「FXで稼ぐためにはトレード手法が必要だ」と知って、自分でトレード手法を作ろうと意気込んだものの、多くの人は壁にぶつかってしまい、なかなか完成には至らないものです。
「どこから手をつけていいやら、さっぱり分からない……」
あなたも、そんな風にお手上げになっているかもしれませんね。
今回は、トレード手法を大きく「セットアップ」と「トリガー」に分けて作っていく方法や、トレード手法の検証方法など、トレード手法の作り方について詳しく解説している記事を紹介していきます。
- FXトレード手法の土台となる「優位性」を理解する
- FXの環境認識ルール「セットアップ」の作り方
- エントリータイミングを計る「トリガー」の作り方
- ダウ理論を理解する
- チャート検証の具体的な方法
- FXトレード手法の優位性を高める方法
- FXのトレード手法はシンプルなものがいい
- FXのトレード手法の優位性を模擬トレードで試す
- ローソク足チャート
- 優位性に裏付けられたドテン(途転)は効果的
- オーバーシュートの値動きでの優位性を知る
- ドローダウンに注目して証拠金の増減を確かめる
- トレード手法の優位性を評価する方法
- 正しく戦術的に使うならナンピンも効果的
- トレード手法作りに役立つ便利なツール&インジケーター
- トレード手法に関係する大切なルールについて
- トレード手法の《隠れた役割》を知る
- FXのトレード手法の作り方~まとめ
FXトレード手法の土台となる「優位性」を理解する
FXトレード手法が機能して利益を出すためには、その手法に「優位性(エッジ)」が求められます。
チャート上に現れる「売買勢力が偏る相場状況」──つまり「優位性が生まれている状況」を理解して活用することは、FXトレーダーに必須のスキルです。
あなたのトレード手法にどのような優位性があるのか理解していなかったり、優位性という言葉をぼんやりとしか理解していない場合は、安定してFXで稼ぐことは非常に困難になるでしょう。
下の記事では、優位性の意味、優位性のある具体的なポイント、そして優位性を組み合わせたトレード手法の作り方とその具体例について、詳しく解説しています。
FXの環境認識ルール「セットアップ」の作り方
FXトレード手法で重要なのは、どんな相場環境でトレードするかを判断するための「環境認識ルール」です。
これを「セットアップ」と呼び、下の記事ではセットアップの解説と作り方について、具体的なルールを取り上げて詳しく説明しています。
そもそも優位性の高いチャート状況でなければ、いくらその状況下でトレードを繰り返しても結果はランダムの域を出ませんので、ぜひセットアップの考え方を理解して役立てて下さい。
エントリータイミングを計る「トリガー」の作り方
セットアップのルールによって環境認識をおこない優位性のある状況を見極めたら、次はその中で実際にエントリーをしていくことになります。
そこで必要になってくるのが「トリガー」と呼ばれるトレードルールです。これはエントリータイミングを示すためのルールで、文字通り「銃の引き金をひく」ものです。
セットアップによって優位性のある状況だと判断した場面で、さらに優位性のあるタイミングでエントリーすることで、確率的に利益を得やすくなるわけです。
基本的な考え方はセットアップと共通していますので、既にセットアップが理解できていれば、トリガーもスムーズに作成していけるでしょう。
ダウ理論を理解する
トレードをする人なら誰もが目にしたことがある「ダウ理論」ですが、それをしっかり理解して実践できている人は意外と少ないものです。
高値と安値の切り上げ&切り下げ、押し安値、戻り高値、目線の設定──これらの意味が分からなかったり、ぼんやりとした理解にとどまっているなら、ぜひこの記事で理解を深めて下さい。
ステップ・バイ・ステップで順を追いながら詳しくダウ理論を解説しています。
チャート検証の具体的な方法
FX初心者のほとんどが壁にぶつかるのが「チャート検証」です。検証という言葉は知っていても、具体的に何をどうすればいいのか全く分からないという人が後を絶ちません。
下の記事では、そんな初歩のつまづきを解消するために、具体的なチャートを使いながら、順を追って詳しく解説しています。
この記事を読むことで、トレード手法を作っていくために必要な作業とその手順について、はっきりと理解できるはずです。
FXトレード手法の優位性を高める方法
あなたは今のトレード手法の実力をしっかり発揮できていますか?
