- 「FXの本は色々あるけど、結局どれを読んだらいいんだ?」
- 「これだけは読んでおけ!っていう、決定版のおすすめ本はどれ?」
あなたも、たくさんの本のタイトルを前にして、ため息が出ていませんか?
今回は、私のこれまでの経験を踏まえて、トレードで成功するための本質を学ぶことができるFXのおすすめ本を、厳選して解説します。
2023年現在、時代が変わろうとも古びることのない、トレードの世界の原理原則が書かれた書籍ばかりなので、これから紹介する本をぜひ実際に手にして読んでみて下さい。
FXを始めたばかりの初心者向け「おすすめFX入門書」
この記事で紹介する本は、本格的で骨太な内容のものもあるので、FXを始めたばかりという、まったくの初心者には少し難しいかもしれません。そこで最初に、完全FX初心者向けのおすすめFX入門書を紹介します。
- 「FXの仕組みが分からない」
- 「チャートの見方や使い方が分からない」
- 「成り行き?指値?専門用語が分からない」
もしあなたがFXを始めたばかりでこんな悩みを抱えているなら、次の3冊の中から、まずはどれか1冊を読んでみることをおすすめします。
(Kindle版あり)
- 坂田 善種
- Kindle版なら「200円」で読めます
- 横尾 寧子
(Kindle版あり)
- ザイFX! 編集部×羊飼い (編集)
- 多くの人が手にしている定番入門書。
本は、ネット上の情報とは違って、しっかりと体系的に情報がまとめられ編集されているので理解しやすく、FX初心者が最初の勉強をするのにとても役立ちます。ネットで断片的な情報を集めるだけだと見落としがちなトレード知識も、本なら全体像を通して知ることが出来るでしょう。
分からないことを検索して調べることはもちろん大切ですが、FXの勉強の最初の一歩は「入門書を読むこと」がおすすめです。
こうした入門書を読んで基礎的なことが理解出来たら、この記事で紹介している本格的な内容の本へと読み進めてください。初心者だからといって本格的な本を避ける必要はありませんし、むしろ最初の段階でしっかりした内容に触れることは、その後の成長に大きな違いを生みます。
──それでは、いよいよ次からは「16冊のおすすめFX本」をズラリと紹介していきます。
『マーケットのテクニカル分析』
(Kindle版あり)
- 著者:ジョン J.マーフィー
- これを読まなければ始まらない、おすすめ&定番のテクニカル分析本。
この本の出版はニュースです。古典的名著でありベストセラーだった『先物市場のテクニカル分析』を全面的に改定&増補した書籍が、この『マーケットのテクニカル分析』です。
旧版では先物市場が対象だった内容は、FXや株式、金利、株価指数にまで広げられました。各章で内容が一新・追加され、多くのチャートも更新されています。
また、旧版の出版後に新しく登場したテクニカル分析の手法やチャート活用技法など、近年のトレード界での変化が盛り込まれているのも嬉しいポイントです。
『マーケットのテクニカル分析』は、まさにFXの教科書となる書籍であり、現在インターネット上で見られるテクニカル分析の情報は、この本を参考にしたものが多数といっても過言ではありません。
それくらい、スタンダードとして重要な書籍だと認識されているということであり、テクニカル分析の辞書として手元におく価値がある、おすすめの書籍です。
書籍選びに迷うなら、まずこの本を読むのがおすすめ
私も初心者の頃から旧版を読んでいましたが、今振り返ってみて思うのは「中途半端なFX本を読まず、最初にこれを読んでおいて良かった」ということです。
フラッグやペナント、ウェッジといったチャートパターンの違いなど、当時は曖昧だった私の知識が、『マーケットのテクニカル分析』のおかげで明確になっていきました。
次に紹介する『シュワッガーのテクニカル分析』とは毛色が異なるため、どちらが良いか甲乙つけがたいのですが、教科書的な網羅性と資料性を求めるなら、この『マーケットのテクニカル分析』を強くおすすめします。
今回、増補・改訂が行われたことで、この本の価値はさらに高まったといえるでしょう。
リンク 『マーケットのテクニカル分析』Amazonの詳細ページへ『シュワッガーのテクニカル分析』
(Kindle版あり)
- 著者:ジャック・D・シュワッガー
- 順を追ってテクニカル分析の理解を深めていける、優れたおすすめ書籍。
『シュワッガーのテクニカル分析』は、テクニカル分析のスタンダードになり得る書籍です。
「テクニカル分析といっても、どこから手をつけたらいいのか分からない」という場合でも、この本ではテクニカル分析の基礎からその発展的な分析方法まで、順を追って幅広く解説されているので、安心して読み進められるでしょう。
テクニカル分析を本格的に学ぶ一冊として相応しい内容になっており、FX初心者が本格的にステップアップする際にもおすすめです。トレンドの分析や支持線・抵抗線といった基礎からはじまり、ペナントやフラッグ、ウェッジといったチャートパターンを学んでいけます。
そこからさらに実践的なトレード場面を想定して、内容は具体的なエントリーや損切りの考察へと進んでいきます。
ダマシについての解説が秀逸
あなたが普段「またダマシにあった!」といって苦しんでいるなら、『シュワッガーのテクニカル分析』は、あなたに大きな示唆を与えてくれる可能性があります。
