの経験が必要になってきますので、今は知識として押さえておけば十分です。
トリガーの意味とエントリー手法の作り方~まとめ
トリガーとは、FXのトレード手法を構成する要素のひとつで、エントリーするタイミングを定めたルールのことです。条件が満たされたらそこでエントリーして、ポジションを持つことになります。
支持線と抵抗線、テクニカル指標、プライスアクションの各トリガー要素を組み合わせて、値動きの優位性(売買の偏り)を活かせるルールを考えていきましょう。
トリガーには複雑さや奇抜さは必要ありません。セットアップが捉えようとしている優位性に素直に沿っていくようにすると上手くいきやすいです。
つまり、まず大切なのはセットアップであり、セットアップによるお膳立てがあってこそトリガーは活きてくるのだといえます。
作ってみたトリガーは、まず止まった過去チャート上で検証をしましょう。セットアップが成立した場面のチャートを表示させ、その中でエントリーとなるポイントにマークを付けていきます。
シンプルで分かりやすい「暫定の損切りライン」を決めておき、レートが順行したか損切りになったかで結果を分類し、統計を出しましょう。
ここまででトータルプラスの結果が出せたなら、あなたはFXで利益を出せるトレード手法の“原型”を手にしたということです。
利益確定や損切りのルールなど、そこからまだまだ調整していく要素がありますが、この段階でトータルプラスの統計結果を出せたということは、FXで勝つための重要なハードルを一つクリア出来たといえます。
ですからトレード手法を自分の手で作りたいなら、まずはセットアップの理解と合わせて、頑張ってこの段階まで取り組んでみて下さい。
以上、『トリガー』とは?その意味とFXのエントリー手法の作り方──についてお伝えしました。