- 「またやっちまった……」
- 「分かってるのに、どうしてもできない!」
あなたも、そんなメンタルの悩みをかかえているのなら、これからおすすめする本がきっと役に立つはずです。
今回は、多くのトレーダーに共通する悩みであるメンタルについて、その改善策や解決方法が分かる本を10冊紹介します。
他のブログでは紹介されていない、「意外だけど、ある重要な問題を解消するための大切な知識」が書かれた本も解説していきますので、最後までご覧ください。
『悩めるトレーダーのためのメンタルコーチ術』
(Kindle版あり)
- 著者:ブレット・N・スティーンバーガー
これほど多くの視点からトレードメンタルについて語られた本は、他にはないでしょう。101もあるアドバイスのなかには、あなたがかかえるメンタルの悩みを解消するための方法が、きっと見つかるはずですし、それもひとつだけではなく複数みつかることでしょう。
つまり、あなたには「まだまだやれることがある」ということなのです。
精神療法、行動療法、認知療法などの数々のアプローチによって、あなたの「こころの筋肉痛」がほぐされていって、あなた本来のポテンシャルを発揮してFXに取り組むことができるようになるでしょう。
あなたが自分自身のコーチになって進んでいく
あらゆる職業では、その上達のためのコーチが存在します。プロスポーツの世界では、その名の通りコーチが指導をおこないますし、普通の会社でも同様で、新入社員にとっては先輩がコーチです。
しかし、FXもプロフェッショナルの世界なのに、なぜかコーチというものの存在が軽視されています。初心者が一人で悪戦苦闘することは、成功へのプロセスとしてはスマートとはいえません。
『悩めるトレーダーのためのメンタルコーチ術』では、本書自体があなたのコーチであると同時に、「あなたが自分自身のコーチになること」を目指して、具体的なコーチングとトレーニングの方法を教えてくれるのです。
本書に取り組むことで日常が変化していく
FXのメンタルの悩みや問題というのは、つまりはあなたの「心の問題」です。その心の問題を解消・解決していくということは、あなたの心が健康になっていくということでもあります。
つまり、「FXの問題を解決していくこと」が、そのまま、あなたの日常を「健やかなものに変えていくこと」につながっていくのです。
このことに気づいたトレーダーは、トンネルから抜けたような感覚になると同時に、「チャートに向かうときだけがFXトレードなのではない」ということに気づくのです。
わたし自身、そのとき「自分の視野のせまさ」に気づかされ、日常の過ごし方や、日常の感情の変化、そして自分の価値観や思い込みといったもの──そうしたものがすべてFXに関係しているのだ、ということが腑に落ちました。
そうすると、チャートの前だけで悪戦苦闘するのではなく、自分の生活のあらゆる状況が「トレードメンタルの改善のチャンス」に見えてきます。
『悩めるトレーダーのためのメンタルコーチ術』は、こうした本質的なアプローチによって、メンタルの悩みの解決を進めていくための一冊です。
リンク 『悩めるトレーダーのためのメンタルコーチ術』Amazonの詳細ページへ『トレードのストレス解消法』
(Kindle版あり)
- エイドリアン・トグライ
もしあなたが、『悩めるトレーダーのためのメンタルコーチ術』のような骨太のアドバイスではなく、もっとシンプルで気軽につかえる本がいいというなら、この本をおすすめします。
『トレードのストレス解消法』は、簡潔にまとめられたエッセイ風のアドバイスが130以上おさめられています。短い文章のなかにも、ピリリと本質をついたメッセージがこめられていて刺激的です。
それぞれのエッセイは独立していて、どの部分から読んでも大丈夫ですから、忙しかったり、疲れているときでも、パラパラとめくりながら気づきや発見を得ることができます。
エッセイとはいっても、そこには具体的なチェックリストや行動プランも示されていて、読んだそのときから実践できるものも多くありますので、ピン!ときたらチャレンジすることをおすすめします。
著者もいうように、「一日に一項目のペースで毎日読んでほしい」──そんな一冊です。
リンク 『トレードのストレス解消法』Amazonの詳細ページへ『トレーダーの心理学』
(Kindle版あり)
- 著者:アリ キエフ
「成功しているトレーダーは、成功にいたるまでにどんな問題にぶつかり、それをどうやって克服していったんだろう?」
その疑問にこたえてくれるのが、この『トレーダーの心理学』です。著者のアリ・キエフ博士は心理学者であり、トレードの指導者でもあります。