本書の第11章では、「チャート分析における最も重要なルール」として、「だましシグナル」について取り上げられており、約30ページわたって様々なチャートパターンでのダマシが検証されていて、ダマシを利益に変えていくアプローチについて知ることができます。
トレードの初心者と上級者を区別するポイントのひとつとして、この「ダマシの捉え方・扱い方」が重要なものとしてあり、その理解を深めることは、トレーダーとしての成長には必須といえます。
この第11章を読むことで、「ダマシは避けるべきもの」と思っていたあなたは、「ダマシは利用するものであり、チャートが発するサインなのだ」と実感できるようになるでしょう。
私もこうした「ダマシへのアプローチ」からは学ぶことが多かったですし、「大衆の逆をいく」ということの理解の取っ掛かりとして、とても良い勉強になった記憶があります。
リンク 『シュワッガーのテクニカル分析』Amazonの詳細ページへ『伝説のトレーダー集団 タートル流投資の魔術』
- 著者:カーティス・フェイス
伝説となったカリスマ投資家集団「タートルズ」の最優秀トレーダーである著者、カーティス・フェイス氏が、トレードで利益を上げるための本質的な方法を伝授してくれる書籍です。
「タートルズ」という最高の環境で教育を受けられたトレーダーであっても、成功するトレーダーと脱落していくトレーダーがいました。本書を通じてその違いを知ることで、あなたが成功できる可能性は大きく上昇するはずです。
この本を読めば、初心者トレーダーが見向きもしなかったり大切だとは思えないポイントが、どれだけ結果に直結する重要なことなのかがよく分かるので、早い段階で読んでおくことをおすすめします。
トレンドフォロー・トレードの実態と、トレード手法の構築や検証・評価方法について学び、実戦に活かしましょう。
私はこの書籍を、トレード手法の作り方を調べていた初心者の時期に読んだのですが、過剰最適化(カーブフィッティング)にどう対応するかについて、視界が開けるような発見が得られたのが大きかったです。
自分の心の中にあった「過剰最適化へのこだわり」を吹っ切ることが出来た──そんな風に感じられたのを覚えています。
リンク 『伝説のトレーダー集団 タートル流投資の魔術』Amazonの詳細ページへ『デイトレード』
(Kindle版あり)
- 著者:オリバー ベレス, グレッグ カプラ
- 将来に渡ってあなたの悩みと不安を解消してくれる書籍。
この本を読むことで、あなたはこの先いつでも、心強い先輩トレーダーからのアドバイスを受けることができます。
あなたが将来、トレードの問題や不安、悩みといったものに突き当たってしまったなら、そのときは『デイトレード』のページを、どこでもいいから開いてみてください。
そこには、「ああ、これは自分のことだ……!」と言わずにはいられない、ズバリと言い当てられたようなアドバイスが目に飛び込んでくるはずです。
私自身、今もなお愛読する書籍です。『デイトレード』については、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
解説記事 『デイトレード』オリバー・ベレス著のレビュー。悩みと不安を解消する本
リンク 『デイトレード』Amazonの詳細ページへ『新マーケットの魔術師』
(Kindle版あり)
- 著者:ジャック・D. シュワッガー
- 本物のトップトレーダーたちの凄さとその理由が分かる書籍。
『新マーケットの魔術師』は、全米のトップトレーダーたちへのインタビュー集で、トレーダーなら、誰もが一度はこの本のタイトルを目にしたことがあるのではないでしょうか?
あなたも、ネット上でこのタイトルを見たことがあるかもしれませんね。
この書籍の特徴のひとつは、「負けているトレーダーへのアドバイス」や「勝つトレーダーと負けるトレーダーのちがい」について、成功したトレーダーへ意見を求めていることです。
為替取引(FX)、株式トレード、債権トレード、オプション売買と、この本では様々な分野の成功者が登場します。彼らも成功するまでには数々の失敗を経験しており、そこからの教訓をあなたに惜しげもなく語ってくれます。
トレードの世界で成功する人々は、どんなことを考え、行動してきたのか。
自らもトレーダーである著者ならではの「深く切り込んでいくインタビュー」によって、成功者たちの姿が明らかになっていきます。
見どころのひとつは第7章「トレーディングの心理学」
『新マーケットの魔術師』での興味深いインタビューのひとつに、NLP(神経言語プログラミング)のトレーナーである、チャールズ・フォルクナーとの対談があります。
フォルクナーはNLPを用いてトレーダーのトレーニングを行っていて、そこから発見した心理学的な事実を紹介してくれているのです。
そこでは、勝てるトレーダーと負けるトレーダーとの違いについて、そして「目標を達成するための重要なステップ」について、刺激的なやりとりが交わされていて、見どころのひとつになっています。
この書籍の奥深さを、あなたも体験しよう
この本を読むことで、トップトレーダーの凄みや気迫に圧倒されながらも、彼らがなぜ成功できたのか、その理由の一端を知ることになるでしょう。そして、新たな気もちでトレードに全力で向き合えるようになるに違いありません。
