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FXで稼ぐのはズルくて悪いこと?罪悪感や引け目の解消方法

FXに罪悪感を感じる女性 FXのメンタル悩み解消法

FXをやっていることを周囲には内緒にしている人は多いです。あなたもその一人ではないでしょうか?

内緒にしている理由は人それぞれだと思いますが、大きな理由のひとつとして、FXをすることが悪いことだと思っていて「罪悪感」や「引け目」を感じているから──というものがあります。

この理由を聞いてドキッ!としたなら、この記事はきっとあなたの役に立つはずです。

今回は、FXに「罪悪感」を感じてしまう理由と、その解消方法について解説していきます。この記事を読むことであなたの罪悪感の原因が分かり、後ろめたさや引け目を解消して、FXに全力で取り組めるようになるでしょう。

この記事は「読む薬」です。罪悪感という病を解消するために、リラックスしながらゆっくりと読んでみて下さい。

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FXに罪悪感を感じるのはなぜ?

FXに罪悪感を感じるのは、ストレートに言ってしまえば、FXをするのが悪いことだと思っているからです。

「悪いこと」がキツく聞こえるなら、「ズルいこと」と言い換えると納得できるのではないでしょうか。

ズルい──つまり自分だけ勝手に楽なことをしたり、良い思いをしようとしているような、そんな感覚をFXに対して感じている可能性があります。

子供の頃から身につけてきた「倫理観」「社会のモラル」「道徳観」といった価値観が、自分のやろうとしている行動に対して「ちょっと待て!」と警告を発しているのです。

本来ならばFXは、あなたの今の状況を一変させられる可能性をもった、魅力的で素晴らしい手段のはず。そういう手段に対して罪悪感を感じてしまうのは、とても残念な状況です。

罪悪感を感じる原因はなにか?

そんな風にFXに罪悪感を感じるのは、あなたがFXに対してもっているイメージがネガティブで好ましくないことが原因になっている可能性があります。

具体的には、次の3つのケースが考えられます。

罪悪感の原因として考えられるもの

  1. FXのことを「一攫千金を狙うギャンブル」だと思っている。
  2. FXは社会になんの価値も生み出していないと思っている。
  3. FXはお金を奪い合うだけの醜い世界だと思っている。

これらは、自覚的に思っている場合もあれば、まったく無意識・無自覚のうちに思ってしまっている場合もあります。

それぞれのFXへのネガティブなイメージについて、詳しく見ていきましょう。

①FXを「一攫千金を狙うギャンブルだ」と思っている

FXトレードを「一攫千金を狙うギャンブルだ」と思っている場合、「勝つ方法さえ知ることが出来れば楽に稼げる」と思っているため、「FXで勝っている人はみんな楽に稼いでいるに違いない」と思い込んでしまっている可能性があります。

つまり、ギャンブルの必勝法を知っているから、濡れ手で粟をつかむようにしてお金を手に入れられる。それがFXで勝つということだ──どこかそんな風に思ってしまっているわけです。

そうしたイメージをもってしまう背景には、「ちょっとやってみたらドカン!と儲かった」という景気のいい話や、「FXはこうすれば簡単に儲かりますよ」といった必勝法や秘密の方法への甘言を目にしやすい、そんなネット上の問題があるといえるでしょう。

※FXの世界の秘密については、下の記事が参考になります。

FXの世界の秘密とは?それを知ることが本当のスタート地点
「FXには、なにかきっと秘密があって、それを知れば勝てるようになるに違いない……!」 はい、その通りです。 実はその秘密はすぐそばにありますし、知ることも出来るのですが、ほとんどの人はその秘...

