FXで失敗しない方法とは?チェックリスト編。緊急時のパイロットに学ぶ

パイロットのイメージ写真
  • 「自分なりのトレード手法もあるし、どこでエントリーして、どうやってエグジットすればいいのか分かっているつもりだ」
  • 「でもチャンスを見逃したり、感情的になってポジポジ病になったりしてしまう……」

もし、あなたがそんな風にFXで損失を重ねてしまっているなら、今回の内容が役に立つ可能性があります。

こんにちは、FXトレーダーのmonoです。

今回は、飛行機のパイロットがつかっているチェックリストを応用して、FXでのリスクを下げたり、失敗を未然に防ぐ方法について解説していきます。

私も実践していますが、慣れると日々のトレードの安定感がグッと上がります。

FXトレーダーと飛行機のパイロットは似ている

実はFXトレーダーと飛行機のパイロットは、その役割がよく似ています。

そのことを理解することで、パイロットがおこなっている「トラブル回避の思考と行動」を、FXトレーダーも取り入れることができるのです。

まず飛行機のパイロットと、FXトレーダーとの共通点を考えてみましょう。

パイロットの役割

パイロットの役割は、乗客を目的地まで安全に運ぶことです。

そして、パイロットは大勢の乗客の命を預かっています。

大空を飛行中に、もし何かトラブルが起こったら、パイロットは冷静に対応して、乗客を安全に地上へ降ろさなくてはいけません。

トラブルの対応に失敗すると、乗客の命がすべて失われてしまう可能性があり、責任重大です。

FXトレーダーの役割

FXトレーダーの役割は、自分の資金を増やしていくことです。

そして、FXトレーダーは自分の大切な資金の運用責任者です。

日々のトレード中に、もし何かトラブルが起こったら、FXトレーダーは冷静に対応して資金を守らなくてはいけません。

トラブルの対応に失敗すると、資金がすべて失われてしまう可能性があり、責任重大です。

あなたは自分のお金を運用するパイロット

FXトレーダーとパイロットの役割を比べれば分かるように、あなたは、自分の大切なお金を運用するパイロットなのです。

いつも、飛びつきエントリーやポジポジ病になってしまって、「やっちまった……」と思うような状況になっているのなら、あなたの操縦する飛行機はトラブル対応に失敗して、いつも墜落してしまっているということです。

もし、あなたが乗客だったら、あなたの操縦する飛行機に乗りたいですか?

「耳が痛いけど、たしかに乗りたくないなあ……」と思ったなら、問題を改善してレベルアップするチャンスです。

パイロットはチェックリストでトラブルを回避している

FXのチェックリストのイメージ写真

ではパイロットは、どうやってトラブルを避けたり、トラブル時に冷静に行動したりしているのでしょうか?

その答えは、チェックリストを使うことであり、そのための練習を重ねることです。

パイロットは、離陸をする準備段階からチェックリストをつかって、飛行機の状態を確認していきます。

たとえそれが、いつもやっている分かり切った手順であっても、副操縦士と声をかけ合って、ひとつずつ確認していきます。

チェックリストをつかうことを習慣化している

分かり切った手順でもチェックリストで確認していく理由のひとつは、「いつも必ずチェックリストに従う」という習慣を強化していくためです。

そうすることで、いざというときにも、チェックリストを信頼して忠実に実行できるようになるのです。

日頃から曖昧で、いい加減に扱っているものを、いざというときだけ信頼して使うことなんて、とても出来ません。

そして、いざトラブルとなった場合は、トラブルの状況に応じたチェックリストを取り出し、リストにしたがってひとつずつ実行していき、対応していくのです。

もし、そこでパイロットがパニックになって、思いつきで行動したらどうなるでしょう?

そんな失敗をしないためには、チェックリストを日頃から使うことが大切なのです。

チェックリストがあること自体が冷静さにつながる

「いざというとき、それに従えば何とかなるリストがある」というだけで、人は安心感を覚えるものです。

そして、そのチェックリストに日頃から馴染んでいれば、いざというときの信頼も増します。

こういう良い状態になっていると、「チェックリストをもっている」という事実それ自体が、冷静でリラックスした状態を生み出してくれるのです。

これはパイロットだけではなく、FXトレードにとっても、失敗しないために重要なことです。「冷静でリラックスしている」という状態は、優れたトレーダーが共通してもっている特徴のひとつなのです。

失敗しないために、FXでもチェックリストを活用する

FXチェックリストを作成するイメージ写真

FXのトレード中にパニックになって、その場の思いつきで行動することは、ろくな結果にならないというのは、もうあなたも実感として気づいているのではないでしょうか?