『マーケットの魔術師』はシリーズ化されていて、他に何冊もあるのですが、登場するトレーダーたちの顔ぶれやインタビューのクオリティ、そこから導き出される教訓といったものは、この『新マーケットの魔術師』がアタマひとつ抜けた仕上がりになっています。
ですから、最初に『新マーケットの魔術師』を読むのがおすすめですし、そこから他のシリーズ本へ読み進めていけば、理解も深まっていくことでしょう。
また、シリーズ全4冊をまとめたエッセンシャル版も出版されましたので、こちらを読んでみるのもおすすめです。
(Kindle版あり)
- 著者:ジャック・D・シュワッガー
- シリーズの美味しいところを味わえるお得な書籍。
おすすめ情報として、シリーズ第1作目『マーケットの魔術師』は、Amazonの「Kindle Unlimited 無料体験」を使うと、今すぐ無料で読めます。『マーケットの魔術師シリーズ』の迫力と凄みを今すぐ体験できるので、ぜひ活用してみてください。
リンク 今すぐ無料で読めるKindle版『マーケットの魔術師』のページへ
『新マーケットの魔術師』については以下の記事で、違った視点から解説していますので、こちらも参考にしてください。
関連記事 FXで最強の手法とは?聖杯の勝ち方を探す前に知って欲しいこと
リンク 『新マーケットの魔術師』Amazonの詳細ページへ『システムトレード 基本と原則』
(Kindle版あり)
- 著者:ブレント・ペンフォールド
- トレードの世界で生き残り、結果を出すための基本と原則を教えてくれる書籍。
この書籍のタイトルは「システムトレード」となっていますが、いわゆる自動売買トレードのことではありませんし、そもそもこのタイトルはミスリードになってしまっています。その本当のタイトルは、『トレードで成功するための基本と原則』とすべきものなのです。
この本では、初心者がやってしまいがちな間違いの数々(初心者あるある)について、こと細かに解説されていて、「そっちは危ないよ!」「その先にはワナがあるよ!」と、著者が先回りをして教えてくれる内容になっています。
初心者が頼れる「生き残るためのガイドブック」
『システムトレード 基本と原則』は、あなたがトレードで成功するチャンスをつかむための、詳細なガイドブックです。その内容は、ハウツー的なその場しのぎのアドバイスなどではなく、もっと本質的なものを教えてくれるものです。
いうなれば「トレードの世界で生き残り、結果を出すための基本と原則」を教えてくれる書籍です。
「あなたが、これからトレードの世界で生き残って利益を上げていくためには、この原則を知ったうえで、こういうことをしていく必要があります」──そういって詳細なプランを示されたら、あなたはどう思いますか?
「そうか、こういうことを考えて行動していけばいいのか!」と、迷いが晴れて目の前が明るく開いたように感じるはずです。
私がこの本を読んだときに思ったのは、「初心者の頃に読んでおきたかった」という残念さでした。今から『システムトレード 基本と原則』を読める初心者をうらやましく感じたものです。
特に、トレード手法の果たす役割とその限界のことを、トレード全体を俯瞰した上で理解できるのは素晴らしいと思いました。これを理解することで、成功へ向けたバランスのいい取り組みが出来るようになるでしょう。
あなたを本当のスタートラインへと導いてくれる書籍
初心者の最初のカベは、「自分が何を知らないのか、それ自体がわからない」というものです。だから、勉強や練習をしようにも、どこからどうやればいいのか、まったく見当がつかないものなのです。
もしかしたら、あなたも今そんな状態で立ちすくんでいるのかもしれません。そんな状態への心強いガイドブックとしておすすめなのが、この『システムトレード 基本と原則』です。
まず第1章の「なぜトレーダーの90%は負けるのか」を読むだけも、相場で生き残れる確率はグン!と上がります。
さらに第4章「原則2──自己啓発」をねばり強く読み進められたなら、あなたのトレーダーとしての心構えは、他の多くのトレーダーたちを大きく上回るレベルになっているはずです。
ぜひ『システムトレード 基本と原則』を読んで、本当のスタートラインから走り出してください。
リンク 『システムトレード 基本と原則』Amazonの詳細ページへ『高勝率トレード学のススメ』
(Kindle版あり)
- 著者:マーセル・リンク
- 王道的なトレードを組み立てていくための設計図となる書籍。
※Amazonの「Kindle Unlimited 無料体験」を使うと、この本を今すぐ無料で読めます。
リンク 今すぐ無料で読めるKindle版『高勝率トレード学のススメ』のページへ
先程の『システムトレード 基本と原則』が、文字通り「基本と原則」をみっちりと教えてくれる書籍だとすれば、この『高勝率トレード学のススメ』は、トレードで必要なスキルを身につけるための手順や方法について、具体的に手ほどきしてくれる本だといえます。
あなたのトレードの設計図となる書籍
トレードスキルには、テクニカル分析やトレード戦略のプランニング、日々のトレード計画やエントリー&エグジットなどがあり、その種類は多岐にわたります。
『高勝率トレード学のススメ』では、そうしたトレードスキルの全体像を明らかにした上で、それぞれのスキルを身につけるための方法が明らかにされています。
そして、それぞれのスキルについて、良いトレーダーと悪いトレーダーの実例をあげ、「やるべきこと、やってはいけないこと」のリストを示し、あなたのトレードを確かなものにしていくためにサポートをしてくれます。