ネット上では、「秘密やコツを知ったおかげで儲かった」成功談が大きく喧伝されていたり、またその逆に、大きな損失を被った阿鼻叫喚の地獄絵図があったりしますが、これからFXで稼いでいこうと思っている人には、どうしても前者の成功談しか目に入らないものです。

そんな成功談を見て「凄いなあ」「羨ましいなあ」と感じるわけですが、それと同時に「それはズルいことじゃないか?」とも感じてしまう──つまり罪悪感を感じてしまうのです。

②FXは社会に価値を生み出していないと思っている

罪悪感を感じている女性

FXトレードは、いうなれば「お金を交換するだけ」の行為です。FXは「Foreign Exchange」の略語で、文字通り「交換=Exchange」するのがその要諦(最も大切・肝心なこと)です。

例えば「ドル円で10万通貨の買いエントリーをした」といった場合、要するに10万通貨分の日本円をドルに両替しただけです。

日常感覚としては、手元の1万円札を千円札10枚に両替するのと同じようなものなので、そのことで社会的な価値を生み出しているようには思えないのも当然といえます。

それにFXの場合は、両替のタイミングによって最初の金額よりも増える(為替差益が得られる)ので、なおのこと「そんなことでお金を得るのは何かおかしい」と感じてしまい、結果としてFXに罪悪感を感じる原因になってしまうのです。

為替差益とは?
為替レートが変動した結果、もっていた外貨の評価額が高くなることによって生じる利益のことです。
例えば「1ドル=100円」のときにドルを手に入れて、その後レートが「1ドル=120円」に変動したら、手元のドルの評価額は20%増えます。
この増加分が「為替差益」です。

お金は何らかの労働を通じて社会に価値を提供し、その対価・見返りとして手に入れるものだ──そうした常識が私たちにはあります。それは学校教育や社会経験を通じて、実感として学んできたものだといえます。

そうした常識から見ると、右にあるものを左に移動させただけの行為に価値があるとは思えないのと同様に、「両替をしてお金を稼ぐこと」に抵抗を覚えて罪悪感を感じてしまうのも無理はありません。

③FXはお金を奪い合うだけの醜い世界だと思っている

先程も説明したように、FXトレードは「お金を交換するだけ」の行為です。

種をまいて農作物を育てたり、資材を組み立ててビルを建てたりといった「新たな経済的な価値の創造」を、FXでは感じることが出来ません。

それにFXは、ゼロサムの世界でもあります。誰かの利益は「誰かの損失」によってもたらされているのであり、そこに何か新たな経済的な価値が創出されているわけではありません。

そこへ①の「FXはギャンブルだ」という思いが合わさることで、ひたすら運任せにお金を奪い合っているような、そんなネガティブなイメージが出来上がってしまいます。

そのため世間一般には、FXは単なるマネーゲームとして捉えられており、「FXトレーダーたちは欲望のおもむくまま、運に任せて醜いお金の奪い合いを繰り広げている」──そんな風に思われてしまっているのです。

つまり「金の亡者たちがお互いに金を奪い合っている。なんて醜い世界なんだ」というわけです。これでは、FXトレードに罪悪感や後ろめたさを感じてしまうのも当然です。

FXトレーダーと社会との関係(つながり)を理解して罪悪感を解消しよう

ここまで見てきたような罪悪感を解消していくためには、FXトレーダーと社会との関係(つながり)を改めて理解することが大切です。

FXトレーダーは一体なにをしているのか、FXトレーダーは何者なのか、そしてトレードを行うことで彼らはどんな価値を社会に生み出しているのか──こうしたことが理解&実感できるようになれば、FXへの罪悪感は自ずと解消されていくはずです。

そこでまず最初に、「FXトレーダーが社会にもたらしている価値」について、ネット上でよく目にする説を振り返ってみましょう。

支払った税金を通じて社会に価値をもたらしている?

