- 「この手法でも勝てないのかぁ!」
- 「トレードチャンスを逃さないために、もっとチャートを見る時間を増やそう!」
こんな感じで、最近イライラしたり、ムキになってFXをしていませんか?
もっともっと頑張りたいという気もちは分かりますが、その頑張りが逆効果になってしまうかもしれません。今回は、そんなあなたに聞いてほしい、あなたの未来につながるお話です。
誰もが抱える問題「ムキになる」
誰もが今よりもお金を増やしたい、大きな利益を得たいと思ってFXをしています。
利益を求めて日々、テクニカル分析などのスキルを磨いて試行錯誤をくり返しますが、なかなか結果にはつながりませんし、それどころか資金は減っていく一方かもしれません。
そうなってくると、どうしてもイライラしてムキになり、さらに取り組みを続けて、それまでと同じ努力をさらに繰り返していきます。
そうやって自分なりに「最善の努力」を重ねた結果が思わしくなければ、きっと落胆してしまうでしょうし、それが原因で自暴自棄になってしまうかもしれません。
自暴自棄に陥ってしまうと、それまで上手くいっていたことも投げ出したり、周りの人たちにイライラや不満をぶつけてしまったりして、さらに悪いスパイラルへとはまってしまう可能性が出てきます。
「ムキになっていないか?」をチェックするポイント
誰もそんなイヤな状態にはなりたくありませんし、あなたも当然そのはずです。
そうならないためには、まず「ムキになっていないか?」を自分でチェックすることが大切になってきます。
以下、ムキになっているときの特徴をあげていきますので、一緒にチェックしていきましょう。
ポイント1「せき立てられるような感じがある」
日常のなかで、いつもいつも「焦っている」ような気分になっていませんか?
- 「自分は絶対に○○すべきだ! そのためには○○もしなくてはいけないし、○○も用意する必要がある!」
- 「早く○○をやらなくては!」
- 「今こんなことをしている場合じゃないんだ!」
最近いつも、こんな感じの言葉を自分自身に投げかけていませんか?
ポイント2「トレード用PCに向かう時間が増えてきている」
- 最近、日に日にパソコンの前に向かう時間が増えてきていませんか?
- 入浴や洗顔、ハミガキといった、身だしなみのための時間が減っていませんか?
- 奥さんや子供たちと、最後にゆっくり過ごしたのはいつですか?
「家族のために、今こうやって頑張ってるんじゃないか!」
そう言いたくなるかもしれませんが、いま家族をないがしろにしてしまっていると、将来トレードで成功したとき、その利益を分かち合うはずだった相手との「心のつながり」が、消えてなくなっているかもしれません。
そうなったときに、「こんなはずじゃなかった……」と思っても、残念ながら遅いのです。
この「富を心から分かち合う相手がいない」という悩みは、一部ではよく知られている「お金持ちあるある」なのです。
ポイント3「イライラしたり怒りっぽくなった」
これは、なかなか自分では気づきにくいのですが、自分がイライラしたり怒りっぽくなっているサインは色々ありますので、いくつか例をあげてみます。
怒りの感情があるときの特徴は、忍耐力が下がってしまうことです。
そして周囲の出来事が、みんな「自分を怒らせようとしている」と感じられることです。
例えば、FXでレートがほんの少し意図したのとは反対方向へ動いただけでもイライラして、「おれをバカにしやがって!」と怒り出してしまいます。
よくあるのが、損切りになった直後に「じゃあ、下(上)なんだろう!?」といって、相場にやり返すようにポジションをもつトレーダーがいますが、これは典型的な怒りの感情です。
また、日常生活でも、買い物でレジが少し混んでいただけでもイライラして、「みんなオレのじゃまばかりしやがって!」と怒ったりしてしまいます。
レストランで料理がなかなか出ないときも、すぐにソワソワし始めて、気がつくとイライラとした目線でウェイトレスの女性をにらんでいたりするのです。
イライラしてムキになると、ほぼ確実に体調を崩してしまう
最近では、医学や脳科学の研究によって、人の感情が肉体に及ぼす影響がいろいろと解明されてきています。
その研究結果から見えてくるのは、やはり「怒りの感情」がもたらす肉体への悪影響は、深刻で無視できないものだということです。
イライラしたりムキになって怒りを感じると、筋肉が緊張してしまい、その結果として血の巡りが悪くなります。
研究によると、激しい怒りを感じると身体の細胞が変質してしまい、血液もドロドロした状態になってしまうとのことです。
さらに、怒りによって交感神経が活発になるため、血圧が上がってしまい、これ自体が動脈硬化のリスクとなってしまいます。
そして血行が悪くなると、代謝やホルモンの自然なバランスが崩れてしまうため、脳への栄養が不足したりして、脳の活動自体に影響がでてしまいます。
つまり、ムキになってイライラした状態でFXをやり続けていると、いずれ体調を崩してしまう可能性が高いということなのです。
※他にも、トレードと体調の関係についての記事がありますので、ぜひ参考にしてください。
参考情報 怒りが健康に及ぼす悪影響
イライラの原因は「FXをすることへの罪悪感」?