そんな失敗をしないためには、パイロットほど本格的なチェックリストではなくても、ちょっとしたリストがあるだけで、十分に効果を発揮してくれます。

これから、チェック項目の具体例をいくつかお教えしますが、これが正解というわけではなく、今後あなたにあった内容にカスタマイズしていくことが大切です。

では、具体的なチェックリストについて解説していきましょう。

その1「トレードをはじめても大丈夫か?」

兼業トレーダーのあなたは、仕事から帰って夕食もそこそこに、いきなりパソコンの前に座ってチャートを開いていませんか?

FXトレードに役立つチェックリストは、トレードを始める前の状況から使うことで、大きな効果を発揮します。

チェック項目の例「体の状態のチェック」

  1. 今の体調は?(体温は高くない?カゼ?)
  2. 昨日の晩は、ちゃんと寝たか?(6時間未満はダメ)
  3. 日中のトラブルで興奮していないか?(イライラ、ムカムカはダメ)
  4. etc…

ご覧のように、FXトレードとは全然関係ない項目が並んでいます。

でも、これらを無視してトレードすると、いわゆる「メンタル崩壊」と呼ばれる危機的な状態になって、失敗を誘発しやすいのです。

これは、過去の私自身にもよく言って聞かせたい内容です。疲れているのに、無理に深夜までダラダラとトレードすることが多く、そんなトレードの結果がどうなったかは、いうまでもありません。

これらの項目に引っかかったら、その日はリアルトレードはやめて、検証や勉強に時間を使いましょう。

焦る気もちは、裏を返せば「やる気のあらわれ」でもありますから、そのやる気を別の良い形で生かしていきましょう。

「急がば回れ」です。

その2「トレードの下準備はしたか?」

体調に問題がないなら、いよいよチャートを開いてチェックです。

チェック項目の例「トレードの下準備」

  1. 重要な経済指標の発表時刻を、指標カレンダーでチェックしたか?
  2. 大きな時間軸から背景分析をしたか?(1分足や5分足だけを見てない?)
  3. 取引口座の残高や取引履歴に異常はないか?
  4. トレードルールのリストをチェックしたか?
  5. etc…

重要な指標発表の時刻チェックは、デイトレードをする際には超重要です。

気づかずにポジションをもったまま指標を通過してしまい、「ドカン!」と一気に逆方向へもっていかれては、たまりません。そんな失敗をしないためにも、指標カレンダーのチェックは欠かさないようにします。

参考記事 重要指標の発表を知らずにホールドし続けて、損切りになったケース

また、あなたのトレードルールをリスト化したものを読み返して、あらためてルールを把握しておきます。

いきなり小さな時間軸を見ない

FX初心者あるある」のひとつとして、いきなり1分足や5分足のチャートを開いて、目先のレートの動きに興奮してしまい、すぐさま売ったり買ったりして、トレード開始早々にポジポジ病になってしまうというケースがあります。

こんな失敗をしないためのチェック項目が「2.大きな時間軸から背景分析をしたか?」です。

例えば、まず日足を開いて、高値安値をチェックし、サポート・レジスタンスラインを引いたりするのです。

それから、4時間足や1時間足でも同様にチャート分析をおこなった上で、実際にエントリーするチャート(15分足以下のチャート)を見るようにします。

こうすることで、「チャートを開いて、いきなり飛びつきエントリーする」という失敗は防げるはずです。

証拠金と口座履歴のチェックをお忘れなく

3番目の、「証拠金の残高や取引履歴に異常はない?」ですが、これは万が一のトラブルに気づくためのものです。

まれですが、海外FX口座では、利益となった取引が無効になったりするケースが、何らかの原因で起こる可能性があります(例えば、スキャルピングや指標トレードで得た利益が無効になったりします)。

納得がいかない場合は、早急にFX会社に申し立てる必要が出てきますので、取引口座のチェックはしておきましょう。

そうでなくてもFX口座は銀行口座とは違いますから、資金管理で失敗しないためにも、自己責任でチェックをしておくことは大切な習慣です。

以下の記事では、FX会社との間で問題が起こったときに役立つ情報を解説していますので、参考にしてください。

「この損失は、納得がいかない……!」「FX会社に、損害賠償させる!」 FX会社と証拠金トラブルになったとき、あなたはどうしますか...