つまり、この本を読むことで、「あなたのトレードを組み立てていくための設計図」を手に入れることが出来るというわけです。
多くのトレーダーは、そもそもトレードというものの全体像を知らないまま、日々売ったり買ったりし続けています。
『高勝率トレード学のススメ』を読んだあなたは、そんな彼らに対して大きくリードすることができるはずです。
この本を読めば、トレードの王道的な勝ち方が分かる
私がこの本を読んだのは、まだまだ初心者として暗中模索していた頃でした。そんな私が衝撃を受けたのは、優位性を重ねて勝ちやすくなった場面に絞ってトレードするという、シンプルで効果的なアプローチとその具体例を、初めて目の当たりにしたことでした。
さらに他にも、マルチタイムフレーム分析の実例を通して「優位性のある方向」を見極め、その根拠を得てエントリーしていく方法など、当時の私にとってこの書籍は発見と驚きの連続でした。
「そうか、そういうことか……!」という、まさに目からウロコが落ちる体験だったのを、今でもよく覚えています。
『高勝率トレード学のススメ』は奇をてらわず、王道的でオーソドックスなトレードスタイルを教えてくれるという意味で、まさに初心者が読むべき書籍になっています。私もそうですが、この本を「おすすめ本・愛読書」として取り上げるトレーダーが多いのも肯けます。
リンク 『高勝率トレード学のススメ』Amazonの詳細ページへ※Amazonの「Kindle Unlimited 無料体験」を使うと、この本を今すぐ無料で読めます。
リンク 今すぐ無料で読めるKindle版『高勝率トレード学のススメ』のページへ
『裁量トレーダーの心得 初心者編』
(Kindle版あり)
- 著者:デーブ・ランドリー
- シンプルなトレード手法の実例を通して裁量トレードのスタイルが学べる一冊。
FXを始めたばかりのときに最も気になること──それはトレード手法のことでしょう。実際にはトレード手法だけでは勝ち続けることは出来ないのですが、トレード手法が大切な要素であることは間違いありません。
FX初心者がゼロからトレード手法を検証して作っていくことは、とてもハードルが高いものです。そこでおすすめなのは、優れたトレーダーの手法を入手して「優位性のあるトレード手法とはどういうものなのか」を実際に体験してみることです。
『裁量トレーダーの心得 初心者編』では、FX初心者でも扱える、分かりやすい具体的なトレード手法が解説されており、そうしたトレード手法の実際を知ることが出来ます。
解説されているトレード手法はシンプルな裁量判断に基いたものなので、ルール自体は初心者でも理解できます。大切なのは、デモトレードや(FX練習ソフトを使用した)模擬トレードで繰り返しトレード練習をしていくことです。
そうした練習結果が即ち「検証結果」になりますから、その結果を元にあなた専用のトレード手法としてカスタマイズしていきましょう。
その際は、上位時間足のトレンドやチャートパターンをフィルターにするなど、レートの動きそのものを利用することから試してみるのがおすすめです。
解説されているトレード手法について
『裁量トレーダーの心得 初心者編』で解説されているトレード手法は、次のような考え方に則って構成されています。
- トレンド判断をシンプルに行い、トレンドに沿ってトレードする。
- 押しや戻り(調整~トレンド回帰)で仕掛ける。
- 基本的にレート(価格)の動きそのものを見ていく。
- ローソク足のカウントと高安値抜けを用いる。
- 「あることを説明するために、必要以上の仮定を置いてはならない」(オッカムの剃刀)──という考えに則る。
トレード手法の中で繰り返し用いられている特徴的な判断方法の一つが、移動平均線の「傾き」と「デイライト」です。これらを用いることで、トレンドの勢いや調整の動きの裁量判断がしやすくなるのが分かります。
解説は株式のチャートが用いられていて株トレード専用の手法に見えますが、本質的にはFXでもそのまま問題なく使うことが出来るものです。
出来高やセクターといった詳細に惑わされずに、レートの動きをシンプルに捉えて押し戻りに素直に対応していく姿勢を本書から学んでいきましょう。
リンク 『裁量トレーダーの心得 初心者編』Amazonの詳細ページへ『オズの実践トレード日誌』
- 著者:トニー・オズ
- 確率思考のトレードをリアルに追体験できる貴重な書籍。
『オズの実践トレード日誌』を読むことで、あなたは「確率思考でトレードを繰り返すことの本当の姿」を目撃することになります。
著者のトニー・オズは、当時の全米ナンバーワンの株式デイトレーダーです。この本は「設定された資金を4週間でどれだけ増やせるか」というオズのチャレンジの、迫真のドキュメンタリーであり、出版当時としてはとても珍しい内容の本になっています。
4週間のリアルトレードの全記録が収められた書籍
オズはチャレンジ期間である4週間のトレードについて、そのトレード手法のセットアップ、エントリーからエグジットまで、すべてのトレードプランを公開しています。
チャレンジ当時は記録的なナスダックの下落相場の時期でした。しかしオズは驚くべきことに、「買いトレードしか行わない」というハンディキャップ・ルールがありながらも、その下落相場の中で大きな利益を叩き出すのです。
