プロのFXトレーダーはなぜ勝てる?初心者は予想しプロは対応する

勝てるプロトレーダー

FXを始めたもののビギナーズラックも無く、やればやるほど負けトレードが増えて資金がジワジワと減っていく……。

「自分はどうして勝てないんだろう。プロトレーダーはなぜ勝てるんだろう」──そんな疑問を日々感じているかもしれません。

こんにちは、FXトレーダーのmonoです。

今回は、初心者FXトレーダーが負け続けてしまう理由のひとつについて、プロトレーダーが心掛けて守っていることをお伝えしながら解説していきます。これを知れば、次からトレードの戦い方が変わるかもしれません。

プロトレーダーと初心者トレーダーとの違いは何か?

初心者FXトレーダーとプロの違いは色々ありますが、その代表的な違いのひとつは「プロトレーダーは常に冷静にトレードしている」というものです。

感情的になってしまうと、人は自然と「短期的な目先のメリット」を追ってしまい、結果としてトレードにマイナスの影響を及ぼしてしまいます。そうならないためには、常に冷静さを維持しておく必要があるわけです。

しかし、そう聞かされたとしても「それが出来れば苦労はしない」というのが本音でしょう。そこでこの記事では、初心者トレーダーとプロトレーダーとの違いを挙げていきながら、冷静さを維持するためのアプローチを紹介していきます。

初心者FXトレーダーはチャートを見て「値動きを予想する」

初心者FXトレーダーは、チャートを前にすると「これから上がるか下がるか」という予想をし始めます。

「レートはこれから上がるんじゃないか?」と自分なりに予想をすると、次の瞬間からは「もし上がるとしたら、買いポジションを持たないのは損だ(もったいない)」という考えで頭が一杯になり、今すぐ買いエントリーしたくてたまらなくなります。

このときの心理的な流れを表すと、次のようになります。

  1. 初心者FXトレーダーは、チャートを見ると「上がるか下がるか」を予想し始める。
  2. そして、なんとなく「上がる」と予想する。
  3. 一度上がると思い始めると、もう「上がるチャートだ」としか見えなくなる。
  4. 「上がると分かっているのにトレードしないのは損だ」と思うようになる。
  5. 結果として、予想に従ってエントリーしてしまう。

これを見れば分かるように、最初は単なる予想でしかなかったものが、最後にエントリーする頃には「未来の値動きを確信してしまっている状態」になっているのです。

「未来のことは決して分からない」──この当たり前の事実が、いつの間にか無視されてしまっています。

こうして冷静に文章で見ていれば「当たり前だ」と気づけることが、ひとたびトレードで感情的になり始めてしまうと、初心者FXトレーダーには全く分からなくなってしまうのです。

プロトレーダーは予想をしない

では、プロトレーダーはどうなのでしょうか?

結論から言うと、プロトレーダーはチャートを見たときに予想はしません。未来のことは決して分からないのですから、「上がるか下がるか」を当てようとすることは全く無意味だということを知っています。

その代わり、「こうなったらこうする」というマイルールを持っています。

いわゆる「トレード手法(トレードルール)」と呼ばれるものですが、それは「どうなったらエントリーするのか」といったことだけではありません。その内容は初心者FXトレーダーが思っているよりも、ずっと広範囲に及ぶものです。

例えば、下の記事で解説しているようなチェック項目は、そうした広範囲なルールの具体例として参考になるはずです。

「自分なりのトレード手法もあるし、どこでエントリーして、どうやってエグジットすればいいのか分かっているつもりだ」 「でも...