FXでお金を稼ぐと、そこから税金を支払うことになり、その税金は社会のために用いられます。

つまり、FXで稼げば稼ぐほど税金を通じて社会の役に立てるのであり、これがFXトレードの価値だ──そんな説がネット上ではよく見られます。

しかし「税金の支払いを通じて社会の役に立っている」という理屈は、罪悪感を解消するには弱いといえます。

「タバコを吸って税金を払っている」とか「お酒を飲んで税金を払っている」、さらには「宝くじや馬券を買って税金を払っている」という理屈と同様、それ以外の方法でも税金は支払えますし、わざわざその行為を通して税金を払わなくてもいいのではないか?という意見も出てきます。

ですから「その行為自体に、社会に価値を生み出すパワーがある」との実感は持ち辛いのです。

例えば、やりがいのある仕事をしている人は、「この仕事でたくさん税金を払っているのだから、私は社会の役に立てている」とは思わないものです。

彼らは、もっとシンプルに「私はこの仕事で社会に価値を生み出している」と直接的に実感しているはずです。

こうして見ると、税金の支払いを理由にして「FXへの罪悪感」を解消しようとするのは、心理的にかなり難しいと分かるはずです。

では、やはり罪悪感を感じずにFXで稼ぐのは無理なのでしょうか?

そもそも“トレード”とは何か?

慌てて結論を出す前に考えてみたいのですが、FXに限らず、そもそも“トレード”とは何なのでしょうか?

トレード(Trade)の本来の意味は「貿易」です。どこかの国で品物を仕入れて、それを別の国へ運んで売ることで利益を上げる仕事、それが貿易です。

その国ではありふれたものでも、別の国へもっていけば珍重されるものは色々あります。そうした品物を仕入れて運ぶことで、そこに価値を生み出し、利益を得るのです。

歴史を振り返ってみると、香辛料や砂糖、お茶、コーヒー、毛皮、象牙といった品物が貿易され、貿易商人(トレーダー)は文字通り「品物を移動させるだけ」で莫大な利益を得ていました。

では、そんな風に「ありふれた品物」を運んだだけで利益を得るのは「ズルいこと」だったのでしょうか?

貿易商人が生み出していた価値と、背負っていたリスク

貿易商人のキャラバン

その昔、シルクロードなどで活躍していた歴史上の貿易商人たちは、香辛料や砂糖など、産地では大量に生産されている品物を仕入れて、それが珍重される国へと運び、高値で売って利益を得ていました。

例えば、産地にある香辛料は、そこにあるだけでは「ただの香辛料」に過ぎません。しかしこれがヨーロッパに運ばれることで「とても役に立ち、誰もが欲しがる品物」となって、社会に価値を生み出すのです。

このように、産地でたくさん供給されている品物を、需要(ニーズ)がある別の場所へと貿易商人が運んだことによって、社会に大きな価値が生み出されました。

言い換えると、需要と供給のバランスが崩れているポイントを目ざとく見つけていたのが、彼ら貿易商人だったのです。

これらを少し抽象的に表現するならば、「品物の移動を通じて相手を喜ばせること(ニーズを満たしてあげること)」が貿易の目的のひとつであり、これが貿易商人が生み出していた社会的な価値のひとつだと言えるわけです。

貿易(トレード)それ自体が価値を生み出すようになる

貿易のために日々品物を輸送していると、さらに「品物が常に移動していること」それ自体が価値を生み出すようになってきます。

例えば、A国とB国を定期的に輸送隊が行き来していると、A国からB国へ品物や手紙などを送りたい人が「一緒に運んで欲しい」と頼ってくるようになります。

本来ならば、その輸送や連絡のためだけに人や物資を用意して派遣しなければならないところを、既にいる貿易商人たちの手を借りることで、高い信頼性と低いコストで実現出来るのですから、これは社会的に立派な価値だといえます。

このように、貿易の輸送隊がルートを常に移動している状況それ自体が、大きな社会的な価値を持つようになってくるわけです。

貿易(トレード)に必要なスキルや資産

さて、こうした貿易商人には誰でもなれるわけではなく、次のようなスキルや資産が求められました。

貿易商人に求められたスキルや資産

  • 品質の高い品物を見極める目。
  • 何を、いつ、どこへ運べば最も喜ばれるか(価値が生まれるか)を判断する能力。
  • 品物を仕入れて輸送するための財力。
  • 貿易を実現させるためのコネクション(人間関係と組織力)。