もし「勝ちトレードで満足のいく利益確定が出来ない」「なんだか損切りばかりしている気がする」「たくさん勝っているはずなのに利益が残らない」──そんな悩みを持っているなら、その原因のひとつはトレード手法の優位性にあるのかもしれません。
多くのFXトレーダーが気になっているのにその対策が分からない、そんな「トレード手法の優位性の改善方法」について、詳しく解説しています。
下の記事を読むことで、あなたのトレード手法を改善して優位性を高め、今よりも安定的に、今よりも多くの利益を得るための方法が分かります。
FXのトレード手法はシンプルなものがいい
「複雑なものほど高度で、大きな結果に結びつく」──そんな風に思っている人は多いですし、もしかするとあなたもそうかもしれませんね。
FXのトレード手法にも「複雑信仰」と呼べるようなものがあるのが事実で、シンプルなルールは軽視されがちです。
しかしトレードの実戦においては、手法のシンプルさそれ自体が優位性になる傾向があり、下の記事ではそのことをストーリー仕立てで解説しています。
複雑怪奇なトレード手法を作り出してしまわないためにも、しっかりと読んで欲しい記事です。
FXのトレード手法の優位性を模擬トレードで試す
トレード手法を作っていく上では、作ったルールをそのままリアルトレードで試すようなことをしてはいけません。それは資金リスク的にあまりに無謀ですし、時間も掛かってしまいます。
例えば自動車メーカーが新車を開発するとき、いきなり実物を作ってコースを走らせるようなことはしません。事前にコンピューター上でのシミュレーションを綿密におこなうものです。
トレード手法も同じように、模擬トレードによるシミュレーションを繰り返すことが大切になります。
下の記事では、FXの模擬トレード(検証とトレード練習)をするためのソフトウェアやツール類について紹介&解説しています。
ローソク足チャート
トレード手法といえば、複雑なインジケーターを使ってテクニカル分析をするもの、というイメージが多いですが、それらの大もとにあるのは「レートの動きそのもの」を表したローソク足の値動きです。
トレード手法を作っていく上で土台となるのは、そうした値動き自体への深い理解なのです。
値動きには相場参加者たちの感情、心理、思惑などが包み隠さず表されているので、ローソク足をしっかりと観察することには大きな価値があります。
下の記事では、そんな重要なローソク足チャートの読み方の基本について解説しています。
優位性に裏付けられたドテン(途転)は効果的
「買っても駄目だから売る」というような感情的なドテンは論外ですが、チャート検証に裏付けられた優位性のあるドテンエントリーは、トレード手法に組み込む価値のあるものです。
損切りした後に反対方向へエントリーするドテン、利益確定した後にするドテン、どちらも手法としてルール化されていれば、トレードチャンスの幅が広がると共に「冷静なトレード」を実践しやすくなるでしょう。
下の記事では、ドテンについての基本説明から実際のトレード手法の解説まで、ドテンを実践的に扱うための情報をまとめてあります。
安易なドテンで往復ビンタを食らってしまうことの無いよう、優位性のあるドテンエントリーとはどういうチャート状況で行うものなのか、具体例をもとに丁寧に学んで下さい。
オーバーシュートの値動きでの優位性を知る
FXでは、経済指標発表や大規模なブレイクアウトによって、オーバーシュートと呼ばれる突発的で急激な値動きが発生します。
オーバーシュートが発生した状況では市場参加者の取引が過熱しているため、ボラティリティが拡大する分、リスクも大きくなってきます。
そのためオーバーシュートでの安易なトレード──特に逆張りトレードは禁物ですが、その値動きの中にはトレードに適した優位性が存在しているのも事実です。
基本的なトレンドフォローのトレード手法を応用することで、オーバーシュートの相場状況で効果的なポジションを持つことも可能ですので、下の記事をよく理解してチャート検証を行ってください。
ドローダウンに注目して証拠金の増減を確かめる
あなたのトレード手法にトータルでプラスに出来る優位性があったとしても、実際のFXトレードでは証拠金は増えるだけではなく、ときには大きく減ってしまうことも当然あります。
上記のトレード練習ソフトを使ったりデモトレードをしてみると、証拠金は増えたり減ったりを繰り返しながら徐々に増加していくことでしょう。
ここでドローダウンという数値に注目することで、将来のFXトレードでどれだけの証拠金の落ち込みが発生するかが想定できるようになりますので、安定的なFXトレードを続けていくためにもドローダウンについて正しく理解しておきましょう。
トレード手法の優位性を評価する方法
あなたが作っているトレード手法が優れたものかどうか、それはどうやって判断すればいいのでしょうか? 獲得pips? 利益額? ドローダウン率?