こうしたルールを、あるプロトレーダーはすべてリストにするなどして目の届くところに常備していますし、また他のあるプロトレーダーは、長い経験の中でルールをしっかりと体に染み込ませています。

そして、テクニカル分析やエントリーといった具体的なトレード手法については、実戦や練習での検証を通じて「どの程度の成績が出るものなのか」を常に把握しているものなのです。

プロトレーダーはチャートを見て「値動きに対応していく」

プロトレーダーは、こうしたトレードルールを身につけた上でチャートに向かっていますから、そのトレードは自ずと「値動きに対応していくスタイル」になります。

つまり、レートの動きを見て「上がるか下がるか」を予想しているのではなく、「こうなったら、事前のルール通りに対応する」という行動を取っているのです。

ここには初心者FXトレーダーのような「当たるか外れるか」という期待や願望がありませんので、ハラハラどきどきの感情に覆われることもありませんから、冷静さを保つことが可能になるわけです。

上がったらこうする、下がったらこうする、こういうパターンになったらこうする、このラインを抜けたらこうする、抜けなかったらこうする──このように事前に対応を決めておくことで、どのような値動きになろうとも、取るべき行動には迷いがなくなります。

これを「シナリオを立てる」といい、複数のシナリオを立てておくことによって、買いか売りに偏った目線でチャートを見ることを避けられ、対応がスムーズになります。

そして何よりも、「何もしない(様子見)」という選択肢を冷静に選べるようになる効果があります。これは初心者FXトレーダーには無い、プロトレーダーのとても大きなアドバンテージなのです。

もちろんプロトレーダーも人間ですから、嬉しさや残念さを全く感じないといったらウソになりますが、初心者FXトレーダーと比べてその感情の強さや程度が大きく異なるのは確かです。

私も、過去の初心者時代のトレードを思い返してみると、「あんな感情の渦の中でトレードを続けていくのは無理だ」と思わずにはいられないほど、その感情の質と強さは異なっています。

そもそもトレードでの判断に正解はない

正解がどこかに存在していて、それを当てなければいけない──そんな風にチャートを見始めると必然的に苦しさが生まれます。外れれば相場から否定されたような気持ちになり、さらに「当てなければ」と思うようになってしまいます。

ひどいケースとしては、予想した結果が負けトレードになると、自分の人格を否定されたように感じてしまい、そうしたストレスが積み重なる結果、精神的に激しく疲弊してしまうこともあります。

しかし、そもそも未来の分からない相場の世界においては正解など存在しません。そうではなく「ただひたすら目の前の状況に対応していくのみなのだ」と理解して準備していれば、休日に自動車でドライブするような穏やかな気持ちでチャートに向かうことも可能なのです。

今のあなたには想像もつかない現実かもしれませんが、プロトレーダーはそういう現実を見ているのだということを知っておくだけでも、将来のステップアップの際に役立つはずですので、ぜひ頭の片隅に置いておいて下さい。

実はプロトレーダーも予想をしている?

未来を当てようとしている

ツイッターなどのSNSでトレードを公開しているプロトレーダーは大勢いますが、彼らの中には「これからこうなる」という相場予想を発信している人も多く見かけます。

「じゃあ、やっぱりプロトレーダーも予想して当ててるんじゃないの?」

あなたがそう思うのも当然かもしれません。しかしここには大事なポイントが隠れているので、それを解説していきます。このポイントを理解することが、脱初心者FXトレーダーへの重要な一歩につながる可能性がありますので、しっかりと理解してもらえればと思います。

プロトレーダーは予想ではなく「予測」をしている

プロトレーダーのいう「これからこうなる」という言葉は、正確に言うと「これからこうなるという、確率的な傾向がある」というものなのです。

つまり、過去の統計的な事実を踏まえると、この後こうなっていく傾向が強い(確率が高い)──ということを伝えようとしているわけであり、初心者FXトレーダーがする「予想」とは違います。

これは予想ではなく「予測」と呼ばれるものです。すなわち、統計的な根拠に則って「あらかじめ測(はか)っておく」ということです。

何をあらかじめ測っているのかと言えば、それは値動きの「確率的な傾向」です。絶対的な正解を求めているのでは決してなく、「こうなる確率が比較的高い」という傾向の有無や程度を測っているのです。

その根拠となっているのは、過去の値動きから導き出された「統計的な事実」──つまり検証の結果です。それは過去チャートを通じて明確に数値として導き出されたものだったり、膨大な経験が血肉となった職人的なカンやセンスといったものが元になっています。