さらに、そうしたスキルが必要なだけではなく、貿易商人は次のようなリスクも背負う必要がありました。

貿易商人が背負っていたリスク

  • 輸送中の事故や盗難によって品物を失うリスク。
  • 運んだ品物が売れない(価値が下がってしまう)リスク。

このように貿易商人たちは、破産と隣り合わせのリスクを背負いながら、高いスキルを活かして貿易を行っていたのであり、そこには「厳然としたプロフェッショナリズム」が存在しているのが分かります。

FXトレーダーが生み出している価値

ここまで、歴史上の貿易商人の特徴を見てきました。これらを踏まえることでFXトレーダーが生み出している価値を理解できるようになります。

結論からいうと、FXトレーダーが生み出している価値とは次のようなものです。

FXトレーダーが生み出している価値

  1. FXトレーダーは、通貨取引(外貨両替)をしたい人のために、自らの資金を使って通貨を提供している。
  2. トレードによって取引の場に「高い流動性が生み出される結果、人々がいつでも自由に通貨を交換出来るようになる。

勘の良いあなたなら、ここまでの内容で「そういうことか!」と気づいているかもしれません。では、順番に内容を見ていきましょう。

FXトレーダーは「貿易商人」として相手に通貨を提供している

FXトレードを自分を中心にして主観的に見てみると、自分がポジションを持ちたいからエントリーし、手放したいから決済しているのだと言えます。これだけを聞くと、当たり前のことを言っているようにしか感じられないでしょう。

しかし、これを「貿易商人の視点」で客観的に見てみると、その様相は一変します。

「この通貨を売りたい(両替したい)」といっている“見知らぬ誰か”の通貨を、あなたが自分の資金をつかって買い取ってあげる──。

それがあなたにとっての「買いエントリー」もしくは「売りポジションの決済(=買い)」になります。

同様に、「この通貨を買いたい」といっている“見知らぬ誰か”のために、あなたが自分の資金を使ってその通貨を売ってあげることが、あなたにとっての「売りエントリー」もしくは「買いポジションの決済(=売り)」になるのです。

あなたがそうすることで、その見知らぬ相手は目的を果たせます。つまりあなたは、「相手のニーズを満たすこと」を通じて価値を提供したのです。

その相手は「嬉しい」といって喜んでいるのか、「やれやれ助かった」といって安堵しているのか、はたまた意に沿わない両替だったのかは分かりませんが、いずれにせよ“相手のニーズ”を満たしてあげられたのです。

FX市場には、買いたい人と売りたい人の双方が常に存在しています。

ですから画面の向こう側には必ず「交換(両替)したい人」がいて、あなたはその相手にとっての「貿易商人」として通貨を売買することによって、相手のニーズを満たしてあげているのです。

取引画面の向こう側にいるのは誰か?

FXの取引画面

では、その「画面の向こう側にいる相手」は、具体的にどんな人なのでしょうか。それは大きく分けて2種類の人がいます。

あなたの画面の向こう側にいる相手

  1. 外貨の両替をしたい人たち=「実需筋」
  2. あなたと同じように為替差益を求めてトレードをしている人たち=「投機筋」

(1)の実需筋とは、海外事業を行っている企業や、海外旅行・ビジネスなどで外貨が必要な人など、実際に外貨を手にして利用する人たちのことです。

現地での支払いや資金の移動など、文字通り「外貨を日本円と交換して使う用事がある人たち」が実需筋と呼ばれます。

(2)の投機筋は、あなたと同様に為替レートの変動から利益を得ようとしている人たちで、いわゆる「FXトレーダー」と呼ばれる存在です。

投機筋(FXトレーダー)が果たしている重要な役割

FX相場では、実需筋と投機筋の割合はおよそ「1:9」といわれており、取引の約9割は投機筋のトレーダー同士でおこなわれているといっても過言ではありません。

もしそうならば、投機筋のトレーダー同士が「貿易商人ごっこ」をしてマネーゲームをしているだけで、やはり社会に価値を生み出していないのでしょうか?

