「FXで成功できる人の特徴はなにか?」と聞かれたら、わたしは「過去に、何かを成し遂げた経験(成功体験)があること」と答えるでしょう。
今回は、FXで成功できる人の特徴のひとつである「成功体験」について、お伝えしていきます。
「何かを成し遂げた経験(成功体験)」とは?
わたしは、FXで成功できる人の特徴のひとつは、「過去に、何かを成し遂げた経験があること(成功体験)」だと思っています。
では、ここでいう「成し遂げた経験」というのは、どういうものをいうのでしょうか?
すこし具体的にあげていきましょう。
「何かを成し遂げた経験(成功体験)」の例
- 中学・高校時代に、スポーツで地区や県の大会に出場して結果をだした。
- 絵画教室に数年以上通って、周囲に認められる腕前になった。
- 楽器を習って、演奏会に出演した。
- 劇団に入って舞台に立った。
- 学校以外の勉強を一日5時間以上して、志望校へ入学した。
- etc…
「ええ!?そんなに大変なことを?」と思うかもしれませんし、「それくらいなら経験があるよ」という人もいるでしょう。
ほかにも、こういうものも「成し遂げた経験(成功体験)」になります。
「何かを成し遂げた経験(成功体験)」の例
- 自分の好きな分野(文芸・音楽・美術など)で、コツコツと作品をつくった。
- 欲しいものを手に入れるために、目標金額までガッツリとアルバイトをした。
- 10代や若い頃に、一人で海外旅行や、国内の長期旅行をした。
- etc…
これらも、個人的な分野での成功体験ですし、とても貴重な経験です。
こうして見てみるとお分かりのように、そこに共通するのは、「なにかを犠牲にしてでもやり遂げる」という執念であったり、「圧倒的な情熱や集中力」といったものです。
当時は、そういう自覚までは無かったとしても、ふり返ってみれば、そこに「他には目もくれずに、がむしゃらに取り組んでいた姿」が思い起こされるはずです。
こうした成功体験があると、FXの世界でも結果を出しやすい傾向がありますし、実際に、わたしの身近なトレーダーにも共通してみられるものです。
FXは、努力の結果がとても見えにくい世界
FXの世界は、ほかの分野とちがって、「こうすれば成功できる可能性が高い」という方法やプロセスが、はっきりしていません。
その上、正しいとされている行動をとっても、確率的な理由で結果につながらない──という状況も多々あります。
そのため、日々の努力がどう成功につながっているのかが、とても見えにくいため、取り組みを継続していくことが、心理的に困難なのです。
努力の結果が見え、成功に近づいていると感じると、ひとは頑張れる
例えば、プロ野球選手になりたかったら、まず、ジュニアチームでコーチに指導してもらって、体系的な基礎トレーニングを続けて、ゲームを楽しみながら徐々にスキルアップしていく、という流れがあります。
周りには、自分よりも上手くて経験も豊富な選手がたくさんいるので、「自分の日々の努力がどういうふうに実を結んでいくのか」という、成功へのイメージをもつことができます。
ですから、「今は全然できないことでも、このトレーニングを続けていけば、いずれ出来るようになる」という、実体験にもとづいた確信も育ってきます。
こうした環境に身を置くことによって、自然に努力を続けられて、新しいスキルが身につけられるようになっていきます。
その結果、小さな成功体験の積み重ねを通じて、いわゆる「やればできる」という自己信頼が芽生えてくるわけです。
FXでは、トレーダーは孤独な環境におかれる
FXの場合は、基本的にスタートしたときから成功するまで、ずっとひとりで取り組み続けることになります。
チャートが映るモニターの前で、ひとりで考えて判断して行動することが求められます。
トレード中だけではなく、過去チャートをふり返って分析したり、トレード手法の優位性を高めるために検証作業やトレード練習をするときも、ひとりで取り組むことになります。
だれも指導してくれませんし、サボっていてもだれも注意してくれませんし、やっかいなことに、うまく出来てもだれも「やったね、スゴイね!」とホメてくれません。
こうした孤独な環境のなかで、成功するまで努力を続けるというのは、それまでに体験したことがなければ、かなり過酷なものになります。
タネをまいて、芽が出るまで水をやり続けた成功体験があるか?