世の中で見られる「予測」の実例

プロトレーダーが予測した結果だけを見ると、まるで未来を当てたかのように見えるかもしれませんが、その実態はまったく異なるものです。

これは、例えるならば「天気予報」のようなものと言えるでしょう。

天気予報は、過去の膨大な気象データをもとにして、これからの天気を予測しています。過去の天気図はそのまま「過去チャート」に例えられますし、気象データの分析はまさに検証作業そのものです。

そういった分析によって、「こういう気圧配置になると1日後にはこういう天気になる確率が高い」という統計的な事実が導き出され、結果として高い確率で天気を予測することが可能になるのです。

トレードを予想して当てようとする初心者FXトレーダーは、例えるなら、自分の感覚だけで「今日は晴れる」と決めつけて出掛けて行き、雨が降ったら「外れた!」といって濡れて悔しがり、怒ったり悲しんだりしているようなものです。

プロトレーダーは、過去の気象データに基づいた予測を行い、天気に応じた行動をあらかじめ決めておきます。天気の予測も「1日後」だけではなく、「数時間後」や「30分後」さらには「この後すぐ」の天気も予測しておき、実際の天気に合わせて柔軟に対応していきます。

「数時間以内にゲリラ豪雨の可能性がある」と判断すればプロトレーダーは、じっと家にいます。

その結果、もしも雨が降らずに空振りになったとしても、それは確率的に低いことが起きただけだと知っていますから、感情的に動揺することもないのです。当然、また次にゲリラ豪雨の予測が立ったときも同じように行動します。

他にも、「落雷の危険がある」と予測したなら、建物の中に入って様子を見ます。もし外へ出て雷に打たれてしまうと命を落とす危険性がありますから、決して無理はしません。

周りの人が「雷なんか落ちないよ。心配し過ぎだよ」と笑ったとしても、絶対に外へは出ません。

初心者がプロトレーダーに近づくための方法

習慣を身につける

ここまで見てきたように、初心者トレーダーとプロトレーダーの違いのひとつは「常に冷静さを維持できていること」であり、その背景には事前の準備があるのであり、その準備に裏付けられた「正しい予測の実践」があるのです。

では初心者FXトレーダーがそういったものを身につけるには、どうすればいいのでしょうか?

プロトレーダーが持っているそうした資質やスキルは、それを知識として知っただけでは意味がなく、習慣として身についていなければなりません。

先ほどの天気予報の例でいえば、「雷がゴロゴロと鳴り出したら建物に入る」ということを知識として知っているだけではなく、いついかなる時でも「ゴロゴロと鳴ったら隠れる」ということが習慣になっている必要があるわけです。

また、目先の値動きを当てようとするのではなく、確率的な傾向に従って同じトレードを繰り返すという習慣も必須になります。

こうした正しい習慣を身につけるために必要なのことは「反復練習」であり、これが一番シンプルで確実な方法だといえます。

FXトレードは当て物ではないことを、実感として理解する

FXトレードが当て物ではないというのなら、一体何なのでしょうか。それは「確率的な優位性に沿った行動を繰り返してトータルで利益を出すもの」だと言えます。

目の前のこれからのトレードの結果に一喜一憂するのではなく、トータルで利益を出すために淡々とトレードを繰り返す──そのことを実感として理解する方法として、サイコロをつかったゲームを実践するのがおすすめです。

詳しくは下の記事で解説していますので、ぜひ参考にして下さい。

もし、あなたが「FXでなかなか勝てない」と嘆いているならば、そもそも「FXで勝つ」ということが、どういうものなのかを知らないからかもし...

初心者FXトレーダーは、こうしたゲームを反復して行うことで、プロトレーダーとしての正しい習慣のひとつである「確率思考」を身につけることができ、冷静にトレードを行える状態に一歩近づくことが可能になります。

トレード手法の検証をする

自分で作ったトレード手法や、教えてもらったり買ったりして手に入れたトレード手法は、事前に「実際にどんなトレード成績が出るのか」をしっかりと確かめておく必要があります。

これを検証作業といい、「トレーダーの真の仕事はこの検証である」といっても過言ではありません。

目の前のリアルチャートから一旦離れ、過去チャートと向き合って検証をおこなうことで、自分のトレード手法が血となり肉となっていきます。その結果「自分のトレード手法に従ってトレードを繰り返していけば、利益は自然とついてくる」という自己信頼を築くに至ります。