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その3「トレード中のチェック項目」

FXチェックリスト作成の写真

トレード中に随時チェックすることや、トラブル時の対応についての項目です。

チェック項目の例「トレード中」

  1. ポジションをもっている最中、ドキドキしてきたら、上を向いて深呼吸を3回する。
  2. 損切りしたら、席を5分間はなれる(できれば5分散歩へいく)。
  3. 利益確定したら、席を離れてコップ1杯の水を飲む。
  4. 2回損切りになったら、大きな時間軸のチャートを分析しなおす。
  5. 3回トレードしたら、その日は無条件で終了する。
  6. キッチンタイマーを20分にセットし、鳴ったら上半身ストレッチをする。
  7. ○○時になったら強制決済して、その日のトレードを終了する。
  8. etc…

他にも色々なタイミングで、様々なチェックをするアイデアが考えられますので、上記のチェックリストを参考に、あなたもアイデアを出してみてください。

ポイントは、以下のタイミングでチェックリストを使うことです。

  1. 行動に区切りがついたタイミング。
  2. あなたの体に変化が生じたタイミング。

このタイミングでチェックをいれることで、ズルズルと悪い流れに入って失敗してしまう可能性を、大きく減らすことができます。

「6.キッチンタイマーを20分にセットし、鳴ったら上半身ストレッチをする」というのは、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ読んでみてください。

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その4「トレードの後始末は済んだか?」

その日のトレードが終了したら、それでおしまい、というわけではありません。

ここでも、しっかり後始末のチェックをすることで思わぬ失敗を防げますし、将来トレードを振り返るときに役立つ情報を、色々と残しておくことができます。

チェック項目の例「トレードの後始末は済んだか?」

  1. トレード記録(トレード日誌)は書いたか?
  2. ポジションは残っていないか?(もしくはストップ注文は入れたか?)
  3. etc…

案外、多く見られる失敗が、「決済し忘れたポジションが、大きな含み損になった」というものです。

「え、そんなことあるの?」と思うかもしれませんが、人間、集中力が落ちて気力も体力もガタガタになっていると、ポジションを決済し忘れてしまったりするのです。

ポジションの決済し忘れの具体例

例えば、「ドル円」でポジションをもって、そのままグズグズと横ばいにつかまってしまったとします。

やることがないので、ふと「ユーロドル」を見たら、そっちはバンバン動いていたので、売ったり買ったりトレードしたとしましょう。

そして「ユーロドル」でポジポジ病になってしまい、ボロボロのヘトヘトになって、ふてくされてトレードをやめて、そのまま寝てしまったらどうなるでしょう?

決済し忘れた「ドル円」のポジションが、次の朝の重要な経済指標の発表で、「ドカン!」と逆へ動いたら……。最悪、強制ロスカットになるまで、含み損がふくらんでいく可能性があります。

想定外の大きな損失で失敗しないためにも、ポジションのチェックを習慣にしておきましょう。

FXで失敗しないためにチェックリストを作ろう

パイロットがつかうチェックリストを、FXトレーダーも活用することで、失敗を未然に防いだり、失敗の最初の段階で抑えたりすることが可能になってきます。

こうして「失敗しない仕組み」を用意しておくことが、トレードという「リスクを扱う仕事」をうまく進めていくうえで、とても重要なのです。

さっそく、あなたも自分のチェックリストをつくって、試してみてください。今回紹介したチェックリストを土台にして、自分が使いやすいものにしていきましょう。

そして、失敗しないために大切なことは、作ったチェックリストを毎日使い続けることだということを忘れないで下さい。

今回の内容を知っても、実際に行動に移すトレーダーは限られるものですが、もしこれを読んでいるあなたが実践するならば、勝てるトレーダーという少数派になれる可能性があります。

以上、FXで失敗しない方法とは?チェックリスト編。緊急時のパイロットに学ぶ、についてお伝えしました。