いいえ。割合としては少なくても、投機筋の売買が実需筋のニーズを満たしてあげているのは紛れもない事実です。

それに、一見多過ぎるように見える投機筋の取引も、その「取引量の多さ」自体がFX市場における「ゆとり」を生み出しており、実需筋のニーズを確実に満たすために大きく役立っているのです。

この「ゆとり」とは「高い流動性の提供」を指しており、これについては後で詳しく説明します。

FXトレーダーが実需筋にとっての貿易商人になってあげる──これは、資本主義社会において資金を滞りなく移動させるために欠くことのできない、とても重要な役割であり、あなたも日々のFXトレードを通じてその一端を担っているのです。

このように聞くと、身が引き締まる思いがしてきませんか?

投機筋(FXトレーダー)が存在しないとどうなるか?

実需筋のニーズを確実に満たすために、投機筋による膨大なトレードが大きく役立っている事実について、さらに詳しく解説していきましょう。

仮に、もし世の中にFXトレーダーが存在せず、実需筋の人たちしかいなかったとしたら、どうなると思いますか?

例えば、ある企業が100万ドルの外貨を日本円に両替したいと思ったら、「100万ドルを日本円と交換してくれる相手」を探してマッチングさせる手間が必要になってきます。

つまり「50万ドルなら交換できる」とか「200万ドルを一括で交換しないとダメ」とか、いろいろな事情や都合をもった相手と個別に交渉しなくてはならないのです。

交渉をまとめて上手くマッチングさせないと、手元の100万ドルはいつまで経っても日本円に両替できません。

さらに悪いことに、「何とかして両替したい……!」というこちらの足元を見られて、とても不利な交換レートでの両替を強要される可能性も出てきてしまうのです。

これはとても不便で危険な状況ですし、個別に交渉してマッチングさせるために膨大なコストが必要になってしまいます。

こうした不便な状況を「通貨の流動性が低い」といいます(=流動性リスクがある状態)。

お金の両替がスムーズにいかない、つまり「流れが悪い」「動かし難い」わけです。この「通貨の流動性が低い状況」は、社会に余計なコストとリスクを強いてしまう大問題なのです。

FXトレード自体が「高い流動性」という価値を生み出している

そんな不便で危険な状況のなかに、投機筋である私たちFXトレーダーがいたらどうなるでしょうか?

既に見てきたように、実需筋と投機筋の割合はおよそ1:9といわれており、多くの取引はFXトレーダー同士で行われています。

つまりFX市場では、FXトレーダーという貿易商人たちが、いつもお互いに通貨をやり取りし合っている状況なわけです。

各トレーダーはそれぞれの相場の見立て(ファンダメンタルズ分析やチャート分析、裁量判断など)を元にして、為替差益を得ようと取引を繰り返しています。いつも誰かが誰かの取引相手になって、お互いのニーズを満たし合っています。

そこには熟練の貿易商人もいれば、未熟で浅はかな貿易商人もいます。そこでは日々、悲喜こもごもが生まれながら、常に膨大な量の通貨が取引されているのです。

例えるならこれは、シルクロードにいつも大量の定期便が行き交っていて、貿易商人がお互いに品物を売買している状況と同じです。欲しいものや運びたいものがある一般人は、いつでもこの定期便を利用して望みを叶えられます。

投機筋が多いFX市場もこれと全く同じ状態になっていて、実需筋が外貨を両替したいときには、いつでも必要なだけ、安全確実にニーズを満たせるようになっているのです。

ドルと日本円を交換したければ、すぐに確実かつ低コストで両替が出来ます。なぜなら、常にFXトレーダーたちが膨大な通貨の売買をしているため、その取引に混ぜ込ませる形でいくらでも両替を行えるからです。