本書は、ヘッジファンドで活躍するトレーダーに対してコーチングした、その実際の様子がおさめられており、とてもレアで貴重な一冊です。
トレードスキルを上達させて成功へ至るためのステップと、そのプロセスのなかで生まれるメンタルの悩みについて、ケーススタディーをふんだんにまじえて描かれています。
キエフ博士とトレーダーのリアルなやりとり
博士とトレーダーとのやりとりは、会話調で書かれていて、そこには、トレーダーが自覚してる「問題」と、キエフ博士から見た「本当の問題」とのギャップがあらわれているのが興味深いポイントです。
あなたも、そうした会話を読んで、「このトレーダーは、”かたくな”だなあ」と感じるかもしれません。本当の問題は案外、自分には見えないものなのです。
つまり、今あなたが問題だと感じていることは、じつは本当の問題ではない可能性があるということでもあります。
いまは気づいていない、べつのところに、あなたが向き合うべき”真の問題”が隠れているのかもしれないのです。
これを、心理学的にいうと「盲点に入っている」といい、『トレーダーの心理学』を読むことで、自分の盲点に自然と気づくことができるかもしれません。
そして、あらたに気づいた「真の問題」と向き合うことで、あなたのトレードは劇的な変化のチャンスを迎えることになるでしょう。
リンク 『トレーダーの心理学』Amazonの詳細ページへこちらの本も一読の価値あり
(Kindle版あり)
- 著者:マーク・ダグラス, ポーラ・T・ウエッブ
- トレード心理学の大家の集大成。メンタル問題解決のパイオニアの遺作。
※Amazonの「Kindle Unlimited 無料体験」を使うと、この本を今すぐ無料で読めます。
リンク 今すぐ無料で読めるKindle版『ゾーン 最終章』のページへ
(Kindle版あり)
- 著者:ジェイソン・ウィリアムズ, ラリー・ウィリアムズ
- 自分の性格を知り、その特性を伸ばし、自分を支配する感情を知り、それに適したトレード行動をとれるようになる本。
(Kindle版あり)
- 著者:バン・K・タープ
- 自己変革の第一歩を踏み出し、内側に眠る真のパワーを発見できる一冊。
(Kindle版あり)
- 著者:リチャード・L・ピーターソン
- トレードで勝てる脳の特徴を解き明かす一冊。脳科学的アプローチでパフォーマンスを上げる方法。
『サーチ・インサイド・ユアセルフ』
(Kindle版あり)
- チャディー・メン・タン
──さて、この一見するとトレードにはなんの関係もなさそうな本が、メンタルの改善にとって、どんな役に立つというのでしょうか?
じつは、この『サーチ・インサイド・ユアセルフ』の内容を知っているかどうかで、あなたのメンタルの悩みが解決する可能性が大きく変わってくる──と聞いたら、どうですか?
気になる続きは以下の記事でどうぞ。きっと、これまでとは違った角度からメンタルのことを考えられるようになるはずです。
解説記事 マインドフルネス瞑想で注意力を向上させメンタルの悩みを解決する方法
リンク 『サーチ・インサイド・ユアセルフ』Amazonの詳細ページへ『スタンフォードの自分を変える教室』
(Kindle版あり)
- ケリー・マクゴニガル
FXのメンタルの悩みを解決していくための方法は、ここまで紹介してきた本によって、知ることができました。さあ、あとは実践あるのみです。
しかし、あなたはこう思うかもしれません。
- 「わかってるんだけど、やる気がおきないんだよなぁ……」
- 「最初はやる気があるんだけど、三日坊主になってしまう……」
- 「テレビやSNSが気になって、実践に集中する時間がとれない……」
──この気もち、私も経験したのでよく分かります。
メンタルの悩みのことだけではなく、トレード記録(日誌)をつけること、過去チャート検証をすること、その日のトレードのふり返りなど、やった方がいいと分かっていても、どうしてもサボりがちになってしまうものです。
せっかく「やれば効果が出る」と分かっている方法があるのに、それを実践できないというのは、あまりにも残念なことです。
やる気がでない原因は「意志力の消耗」だった
あなたは、そんな自分をだらしないと感じたり、責めたりするかもしれませんが、じつは、その原因は科学的に明らかになっていて、だれでも改善することが可能なのです。
その方法をわかりやすく解説したのが、この『スタンフォードの自分を変える教室』です。
あなたのやる気がでなかったり、ほかのことに気を取られてしまう原因は、意志力を上手につかえていないから──著者のケリー・マクゴニガルはそう語ります。
意志力とは、自分をコントロールする力のことです。