4週間の間には、損切りが続いて意気消沈して、ベランダで外の空気を吸う様子が描かれたり、一転そこから勝ちトレードが続いて、「優位性を信じてトレードを繰り返すことの重要さ」を説く姿が描かれるなど、生身のトレーダーの赤裸々なトレーディングを目の当たりにできます。
あなたは、「オズほどのトレーダーでも、こうして苦しむのか。そしてまた立ち上がっていくのか」と、彼の強さの本当の意味を感じることになるはずです。
『オズの実践トレード日誌』の魅力
私は『オズの実践トレード日誌』を初心者の頃に読んだのですが、正直最初はこの本の凄さが分かりませんでした。トレード手法は単純ですし、ひたすら押し目買いを繰り返しているようにしか見えなかったのです。
それは、初心者ゆえの見識の浅さからくる誤解でした。
繰り返し読んでいく内に、一貫して的確な損切り注文を出して、多くのポジションを同時にホールドしつつ淡々&粛々と決済していく過程で、実はオズは、様々なトラブルに対処していることが分かってきます。
オズの4週間のチャレンジの間、相場の値動きやブローカーとの注文のやり取りが原因となって、心理的に揺さぶられる場面がたくさんやって来るのです。
そういった「大小様々なトラブルの波」を一貫したトレーディングで乗り越えていく様子が描かれていること──これこそが、この書籍の魅力であり価値だと気づきました。
あなたがこの本から学び、得られるもの
『オズの実践トレード日誌』から学べる大切なことは、「確率思考で判断し、一回ごとのトレード結果には執着しない」──その具体的な姿を知ることができること、そして、それを生々しくリアルに追体験できることです。
そこで体験したものこそが、成功した優れたトレーダーたちが身につけている「確率思考でトレードするスキル」なのです。
つまりあなたは、この書籍を読むことで、確率思考でトレードするスキルというものを、実感として理解できるということです。
『オズの実践トレード日誌』を読んで、あなたの中に「確率思考でトレードするスキル」をインストールしてください。
リンク 『オズの実践トレード日誌』Amazonの詳細ページへ『FXの小鬼たち』
(Kindle版あり)
- 著者:キャシー・リーエン、ボリス・シュロスバーグ
- 成功したトレーダーの悩み、苦しみ、挫折とその克服から学べる書籍。
『新マーケットの魔術師』を読んだら、本物の成功トレーダーたちの姿に圧倒された──そんなあなたにおすすめなのが、この『FXの小鬼たち』です。
副題にあるように、ヘッジファンド・マネージャーでもなく、証券会社や銀行のディーラーでもない、普通の個人トレーダーたちへ、その成功までのプロセスと教訓をインタビューしているのが特徴です。
印象的なのは、ミスター・バックテスターこと、ロブ・ブッカー氏です。明けても暮れても検証作業をくり返すその姿は、FXの世界で生きるということの一つの象徴として、強烈な印象を与えてくれます。
また、専業トレーダーとしてではなく、別の本業をもちながらトレードをするローランド・キャンベル氏からは、資金リスクを下げてプレッシャーの掛かりにくい環境でトレードするメリットを知ることが出来ます。
参考記事 サラリーマン兼業FXトレーダー最強説。資金&心理の圧倒的な優位性とは?
成功するトレーダーに共通するものが浮かび上がる
『新マーケットの魔術師』と『FXの小鬼たち』の両方を読んだあなたは、おもしろいことに気づくはずです。
それは、トレードの舞台となる場所(ヘッジファンドや銀行などの機関、または個人の自宅)は大きく違っていても、彼らが注目しているものや情報、大切にしている考え、決してやってはいけないことなどは、不思議なほど共通していることです。
彼らが共通して重きを置いていることを、あなたも守り実践していくことは、とても大きな優位性があるということを示しています。
各インタビューの最後に、それぞれのトレーダーから学べる教訓がまとめられているのがとても便利で、これを活用していけばスムーズに理解を深めていけるでしょう。
成功のお手本のイメージをもつ大切さ
何かに秀でるための方法としてよく言われるのは、「成功のロールモデル(お手本)をもつこと」です(これをモデリングといいます)。
ロールモデルをもつ目的は、「どのように成功したのか」について知るためだけではありません。ロールモデルを通じて「成功者はどのような場面で悩み、苦しみ、挫折しそうしなったか」を知ることが、実は最も大きなメリットなのです。
私自身、こうしたインタビュー本やドキュメンタリー本、ルポルタージュ本などを読むときには、その人物がどういう問題にぶつかったのか、そしてそれをどう捉えて克服していったのかに注目するようにしています。
トレードの世界では、そうしたロールモデル(お手本)をもつことなく、ひたすら目の前の利益を追いかけるトレーダーが後を絶ちません。
そんな状況のなかで、『FXの小鬼たち』を読むあなたは、具体的な成功トレーダーのイメージを強めていくことができるでしょう。
リンク 『FXの小鬼たち』Amazonの詳細ページへ『ワン・グッド・トレード』
(Kindle版あり)
- 著者:マイク・ベラフィオーレ
- 強く優れたトレーダーの集団から多くを学べる書籍。
成功するトレーダーと退場するトレーダーの違いを知ることができる書籍です。「自分には何が足りないのか?自分がトレードで結果を出すために必要なことは?」といった疑問の答えが、赤裸々なトレード現場のルポルタージュを通じて語られています。