この自己信頼があることで、冷静にトレードを行える状態へとさらに近づいていけるのです。

検証については以下の記事が役に立ちますので、こちらも参考にして下さい。

「FXの検証方法が分からない!」というのは、とても多い悩みです。 検証ができなければトレード手法をもつことも出来ませんから、FX...
「FXで勝つのは難しい」「なかなか稼げない」──そんな悩みの背景には、相場の世界独特の”ある理由”が潜んでいます。 この理由を理...

FXトレード練習ソフトで検証と練習を加速させる

自分のトレードが実際にどれくらいの結果を出せるものなのかをチェックするには、過去チャートをつかって調べるだけではなく、未来が分からないリアルチャートでトレードを行ってみる必要があります。

いきなりリアルチャートで資金を使ってトレードするのはリスクが高いので、ここでは仮想資金を使ったデモトレードを行って調べることになります。

しかしデモトレードだと、1週間分のトレード結果を出すためには、1週間リアルタイムでトレードしなければいけません。これだと時間がいくらあっても足りないのは明白です。

そこで登場するのが「FXトレード練習ソフト」です。これを使うことで、1ヵ月分のトレードをわずか数時間で行うことが可能になります。例えるなら、ドラゴンボールで登場した「精神と時の部屋」のようなものです。

「精神と時の部屋」とは?
時間の流れが外界とは異なる(とてもゆっくり流れる)特殊な部屋。
外界での1日が、この部屋の中では1年(365日)に相当するため、外界の人間が1日を過ごす間に、自分は1年分の修業を積むことが出来る。

過去チャートを早送りしながらそのチャート上でデモトレードを行えるため、文字通り検証作業と練習トレードを大幅に加速させることが出来ます。

プロトレーダーとしての正しい習慣を身につけるための「反復練習」を効率よく進めるために、ぜひFXトレード練習ソフトを活用して下さい。

FXトレード練習ソフトについては、下の記事で詳しく解説しています。

裁量トレードの練習ができる優れたFX練習ソフトや、無料のFX練習ソフトを探しているなら、この記事に答えがあります。 こんにちは、...

プロのFXトレーダーはなぜ勝てるのか?~まとめ

相場の値動きに対して、初心者FXトレーダーはこれからどうなるかを予想しますが、プロトレーダーは値動きに対応をしていきます。

プロトレーダーもこれから先の値動きを考えますが、それは「予想」という希望的なものではなく、事実を観測して検討する「予測」なのです。これは読んで字の如く「予(あらかじめ)測(はかる)」ということです。

値動きを予想すると、それがハズレたときに感情的な執着が生まれてしまい、怒りや悲しみの感情が沸き起こったりしてしまいます。

プロトレーダーは常にチャートに現れる事実を観測し、必要に応じて予測をおこない、その後の値動きに応じて対応していきます。その結果、そこに感情的な執着や葛藤が生まれ難くなるため、冷静さを保ってトレードを続けていくことが可能なのです。

そのために必要なのは、事前の準備──つまり検証作業や練習トレードを行うということです。これらを通じて自分のトレードへの信頼を築いていくことで、初心者FXトレーダーは冷静なトレードへの道を歩めるようになるでしょう。

以上、プロのFXトレーダーはなぜ勝てる?初心者は予想しプロは対応する──についてお伝えしました。

こちらの記事もおすすめです

「さっきのタイミングがチャンスだったのに、見逃した……」 あなたはFXをするとき、いつもトレード手法を書いたメモやルール表を見て...
熱心なあなたは、ForexTester3やMT4をつかって日々、裁量トレードのスキルアップをおこなっていることでしょう。 しかし...
「FXをやっていることを周囲には内緒にしている」という人は多いですし、あなたもその一人ではないでしょうか? 内緒にしている理由は...
FXで成功することを「FX山の山頂へ到達すること」に例えることで、FXで勝つための情報を選別して活かす方法が見えてきます。 こん...