つまり、FXトレーダーたちによる膨大な取引によって、FX市場には「高い流動性」が生まれているのであり、この「高い流動性の提供」こそが、私たちFXトレーダーが生み出している価値なのです。

利益を得るためにFXトレーダーが背負っているリスク

ここで忘れてはいけないのが、FXトレーダーが背負っているリスクについてです。

FXトレーダーがポジションをもつときは常に、為替レートの変動によるリスクを抱えています。

見知らぬ誰かの貿易商人になってあげるのは、相手の代わりに「為替レートの変動リスク」を背負ってあげる(引き受けてあげる)ことでもあるのです。

相手が売りたい外貨をあなたが買ってあげると、その瞬間からあなたの資金は為替レートの変動によるリスクを抱えます。

為替差益を得るどころか、瞬く間にレートが逆へ動いて大きな含み損を抱えてしまうかもしれないのです。

その代わり相手は、もっていた外貨の「為替レートの変動リスク」から解放され、確定したレートの自国通貨を手に入れられます(相手はニーズが満たされ安心する)。

ですから「FXトレーダーは、外貨を両替するだけで利益を得ている“ズルい奴”だ」という指摘は、まったく的を射ておらず、そこに存在するリスクを引き受けている(肩代わりしている)事実が無視されてしまっているのです。

こうして私たちFXトレーダーが「為替レートの変動リスク」を肩代わりして、常に為替相場に流動性を生み出し続けているからこそ、お金は滞りなく世界中を巡っていけるのです。

FXトレードは流動性を生み出すプロフェッショナルな職業

プロフェッショナルなFXトレード

さて、あなたは「貿易商人に求められるスキル」を覚えているでしょうか? 貿易商人には誰でもなれるわけではなく、そこには高いスキルが求められました。貿易とは、いうまでもなくプロの仕事だったのです。

ここまで、FXトレーダーを貿易商人に例えて話を進めてきたわけですが、そうなると当然、FXトレーダーにも同様のスキルが求められるのに気づくはずです。

つまりFXトレーダーにも、プロフェッショナルとしての資質が求められるのです。

貿易商人に必要なスキルには、次のようなものが含まれていました。

  • 品質の高い品物を見極める目。
  • 何を、いつ、どこへ運べば最も喜ばれるか(価値が生まれるか)を判断する能力。

これらは、チャート分析のスキルや、経験を積み重ねて身につけた裁量判断のスキルです。

  • 品物を仕入れて輸送するための財力。

これは文字通り、証拠金として使える資金量です。多ければ多いほど、その金額に比例して利益額も大きくなっていきます。

つまり、こうしたスキルを身につけ、相応の資金をリスクにさらせるFXトレーダーだけが、そのリスクに見合った利益を得られるのです。

FXトレーダーは決してギャンブラーではありません。スキルを身につけるために練習と経験を積み、リスクを背負うに足るだけの実力を備えた、厳然たるプロフェッショナルなのです。

こうした自覚をもつことで、それまで感じていた後ろめたさの多くが、実は「自分の考えの甘さ」が生み出していたものだったと気づくはずです。

私たちFXトレーダーは、プロフェッショナルとしての自覚をもち、実需筋のために為替相場に高い流動性を生み出して価値をもたらし、そこで背負ったリスクへの対価として大きな報酬を得ていくのです。

ここまでお伝えしてきた内容を理解すれば、あなたは罪悪感から解放され、社会に価値を生み出しているという「社会への貢献感」を感じながらFXをしていけるようになります。

つまり罪悪感とは対極の、プロとしてのプライドをもってFXをする道を歩めるのです。

「FXはお金を奪い合うだけの醜い世界」という誤解

ここまでの内容を理解してもらえたなら、「FXはお金を奪い合うだけの醜い世界だ」という考え方が誤解であり間違っている理由も、自ずと分かってもらえるはずです。

FXの世界では日々、スキルを磨き経験を積んだプロフェッショナルたちが、「為替レートの変動リスク」を高度なスキルによって扱いながら、自らの資金を投じて為替差益を獲得しており、そうやってFX市場に高い流動性を生み出しています。

例えば、勝利を目指すプロスポーツ選手たちの戦いは、醜いものでしょうか?