著者のマイク・ベラフィオーレ氏は、プロップファーム(自己資金で売買するトレード会社)を経営し、多くのトレーダーを教育・雇用し、さらに自らトレーディングもしています。そうした経験があるからこそ書くことができた、とても稀有な書籍です。
例えば、一見トレーダー向きと思われた人物が、実はまったくトレードに向いていなかった理由には、ハッとさせられるでしょう。他にも──
- 予測に執着する新人トレーダーの話。
- 静かな忍耐力と集中力をもつトレーダーはいかにしてそうなったのかというエピソード。
- 優れたトレーダーが現場の指導者としてどのような役割を果たしているのか。
- etc…
──こうしたプロップファームでの日常を描きながら、優れたトレーダーの本質的な特徴が語られていきます。
さらに、優れたトレーダーは必ずしも最初からそうだったわけではなく、現場での教育や仲間たちとの人間関係によって能力が育まれ開花していったことも分かります。その理解を通じて、自分の成功には何が必要なのか、何が欠けているのかが分かってくることでしょう。
『ワン・グッド・トレード』には、強いトレーダーやしぶといトレーダー、自分の気質を活かしたトレーダーなど、結果を出しているトレーダーの日々の姿が満載されています。リアリティのあるトレーダーの実像に迫れるのが、この本のおすすめポイントです。
著者のプロップファームでは、勝つことは当たり前の日常風景です。この本を読んでそんな「常勝のムード」を共有することは、あなたのトレード観にきっと好影響を与えるはずです。
リンク 『ワン・グッド・トレード』Amazonの詳細ページへ下の記事では、マイク・ベラフィオーレ氏のプロップファームの様子を動画で見ることが出来ますので、ぜひご覧ください。
関連記事 『プロップファーム』とは?専業トレーダー集団から学ぶFX勝者への道
『FX 5分足スキャルピング』
(Kindle版あり)
- 著者:ボブ・ボルマン
- プライスアクション手法を知りたいなら、この書籍がおすすめ。
タイトルには「スキャルピング」とありますが、正しくは損切り-10pips利確+20pipsを狙うデイトレードを扱った書籍です。
『FX 5分足スキャルピング』のおすすめポイントは、何といっても「値動きの原則」があざやかに解説されているところにあります。
サポート・レジスタンスラインなどのブレイクアウトについて、ダマシになりやすいブレイクとそうでないブレイクの違いを理解しながら、「値動きの原則」に則った具体的なエントリー&エグジットのプランを知ることができます。
もしあなたが、トレード手法作りで壁にぶつかっていたり、今のトレードの精度を上げたいのなら、この本の一読をおすすめします。
『FX 5分足スキャルピング』は以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にして下さい。
解説記事 『FX 5分足スキャルピング』プライスアクショントレードの手法が分かる本
リンク 『FX 5分足スキャルピング』Amazonの詳細ページへ『トレーダーの精神分析』
(Kindle版あり)
- 著者:ブレット・N・スティーンバーガー
- 本当に強いトレーダーになるための学習・訓練のプロセスを知ることができる書籍。
トレードは、スポーツや職人の世界と同じように、訓練によってそのスキルに磨きをかけることで、プロのレベルに達することが可能になる──そう喝破するのは、著者のスティーンバーガー博士です。
トレードで結果を出すためには、相場の世界のランダム性に振り回されていてはいけません。
明晰な思考によって、事前に適切なトレーディングプロセスを検討しつつ、いざ実践となれば、一流のスポーツ選手のように目の前のできごとに瞬時に対応していく──これがトレードの実践で求められる、大切なポイントのひとつです。
あなたは『トレーダーの精神分析』を読むことで、本当に強いトレーダーになるための学習・訓練のプロセスを知ることができます。
また、精神科医である著者によって、メンタル面の改善策や行動療法によるケアについて理解でき、その実践方法についても知ることができます。
そして何よりも、あなただけの最強のトレード手法(トレードスタイル)を見つける方法を知ることが出来るのです。今よりもレベルアップしたいなら、一読をおすすめしたい一冊です。
この書籍について、詳しくは以下の記事で解説しています。
関連記事 FXで最強の手法とは?聖杯の勝ち方を探す前に知って欲しいこと
リンク 『トレーダーの精神分析』Amazonの詳細ページへ『トレーダーのメンタルエッジ』
(Kindle版あり)
- 著者:ジェイソン・ウィリアムズ, ラリー・ウィリアムズ
- 自分の感情の起伏を理解して対応していくための、知識と実践方法が理解できる書籍。
FXトレードで感情的になって自滅するような失敗をしないために、自分の感情の起伏を理解して対応していくための知識と、それを実践していく方法を知ることができる書籍です。
自分にあったトレードスタイルを見つける方法や、リスクを恐れる原因の理解とそれを克服する方法、利益率を上げるための「ツール」として楽観主義を利用する方法、突発的な感情で判断せずにエントリーを慎重に行える様になる方法──などについて理解できます。