FXの世界というのは、極端な話、どんな方法で取り組んでもいいし、なにをどう使ってトレードするのも自由です。
要するに、相場から利益を稼ぎ出すことができるなら、それがそのトレーダーにとっての目標達成であり、成功であり、正解なのです。
どれだけの作業や努力をすれば結果がでて成功するのか、それはだれにも分かりませんし、「それくらいで十分だよ」といってくれる人もいません。
「何かを成し遂げた経験(成功体験)」のもつパワー
そんな環境におかれたとき、それでも努力を継続できるかどうかは、「何かを成し遂げた経験(成功体験)」があるかが、大きな分かれ目になってきます。
「何かを成し遂げた経験(成功体験)」が乏しい人は、なにか新しいことをするときに、「どれくらい頑張ればいいんだろう?」という疑問や不安を感じてしまうものです。
しかし、「何かを成し遂げた経験(成功体験)」がある人は、そういう疑問や不安とは基本的に無縁です。
なぜなら、「できるまで頑張る」というシンプルな思考のもとに、今できることから行動をはじめていくからです。
つまり、出来るようになるまでの、自分なりのプロセスを描こうとするということです。
今よりも少し前へ進む──これをくり返す大切さを知っている
「出来るようになるまでの、自分なりのプロセス」といっても、一気にゴールまでのプロセスが描けるわけではありません。
「こっちがゴールの方角だ」と信じる方向へむけて、今より少しでもいいから、前へ進むことを考えてみる、ということです。
多くのひとが、「チャート検証って、どうやればいいんだろう?」と疑問や不安にとらわれているとき、「何かを成し遂げた経験(成功体験)」があるトレーダーは、「チャート検証って、とにかくたくさんチャートを見ることが不可欠なんだから、まずは過去チャートを見ることに慣れよう」と考えます。
そして、過去チャートをたくさん見るための情報を調べて、MT4などのチャートソフトやツール類をつかって、実際にチャートを見る取り組みを進めていきます。
MT4というチャートツールについては、以下の記事を参考にしてください。
こうして、徐々にチャート分析のスキルが身についていき、自分なりの検証のスタイルにも近づいていけるようになるのです。
「何かを成し遂げた経験(成功体験)」のあるトレーダーがやっていることは、今よりも少し前へ進むことであり、これをくり返すことなのです。
そして、それができるのは、何かを成し遂げるなかで築いてきた「自己信頼」があるからです。
タネをまいた土に、ひたすら水をやり続けられる理由
「何かを成し遂げた経験(成功体験)」があるトレーダーは、なかなか結果がでない状態が続いても、なにかしらの取り組みを継続できるのは、なぜでしょう?
言い換えるなら、芽が出るか分からない土に、ひたすら水をやり続けられるのは、なぜなのでしょうか?
それは、過去におなじように、土に水をやり続けて、そこから実際に芽が出てきたのを見たことがあるからです。
もしかすると、それは相当な量の水をやり続けたのかもしれませんし、もしくは環境に恵まれていたのかもしれませんが、自分の手で水をやり続けて芽がでた経験をすることは、その人に決定的な価値観を植えつけるものなのです。
「何かを成し遂げた経験(成功体験)」がない場合は?
もし、「何かを成し遂げた経験(成功体験)」がない場合は、どうすればいいのでしょうか?
その場合は、子供の頃の思い出をふり返ってみて、そこで達成して大きな満足を感じた出来事を思い出してみて下さい。
大人の目からみたら他愛のないことでも、当時のあなたにとっては、とても熱意を感じる大切なことだったはずです。
無我夢中でやって、なにか結果が出たことが、きっとあるはずです。
子供の頃は、それを「成功」という言葉で自覚できなかっただけで、本当は、その出来事・体験は貴重な成功体験だった可能性があります。
例えば、わたしの場合、小学生のころ、雪が降った翌日に、ひとりで小さな「かまくら」を作ったことがありましたが、できあがって一人でその中に入っていた時間は、ことばで表せない至福のひと時でした。
他には、小学三年生のとき、大人に連れられて1,300メートルの山に登ったことがありますが、このときは「夜間登山」でしたので、強い眠気と、先が見えない(頂上が見えない)状況で、ひたすら足元だけを見て登り切りました。
あなたにも、そういった子供時代の忘れられない経験があるのではないでしょうか?
そうした思い出のなかに見られる「あなたの達成パターン」を探してみることで、これからの行動が変わる可能性が大いにあります。
それでも見つからない場合は?
もし「それでも見つからない」というならば、日常生活の中で「小さな達成」を味わうことから始めましょう。
おすすめは、毎日連続して小さなタスクを続けることです。そしてそれが目に見える形になっていれば尚、好ましいです。
具体的な例として、少し変わったものでは「自分史を書いてみる」というのはどうでしょう?
過去の出来事すべてを書き表すのではなく、「小学生時代だけ」とか「大学時代だけ」という風に限定してストーリーを描いてみるのです。そうすることで「ひとつの作品を作り上げた」という達成感が得られやすくなります。
また、この取り組み自体がひとつのセラピーであり、トレードでの必須スキルのひとつ「自己観察力」のトレーニングにもなるというオマケつきです。
ぜひ参考にしてみて下さい。
FXで成功できる人の特徴~まとめ
FXで成功できる人の特徴のひとつは、「これまでに、何かを成し遂げた経験がある」──つまり成功体験があるということです。
畑にタネをまいて、芽を出すことを信じて水をやり続けられるのは、いずれ果実が実ることを「実感として分かっている」からです。
過去に何かを達成した経験があると、どのくらいの努力を、どれくらいの期間続けていけば、どういう成果につながるのかが、ポジティブに想像できるようになります。
こうしてイメージを描けることは、とても大きなアドバンテージです。
その場合、正しい情報と適切な環境のもとでFXを学んでいくという、「FXで成功する最短コース」を歩める可能性がありますので、こちらの記事を読んで活用してみてください。
反対に、FXで成功できない人は何をどれくらいやればいいのか分からず、目の前の取り組みがどう成功につながっているのかも分からないため、努力を継続することができません。
そのためどうしても、「何が正解なのか?」とか、「ムダなことはしたくない」という前提で行動を選びがちになり、成功が遠のいてしまうケースが目立ちます。
そうならないためには、あなたの「達成パターン」を再発見することが役に立つはずです。
こちらの記事を読むことで、今回の内容を別の角度から理解することが出来るので、ぜひ参考にして下さい。
以上、FXで成功できる人の特徴とは?「何かを成し遂げた経験があること」について、お伝えしました。
関連記事 FXのメンタル関連用語の意味と解説まとめ