「プロスポーツ選手だって、結局はお金が目当てでしょ?」──そんな意見が一面的な決めつけであるのは明らかです。

それは、そこで競い合っているプロ選手たちの本当の姿が見えていないから言えてしまう誤解であり、失礼で勝手な思い込みに過ぎません。

FXの世界でもプロスポーツと同様、トレーダーたちはスキルを磨き、それを全力でぶつけ合い、その実力に応じた結果を得ています。

そしてその戦い(取引)自体が相場に「高い流動性」を生み出しており、いうなれば真剣勝負の戦いの場からほとばしるパワーそれ自体が価値であるかのような、そんな姿を見せているのがFX市場なのだといえるのです。

『相場の世界は、知恵と勇気が試される闘技場だ』という言葉がありますが、これはFXの世界の本質をついたもののひとつとして傾聴に値するものです。

FXの場合、その闘技場の入り口は広く開放されているため、不覚悟な者や未熟な人も安易に入って来てしまいがちです。

そこでは初心者だからといってハンディキャップがもらえるわけでもなく、ベテランのプロトレーダーと同じ舞台で戦う(取引する)ことになり、大抵は訳も分からないまま損失を重ねていきます。

しかしそこで何とか生き残り、スキルを磨いて優れたFXトレーダーに成長していければ、その実力に応じた結果が出せるようになっていくのですから、これはとても公平だといえます。

つまりFXは、運任せでお金を奪い合うだけの醜い世界などでは決してなく、「実力が正しく評価され報われる、厳しくも公平な世界」なのであり、そこにはある種の清々しさすら存在しているのです。

貢献感を確実に実感するために、NDD方式のFX会社や「くりっく365FX」を利用してみる

この記事では、FXトレーダーを貿易商人に例えながら、その役割や生み出している価値について解説してきました。

FXで取引注文を出してポジションを持ったり決済する行為は、画面の向こう側にいる相手に対して、あなたが貿易商人になってあげる行為だ──そのように説明してきましたが、ここで少し訂正する必要があるのです。

実は、国内の多くのFX会社では、あなたの取引注文がそのままストレートに「画面の向こう側の相手」に届くようにはなっていないのです。

順を追って説明しましょう。

あなたの取引注文は、まずFX会社で他のトレーダーたちの売買注文と集約され、売り注文と買い注文が相殺されます。

例えば、ある瞬間のタイミングでFX会社に集まった注文が「5,000万通貨分の買い」と「4,000万通貨分の売り」だった場合、それらを相殺すると「1,000万通貨分の買い注文」が残ります。

そこで次にFX会社は、その残った1,000万通貨分の買い注文を「カバー先銀行」へ送り、そこからグローバルなFX市場へと注文が流れていく仕組みになっているのです(これを「FX業者によるマリー」と呼びます)。

カバー先銀行とは?
FX市場は、どこか1か所に取引市場があるわけではありません。
その実態は巨大な銀行間ネットワークであり、これを「インターバンク市場」といいます。
カバー先銀行とは、FX会社がインターバンク市場とやり取りをする際の窓口となる銀行です。
FX会社はカバー先銀行を通じて為替レートの配信を受けたり、顧客の注文をFX市場へ流したりしています。

このように国内の多くのFX会社では、あなたの取引注文は「FX会社によるマリー処理」のフィルターを通るため、厳密にいえば、注文が直接そのままFX市場に流れていくわけではないのです。

そのため「FX市場の流動性に貢献する」面では不十分にならざるを得ず、ここまで説明してきた話に若干、ほころびが生じてしまうのです。

こうした“ほころび”は小さなものではありますが、このちょっとした“ほころび”によってモヤモヤとした気持ちを呼び込んでしまうため、せっかく見出せた「社会への貢献感」が実感し辛くなってしまいます。