『トレーダーのメンタルエッジ』を読むことで、自分の性格を知り、その特性を伸ばし、自分を支配する感情を知り、それに適したトレード行動を取れるようになれるでしょう。
トレードとは、お金ではなく自分自身を見つめることが必要な、一種の競技といえます。トレード手法以外の重要なものの存在に気づき、そのために行動していくことが、結局は最短距離で成功を手にする秘訣なのです。
「トレーダーとしての自分」を理解して向上させていくための一助として、『トレーダーのメンタルエッジ』をおすすめします。
リンク 『トレーダーのメンタルエッジ』Amazonの詳細ページへ『プロ・トレーダー』
(Kindle版あり)
- 著者:ティム・ブールキン, ニコラス・マンゴー, ジョン・ボリンジャー
- 成功したトレーダーたちの等身大の姿から学べる書籍。
『マーケットの魔術師』シリーズとは異なった雰囲気をもつ、プロ・トレーダーへのインタビュー集です。
『マーケットの魔術師』の登場人物たちには、どこか現実離れして超越したイメージがあったりしますが、この書籍に登場するトレーダーたちの等身大の言葉からは、私たちにストレートに響くものが伝わってきます。
とてもシンプルな格言やアドバイスを見れば、トレードで結果を出すために本当に重要なことは、すでに目の前にあるということに気づけるはずです。後はそれを愚直に行動に移せるかどうかだということも、実感として理解できることでしょう。
リンク 『プロ・トレーダー』Amazonの詳細ページへ『脳とトレード』
(Kindle版あり)
- 著者:リチャード・L・ピーターソン
人間の脳の神経的構造・特徴からトレード判断と行動を探り、多くのトレーダーが犯してしまう基本的なミスとその改善方法を解き明かしていく、骨太な書籍です。
トレーダーとしての自分自身を管理する方法を身につけ、こうしたミスを乗り越えていく方法について、具体的なステップを明らかにしており、おすすめです。
各章で紹介されている数々の実例を参考にすることで、自らの無意識のバイアス(認知の偏り)を見つけ、思考がトレードプロセスに影響を及ぼすタイミングを理解し、その対策を検討することが出来ます。
「事前に考えていたリスクとそれを許容できるかどうかの判断と、実際にそのリスクに直面したときに生じる感情には大きなギャップがあり、このことへの心理的衝撃と戸惑いが「理性的・合理的な判断と行動」を阻害してしまう」──こうした指摘と対策を知ることによって、あなたのトレード手法やトレードスタイルが改善されていくことでしょう。
リンク 『脳とトレード』Amazonの詳細ページへ「あなたの状況別」おすすめのFX本
ここまで様々なFXのおすすめ本を紹介してきましたが、あなたの今の状況によっては「今は読まない方がいい本」や「早い段階で読んだ方がいい本」などがあります。
そこでここからは、あなたの状況に応じたおすすめのFX本を案内していきます。
自分でトレード手法を作ろうとしている場合
「FXで勝つためにはトレード手法が必要だ」──そう思ってあなた自身の手でトレード手法を作ろうとしているのなら、必要なのは次のような本です。
- テクニカル分析の知識が得られる本。
- 優位性のあるトレード手法の実例について具体的に分かる本。
- トレード手法づくりの体験談や教訓が読める本。
とにかく最初はテクニカル分析の知識を身につけることが必要ですから、教科書的なFX本を何か一冊手に入れておくことが大切です。
それと併せて、あなたの作りたいトレード手法のイメージを「具体的なもの」にしていくために、先人たちのトレード手法に触れることも必須事項になってきます。
また、そうしたトレード手法作りを実践する上でのコツや注意点、配慮が求められるポイントなど、そうしたノウハウを吸収していくことも大事です。
1人で孤独にトレード手法作りを続けていると、気がつかない内に落とし穴にはまってしまい、同じところをグルグル回って結果が出ない状態が続いてしまう可能性があります。そうした罠に陥らないためにも、読書を通じて先人の知恵を知ることが大切なのです。
以上のことから、自分でトレード手法を作ろうとしている場合におすすめのFX本は、次の通りです。
既に何らかのトレード手法やFX教材に取り組んでいる場合
現在、何らかのトレード手法に関する本を読んでいたり、FX教材に取り組んだりしている場合は、他のトレード手法の本には手を出さないことが大切です。その理由は以下の通りです。
- 自分勝手に手法の“つまみ食い”をしてしまい、結果的に手法の優位性が失われてしまう。
- それぞれの本同士で矛盾した内容(反対のこと)が書いてあった場合、混乱して不安に陥ってしまう。
FXで勝つ方法は無数にありますが、要するに確率的な優位性を正しく継続していければ良いのであり、そのためのアプローチは多種多様なのです。
しかしだからといって、単純に「各手法の“いいとこ取り”をすれば良い」というわけではありません。
勝った経験に乏しいトレーダーがあれこれ組み合わせても、過剰なフィルタリングでトレード回数が激減したり、判断要素が増え過ぎてリアルトレードで実践できなかったり、そもそも優位性が無くなってしまったりする可能性が高いのです。
ですから、あなたが「これだ!」と思って取り組み始めたのなら、それをしばらくの間、集中して続けていくことが大切になります。
こうした状況で読む本は、次のようなポイントをおさえて選びましょう。
- 今の取り組みを邪魔しない(阻害しない)。
