FXでは様々なトレーダーたちが日々相場の世界で戦っています。そんななか、あなたが初心者だからといってハンデは与えられません。
FXという魅力あふれる世界を知ったあなたは、まだ右も左も分からないことだらけの初心者でしょう。しかしFXの世界では、最初の一歩を踏み出すときの心構えによって結果が大きく変わってきます。
この記事では、FXの世界で初心者が生き残り上達するための方法や心得、注意点についてアドバイスしていきます。
どんなことでも最初はみんな初心者だけど
新しく何かを始めたときは、誰でも最初は初心者からスタートします。
「自分には出来るかな?」「難しいのかな?」と色々不安に感じることもありますが、初めは「何も出来ない・分からない」状態から始まるのは避けられない現実です。
つまり自分に出来るかどうかは、文字通り「やってみないと分からない」わけですが、この最初の段階でどういう行動をとるかで、トレードの成果が得られる確率が変わってくる可能性があります。
正解を効率よく探そうとしても上手くいかない
多くの人は、学校での勉強の経験を通じて「どこかに正解がある」ことや「効率よく正解にたどりつく」ことの大切さを実感しているものです。
だからあなたも同じように、FXでも効率よく正解(勝ち方・トレード手法)を知りたいと思うかもしれません。
しかし実はFXの世界には「誰がやっても結果が出る正解」と呼べるようなものは存在しないといっても過言ではないのです。
確かに、アービトラージによる方法やインサイダー情報にもとづく取引など、一見すると聖杯のような方法もありますが、それらも相応の大きなリスクを負う必要があり、誰にでも出来るものではありません。
ではどうすればいいのでしょうか? そのヒントとなる事実があります。
私の友人のトレーダーや、ネットで知り合った勝ち組トレーダー達に共通することとして「自分の性格や生活スタイルに合ったトレードを築き上げている」という点が挙げられます。
言い換えると、FXで勝つための具体的な方法は無数にあるということであり、値動きの確率的な傾向について検証を通じて理解した上で、トレード手法を自分に合うようにカスタマイズしていくことが大切というわけです。
※下の記事では、このことに関連した情報をお伝えしています。

自分なりに試しながら経験を重ねていく
ですからFX初心者であるあなたは、いきなり「勝てるトレード手法」を探し回るのではなく、戦いの舞台である「チャートの値動き」と向き合うことが必要です。
そもそもドル円やユーロドルといった通貨は、普段どのような値動きをしているのか? 過去の大量のチャートを通じて、その傾向を理解していくステップが大切になってきます。
例えば具体的な方法としては──、ピンバーや包み足、長大線、十字線といった特徴的なローソク足の意味を学んだら、数多くのチャートに目を通し続けることを、まずはおすすめします。
詳しくは、下の記事を参考にしてください。

その上で、王道と呼ばれるトレード手法のいくつかをデモや少額トレードで試しながら、過去チャートを分析する経験と実戦経験の両方を少しずつ積み重ねていきましょう。
いきなりトレードを始めても、目の前の値動きに右往左往するばかりで、とても安定して勝ち続けることなど出来ません。
こうして自分なりに試しながら経験を重ねていくことで、徐々に自分のスタイルとその改善点が見え始めてきます。
今は全然想像もつかないかもしれませんが、今よりも経験を積んだ「未来のあなた」なら、今は気づきもしないことが見えるようになっているはずなので、まずは一歩、チャートと向き合う行動を始めてみましょう。
FXの世界では初心者だからといってハンデはもらえない
スポーツ競技の世界では、初心者はある種の“特別扱い”をしてもらえるものです。試合がランク別でおこなわれたり、初心者にハンデが与えられたり、初心者同士の勝負(新人戦など)がおこなわれたりします。
例えばボクシングでは、デビューしたての選手がチャンピオンといきなり戦うことはありません。そんなことをすると、あまりの実力差から命の危険が生じるからです。
将棋の世界では、実力に大きな差がある対戦の場合は「駒落ち」といって、上段者が駒を減らしてハンデを設けます。
それらと比べてFXでは、初心者向けのハンデというものは一切ありません。どれだけ資金量やトレードスキルに差があろうとも、同じルールのもとで売買をおこないます。
初心者のあなたが「勘違いしたから、今のエントリーは無かったことにして!」とか「さっきの損切りはチャラにして!」といっても、決して無かったことにはならないのです。