そこで、確実に社会への貢献感を実感できるようにするために、「あなたの注文をマリー処理せず、そのままグローバルなFX市場(カバー先銀行)へ流してくれるFX会社」の利用をおすすめします。

そうしたFX会社には、次の2種類があります。

FX取引を通じて「貢献感」を実感しやすいFX会社

  1. トレーダーの注文をマリー処理せずに、そのままFX市場へ流してくれる「NDD方式」のFX会社。
  2. 透明性の高い“公的な取引所”である「くりっく365FX」へ直接注文を流してくれるFX会社。
NDD方式とは?
「No Dealing Desk」の略で、FX会社による注文操作(マリー処理)やレート調整などをおこなわず、直接カバー先銀行へ取引注文を取り次ぐ方式です。

こうしたFX会社をメインに使うのが最も効果的なのですが、サブ口座として持っておいて時折つかう程度でも十分、心理的な好影響を受けられます。

自分はFXで何をしているのか、どんな価値を生み出しているのか──それを理解して実感する機会をもつのは、罪悪感の解消とメンタルの健全化のためにとても重要ですので、こうしたFX口座をぜひ利用してみて下さい。

それでは具体的に「貢献感」を実感しやすいFX会社を紹介します。

注文をグローバルなFX市場へ流してくれる「NDD方式」のFX会社

あなたが普段からMT4を使ってトレードしているなら、アヴァトレードをおすすめします(新バージョンMT5も利用可能です)。

リンク アヴァトレード「MT5口座」|公式サイト

この「読む薬」はあなたのためのものです

多くのプロフェッショナルな仕事がそうであるように、残念ながらその仕事の真の姿が人々に理解されることは、まず無いといってもいいでしょう。特にFXトレードは誤解されやすい職業のひとつです。

ですから、無理にこの記事の内容を周囲に伝えて分かってもらおうと、躍起になる必要はありません。あくまでもこの記事の内容は、あなた自身の罪悪感を解消して健全な気持ちでFXに取り組むために活用して下さい。

大切なのは、相手の考えを変えようとすることではなく、あなたの心が健全で穏やかになっていくことです。

FXは、最終的にはメンタルの差が結果につながります。

心の重荷のハンディキャップを手放していくことは、実は、結果にとても大きな影響を及ぼす要因なのです。ですから、この記事の内容を大切なこととして捉えて、少しずつでもいいので改善していって下さい。

FXの罪悪感を解消する方法~まとめ

あなたがFXをしているのを周囲の人に言えなかったり、トレードに後ろめたさや引け目を感じたりする理由は、ギャンブル的な一攫千金に対する社会的なマイナスイメージを気にしていたり、「社会に何の価値も提供せずにお金を儲けようとしている」と思っていたりする可能性があります。

しかしそれは、FXトレーダーの実態を正しく理解できていないために生まれてしまっている、間違った思い込みです。

トレードとは、その名の通り「貿易」──つまり、リスクを負って”もの”を移動させて価値を生み出す行為であり、流通の実現と維持それ自体に社会的な価値があります。

FXトレーダーも、あるタイミングで仕入れた通貨を別のタイミングで提供することで流動性を生み出し、通貨を交換したがっている人への機会の提供を通じて、社会に価値を生み出しているのです。

私たちトレーダーは、リスクを負ってそうした価値提供をする見返りとして、大きな利益を得ています。

「FXトレーダー」の正しい理解によって、あいまいで感情的な罪悪感や後ろめたさ、引け目などから解放されるでしょう。

この記事を読んでFXに対する見方を改善していくこと、それ自体が「罪悪感を解消する方法」です。あなたの心がザワついたら、またこの「読む薬」を読んでみて下さい。

以上、FXで稼ぐのはズルくて悪いこと?罪悪感や引け目の解消方法──についてお伝えしました。

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