もし既にそれなりに優れた結果を出せているなら、余計なことをして悪くしてしまったら意味がありません。
そこでおすすめの評価指標があります。この指標をつかうことで、優位性の客観的な評価やトレード手法の比較が簡単に出来るようになります。
正しく戦術的に使うならナンピンも効果的
ナンピンといえば、含み損のポジションを何とかしようとする「悪あがき」のイメージがあります。
しかし、しっかりとした上位時間軸の背景分析に基づいてルール化して戦術的に使うなら、効果的なエントリー方法になり得るものです。
サポートライン等に引きつけてエントリーしたいものの、「押し目待ちに押し目なし」という格言通りの状況になって悔しい思いをしているなら、ひとつの解決策になる可能性があります。
トレード手法作りに役立つ便利なツール&インジケーター
トレード手法づくりは思った以上に大変です。だからこそ手間を省いたり効率的にすることが大切になってきます。
手法づくり(検証)にはMT4を使うのがおすすめですが、さらにMT4にインジケーターを加えて便利な状態にしていきましょう。
下の記事では、複数時間足チャートをつかった「マルチタイムフレーム分析」に役立つインジケーターを紹介しています。
環境認識によって優位性のある状況を見定めるには、マルチタイムフレーム分析がとても有効ですので、トレード手法作りの段階でしっかりとマルチタイムフレーム分析を組み込んでいくことをおすすめします。
トレード手法に関係する大切なルールについて
トレード手法といえば、テクニカル分析に始まって、エントリーや決済のルールの集まりだと思っている人が多いですが、広義のトレード手法はそれだけにとどまりません。
そもそもトレードをしても大丈夫か?といった判断ルールや、損切りになった後の対応ルールなども、大切なトレード手法の一部なのです。
下の記事では、日々のトレードから無用なリスクを取り除いていく「チェックリスト」について、具体例をあげながら解説しています。
トレード手法の《隠れた役割》を知る
トレードとは、例えるなら「究極の選択に答え続けること」だと言えるかもしれません。
「今エントリーするべきか?」「利益確定せずに待ったほうがいいのか?」「損切りすべきか?」──このように、トレーダーの頭の中では常に選択を迫られていて、状況は刻一刻と変化し続けています。
この記事を読めば、トレード手法が単に「利益を得るためのもの」にとどまらないことが理解できるはずです。
FXの世界で長く生き残って利益を上げ続けていくためにも、ぜひこの記事を読んでトレード手法の《隠れた役割》を知り、それを活かしていって下さい。
FXのトレード手法の作り方~まとめ
意外と盲点に入って気づかないことなのですが、トレード手法は必ずしもゼロから自分で作らないとダメなわけではありません。
既に先人たちが考えて結果を出しているアイデアや方法を利用することも、時間や労力の面では有益な方法です。
そうしたトレード手法をベースに、自分の手で検証を重ね、自分に合ったスタイルに調整していくことが、ひとつの現実的な方法だといえるでしょう。つまり「車輪の再発明」をする必要はないということです。
あなたがトレード手法を作る際には、先人たちが検証してくれているアイデアなどを元に、素直にチャート上の優位性を積み重ねていき、チャートの環境認識をおこないながら、その方向へシンプルにトレードしていくことを目指してみることをおすすめします。
以上、FXのトレード手法の作り方を徹底解説。優位性の見つけ方など17記事──についてお伝えしました。