あなたがいつもFXでイライラしてしまうのは、FXに罪悪感を感じているからかもしれません。
あなたは普段、FXのことをこんな風に思っていませんか?
- FXは、勝つ方法さえ知ることが出来れば、誰でも楽に稼げるものだと思っている。
- FXは、社会になんの価値も生み出していないと思っている。
- FXは、お金を奪い合うだけの醜い世界だと思っている。
- つまり、FXで稼ぐことは「ズルくて悪いことだ」と思っている。
「FXで稼ぐのはズルくて悪いことだ」──この言葉を聞いて、もし心の中で「ザワッ……」と感じたなら、あなたはFXに罪悪感を感じている可能性があります。
FXですぐにイライラしまう人の多くは、この「FXをすることへの罪悪感」を感じてしまっている傾向があり、これが原因で勝てなくなっているケースも多いものなのです。
これは心理学的に「罪悪感ブレーキ」と呼ばれるもので、深層意識レベルで「それは悪いことだ」と思っていると、無意識のうちに成功や達成を自ら邪魔するような行動をとってしまいます。
言い換えると、口ではいくら「FXで成功したい!」と言っていても、あなたの心の奥では「こんなことでお金を稼いではいけない」と思ってしまっているということです。
こうした心理的なギャップ(ちぐはぐさ)や矛盾のせいで、感情が不安定になりやすくなり、ちょっとした問題でもイライラしてしまうことになるのです。
これはまるで、自動車のアクセルとブレーキを同時に踏んでいるようなものです。
このような罪悪感をもっている状態だと、いくら小手先で何とかしようとしてもダメですので、ぜひ下の記事を読んで、その罪悪感を解消して下さい。
FXで勝てないときに考えて欲しいこと~まとめ
確かに成功したトレーダーたちは、みんなトレードのために多くの時間をかけているのは、紛れもない事実です。ときには、イライラしたりムキになることもあります。
ですが、トレードで成功をつかみ、さらに人生の幸せもつかんだトレーダーは、何よりも「生活のバランス」を大切にしているものです。
恐らくあなたは「生活のバランス」と聞くと、なんだかFXをすることにブレーキをかけるように感じられて、拒否感を覚えるかもしれません。
ならば、平日は思いっきりFXに取り組みましょう。その代わり、必ず週に一日は検証も勉強もせず、まったくFXに関することをしない日を過ごしてみて欲しいのです。
──「筋力トレーニング」は、徹底的に筋肉をつかってトレーニングする日と、筋肉をゆっくり休ませて回復させる日、それらを交互にくり返すことで、最大の効果を上げることができます。
同じように、FXをせずに休む時間は、日々のFXの実戦や検証や勉強の効果を、最大限に引き上げてくれるものなのです。
そして何よりもその時間は、あなたの家族や身近な人たちとの「幸せの積み立て」をしている、ということなのです。
トレードで成功したとき、あなたが心身ともに「本当に喜べる状態」であるために、今回の内容を考えてみてもらえればと思います。
以上、FXで勝てない感情トラブル。イライラしたりムキになっていませんか?、についてお伝えしました。
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