「まあ、初心者だから今回は大目に見ましょう」ということは、FXの世界では決してあり得ないのだということを、初めに肝に銘じておく必要があります。
良い初心者ほど早く「初心者から卒業」していく
いち早く成長して結果を出していく初心者に共通して見られるのは、基礎を学びながら自分なりの試行錯誤を重ねていく──つまり主体的に考えながら行動をしていけるという点です。
その結果、早い段階でFX初心者から卒業していくわけですが、こうした人にはそもそも「自分が初心者であることへの甘え」が見られません。
初心者だから出来ないこと、知らないことがたくさんあるのは当然です。しかし彼らには、それを安易に人になんとかしてもらおうとか、安直な答えを得ようとせずに、自分の問題を整理してその対策を講じていく粘り強さがあるのです。
その結果、周囲の目からは「あっという間に初心者を卒業していった」ように見えます。
とはいえ、決して我流でがむしゃらにやればいいという訳ではありません。先ほど述べたように、チャート向き合い値動きそのものから学ぶ姿勢が大切です。
初心者という肩書は早く捨て去るべきもの
こうして見てみると、厳しいプロフェッショナルの世界であるFXでは、初心者という肩書には特に何のメリットもなく、むしろ自分を甘やかすデメリットが目立ってきます。
「私は初心者なので、分かるように教えてほしい」「私は初心者なので、もっと簡単な方法を知りたい」「私は初心者なので、安全なトレード環境が必要だ」──など、こうした考え方はFXトレーダーとして熟達していく上では障害となってしまいます。
初心者という肩書を言い訳にしないこと──この決意をもつだけでも、あなたはプロとしての自覚を持ち始めることが出来るでしょう。
繰り返しますが、FXはプロ同士の勝負の世界です。もしあなたが熟練のプロだったとしたら、目の前にひよっこの初心者がいたら「こいつが相手なら楽勝だ」とか「身の程知らずの愚か者だ」などと感じるのではないでしょうか。
あなたはサバンナで生まれたばかりの草食動物だ
弱肉強食の世界であるサバンナでは、生まれたばかりの幼い草食動物は、肉食動物たちの格好の獲物になってしまいます。
だから草食動物の赤ちゃんは、生まれるとすぐに自らの足で立ち上がろうとします。そうしなければ命が危ないからです。生き延びるために必死で立ち上がろうとするのです。
そこでは「サバンナの初心者なので、しばらくは襲わないで放っておいて下さい」というような戯言は通用しません。
あなたも同じ赤ちゃんなのだとすれば、FXの世界で生き延びて結果を出すためには、初心者という肩書を早く捨て去るべく必死に取り組むことが求められます。
上達し成長していけるFX初心者マインドを持とう
世間のFX初心者のなかで見られる勘違いのひとつとして、「自分はFX会社というお店を利用するお客様である」──というものがあります。
これが大きな誤りであることはあなたにもお分かりだと思いますが、実際には程度は違えど、こうした甘い「お客様気分」をもったままの初心者トレーダーは多いものなのです。
FX会社も商売ですから、初心者への門戸は広く開けていますし、親切で優しい言葉もささやきます。しかしその実態はどこまでも真剣勝負の舞台なのですから、のこのこと出掛けていっては結果は火を見るより明らかです。
FXの真の姿は、初心者の生存を許さない厳しさに満ちています。だからFX初心者の最初の目標は「生き延びること」だと言われているのです。
生き延びることを優先するからこそ、安易なリアルトレードからは距離を置き、謙虚にチャートから学び、経験を積んで成長していこうという意識・マインドが高まっていきます。
ぜひあなたには、FX初心者という肩書を早めに捨て去って、「まだ未熟だがFXのプロだ」という自覚をもって取り組んでいって欲しいと願っています。
FX初心者に有利なハンデはない~まとめ
「FXの初心者」という呼び名は、あくまでも「プロの見習い」という意味であり、手取り足取り教えてもらえるお客様などではなく、ましてや「保護されるべき弱者」ではありません。
この厳しい前提を受け入れてこそ初めて、FXというプロフェッショナルの世界のスタートラインに立つことが出来るのです。
「そんなに大変な世界だとは思わなかった」と感じたとしても、それは自然な反応だと思いますし、私も最初はそうでした。ですが、真剣に向き合う必要があることを受け入れることで、目の前の現実は大きく変化し、FXでの成功という可能性の扉が開き始めるのです。
以上、FX初心者に有利なハンデはない。生き残り上達するための心得と注意点──についてお伝えしました。
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