- 今の取り組みをサポートしてくれる。
- 今の取り組みに対して、後から効き目が出てくる。
そのため(1)の理由から、今はテクニカル分析やトレード手法の本は読まない方がいいことが分かります。
(2)の「サポートしてくれる本」としては、取り組みを着実に継続していくための知恵やノウハウに関する本を読むのがおすすめです。こうした本は、ビジネス系や自己啓発系のなかに良書が多く見られます。
(3)の「後から効き目が出てくる本」としては、いわゆる「相場格言」や「先人の体験談」がこれに当たります。
こうしたことから、既にトレード手法やFX教材に取り組んでいる場合は、次のような本がおすすめです。
どうしてもFXで勝てなくて壁にぶつかっている場合
「あれこれ試してみたけれど、どうしてもFXで勝てない……」という場合、ハッキリいうと、今の考え方のままで取り組みを続けても、残念ながら恐らく結果は出ません。
例えるなら今の状況は、国語のテストで結果を出そうとしているのに、数学の勉強をしているようなものだからです。
そういう状態においては、さらにトレード手法の本を読むことには意味がありませんし、上の例でいうと「数学へのこだわり」を強めてしまい、ますます勝てなくなってしまうでしょう。
FXトレードで結果を出すために必要なものというのは、特別複雑でも難解でもなく、ただ単に「それが大切なものだと気づき難いもの」であり、それに気づくためにはある種の“価値観の変化”が必要になってくるのです。
ですから、どうしても勝てないという壁にぶつかったあなたには、あなたの価値観を変え、凝り固まった視野を広げて盲点を外してくれる本が必要です。
あなたの中にある「このテストで良い点を出すには数学の勉強をしなくてはいけない」という“誤った思い込み”を解消していくことで、本来必要な勉強に向き合うことが出来るようになっていくわけです。
以上のことから、どうしてもFXで勝てなくて壁にぶつかっている場合におすすめのFX本は、次のようなものになります。
チャートの多いFX本を読むときに便利な豆知識
FXの本には多くの場合、チャートなどの解説図が掲載されていて、それらを参照する形で解説が進んでいきます。
例えば下の写真のように、テクニカル指標や参照番号が記されたチャートが用いられるケースが一般的です。
こうしたチャートのすぐそばに解説文があれば読みやすいのですが、解説が進むに連れてページを戻ってチャートを見返すのが大変になってきて、読み辛くなることも多々あります。
指先を「しおり」代わりにしてチャートと本文を行ったり来たりする──あなたにもそんな経験があるかもしれません。しかもKindle(キンドル)などの電子書籍だと、読み難さはさらに増します。
そんな時におすすめしたいのは、チャートや図をスマホで撮影して、それを参照しながら読書する方法です(KindleのPC版アプリで読書しているなら、画像キャプチャーソフトを使って撮影したものを利用します)。
チャート写真を表示させたスマホを脇においたり、PCモニタに表示させながら読書してみれば、あれほど煩雑だったチャートと文章との行き来がなくなって、内容がスッと頭に入ってくるのが実感できるはずです。
Kindle(キンドル)の場合も同様に、読書アプリの画面をキャプチャー(撮影)して参照することで、読書のストレスが大きく軽減されます。
私が過去にFX本で勉強していたときは、KindleのPC版アプリに表示させたチャートをキャプチャーソフトで記録して、読書アプリとチャート画像を並べて表示させながら読書していました。
チャートの多い本を読むのが苦痛なら、一度この方法を試してみて下さい。
※「キャプチャーソフトって何?」という場合は、下の記事をどうぞ。
参考記事 画面キャプチャーソフトで検証とトレード練習を楽にする方法とは?
FXのおすすめ本~最後に
今回紹介したおすすめ書籍を読むことで、あなたは多くのトレーダーよりも頭ひとつ抜けることが出来るはずです。それくらい、これらの本に書かれていることは本質的であり、間違った道へ迷い込んでしまうことから守ってくれるものなのです。
この先、上手くいかずに悩んだり壁にぶつかったりしたときには、今回おすすめした本のことを思い出してください。ページを開けば、その時のあなたにふさわしいアドバイスの声が聞こえてくるに違いありません。
あなたと同様、上手くいかずに苦しんだ私も、これらの本から多くの知識と励ましをもらいました。中には「もっと早く読んでおけば良かった」と後悔するほど優れた書籍もあります。ですから、これを機会にこれらおすすめの本を手にしてもらえればと思います。
先人たちの知恵は我が身を助けてくれます。あなたに素晴らしい書籍との出会いがあることを願っています。
以上、FXおすすめ本。初心者必読。プロトレーダー厳選の16冊[2023年版]について、お伝えしました。
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※下の記事では、無料で読めるAmazonの電子書籍kindle(キンドル)を活用したFXの勉強方法について解説しています。この記事で紹介している何冊かの本も無料で読めますので、下の記事もあわせて読んでみて下さい。
もし「メンタルの問題をかかえている」というならば、以下の記事で「メンタル改善に役立つ本」を紹介していますので、こちらも参考にしてください。