意志力とは精神的な力でありながらも、筋肉のように「つかえば疲労するが、休めば回復するもの」であり、さらには「鍛えることができるもの」なのです。
日ごろ、やる気がでないとか、グズグズしてしまうというのは、意志力が疲労して消耗してしまっているからなのです。
『スタンフォードの自分を変える教室』を読むことで、あなたは次のようなことを知ることができ、意志力を上手につかえるようになって、自分をコントロールする力をしっかり発揮できるようになります。
この本を読むことで知ることができること。
- あなたが誘惑に負けてしまう、その理由。
- 誘惑に打ち勝つ強さを身につける方法。
- ものごとをグズグズと先延ばしにしないようになる方法。
- 集中すべきものごとを決め、ストレスと上手につきあう方法。
- 悪い習慣を捨てて、健康的な習慣を身につける方法。
- 意志力をきたえるための最適な方法。
『やってのける』
(Kindle版あり)
- ハイディ・グラント・ハルバーソン
この『やってのける』も、意志力についての本です。しかし、この本の特徴は、徹底的に「目標を達成する方法」について解説されている点にあります。
「目標を達成する」──そう、あなたがFXで成功するという目標を達成するために、この本が大いに役に立ってくれるはずです。
脳科学と心理学の進歩が生んだ”新常識”
世の中には、ありとあらゆる「目標を達成するためのノウハウ」があります。
「ポジティブに考える」「とにかく行動する」──こうしたアドバイスは、あなたも、これまで何度も目にしてきたのではないでしょうか?
もし、これらが必ずしも効果的ではなく、ときには逆効果だといわれたらどう思いますか?
「えっ! そうじゃないの?」
最新の脳科学と心理学の実験研究によって、これまで経験的には正しいと思われていた方法が、じつは限定的な効果しかなかったり、むしろ逆効果だったりすることが明らかになってきています。
そして、最新の科学的成果をふまえ、「脳はこういう仕組みなのだから、ならばこうすれば効果があるはず」というふうに、いままで想像もできなかったようなアプローチで、目標を達成する方法が考え出されているのです。
この『やってのける』では、そうした脳科学と心理学の研究成果をふんだんに紹介しながら、あなたに「本当に効果がある目標達成の方法」の数々を教えてくれます。
大切なのは「正しく目標を立てて前進すること」
土台がグラグラなうえに建物をつくろうとしても、決してうまくいかないのと同じように、FXで成功するためにも土台がしっかりしている必要があります。
その土台となるのが、「正しく目標を立てること」です。
あなたの性格や思考のタイプに応じて、達成しやすい目標の立て方というものがあり、これにそった目標は、自然に達成しやすくなるのです。
逆にいうと、あなたに合わない目標を立ててしまうと、なかなかうまく実行できなかったり、そもそも手をつけなくなってしまったりして、目標へ近づくことが出来なくなるということです。
あなたは、『やってのける』を読むことで、こうした「目標の立て方」や、やってくる困難への立ち向かい方、そして「目標を達成する力」そのものを高めていく方法を知ることができます。
この「目標達成のための攻略本」ともいえる『やってのける』を手にして、あなたの目標へ向けて前進していってください。
リンク 『やってのける』Amazonの詳細ページへメンタルの悩みを解決する本~まとめ
「これがFXと何の関係があるの?」と思われた本もあったでしょうが、ここまで読まれたあなたなら、その意味を納得してもらえると思います
FXで成功するためには、FXという狭い範囲だけを見ていては不十分であり、視野を広げて、ものごとの本質的なつながりを発見して、そこから学び実践していくことが大切です。
その意味で、今回紹介した『サーチ・インサイド・ユアセルフ』や『自分を変える教室』などは、きっとあなたのメンタルに好影響をあたえてくれると思います。
世間のトレーダーの多くが、「メンタルの悩み」というハンディキャップをかかえている状況のなか、あなたはその解決へ向けてしっかりと歩めるということは、大きなアドバンテージ(優位性)です。
あなたがどの本から読み始めるのかは分かりませんが、その一歩は確実にあなたを前進させることになります。
また、メンタルの悩みの解決が進んできた状況で、あらためてFXについての本を読んでみることで、これまでには気づかなかった発見に出会えることでしょう。
以上、FXのメンタルの悩みを解決する、おすすめの本10冊とは?について、お伝えしました。
参考記事 FXのメンタル関連用語の意味と解説まとめ