- 「勝っているFXトレーダーと自分とは、なにが違うんだろう?」
- 「自分のやっていることに自信がなく、このままトレードするのが不安だ……」
もしあなたが、こんな不安や悩みを少しでも感じているなら、これから紹介する一冊の本が、きっとチカラになってくれるはずです。
この本を読めば、勝ち続けているトレーダーとはどういう人たちなのか、そしてどうすれば勝ち続けられるトレーダーになれるのかが見えてくるはずです。
その本はオリバー・ベレス著『デイトレード』です。
(Kindle版あり)
- 著者:オリバー ベレス, グレッグ カプラ
本書『デイトレード』(オリバー・ベレス著)が、あなたの良き先輩、そしてトレードコーチとして、これからの学びと成長をサポートしてくれます。
これから『デイトレード』がどれだけあなたの不安や悩みの解消に役に立ち、心の支えになってくれるのかについて、詳しくお伝えしていきます。
FXトレードで結果をだすプロセスは孤独なもの
もしあなたが、FXを始めたばかりの初心者だったり、あるいは、ある程度の経験はあってもまだ望むような成果を出せていないなら、未来の利益へのワクワク感とともに、きっと色々な不安をかかえていると思います。
多くの人は、ひとりでFXトレードをやり始めて、ひとりで勝ったり負けたりしながらトレードを続けていきます。
当たり前のように聞こえますが、他のお金を得るための仕事と比べると、その状況の特殊さが見えてきます。
普通の会社員なら、新入社員は先輩に仕事のノウハウを教えてもらいながら、そのマネをすることからスタートができます。
そうして、実際に仕事をしてみた結果から「そうか、なるほど!」と学んだり、先輩からアドバイスをもらって「あ、そうすればいいんですね!」と気づいたりしながら、グングン成長していけます。
しかしFXトレードでは、そうした指導者がいない環境でスタートして、その状態のまま為替相場で売買を繰り返して結果が出るまで続けなければいけません。
そのため、FX初心者を脱することもおぼつかないまま、多くのFXトレーダーは相場の世界から退場していってしまいます。
例えるなら、格闘技の試合で勝てるようになるために、どこの道場にも習いにいかず、自分ひとりで手探りで蹴りや突きの練習をするようなものです。
これは想像以上に大きなハンディキャップです。あなたの感じている不安は、こうしたハンディキャップへの無意識の反応だといえるでしょう。
- 「どうやったら勝てるんだろう」
- 「これで正しいのかな、合ってるのかな?」
- 「だれか助けてくれないかな……」
こうした不安で寂しい気持ちは、ある意味で自然で当然のものなのです。
トレードで良いスタートダッシュを決めるなら
こうして見ると、FXトレードの最初の段階でしっかりと先人から教わって学ぶことが、どれだけ大きな意味をもつかが分かると思います。
「いや、教えてもらえるような勝ち組トレーダーなんて、自分の周りにはいないよ」
そう思うかもしれませんが、教えてもらえるのは直接指導だけとは限りませんし、本を読むことでも学びを得ることは可能です。
『デイトレード』は先輩トレーダーや教育者としてあなたに接してくれる一冊なのです。
トレーダーであり教育者でもある著者
『デイトレード』の著者オリバー・ベレスは、長年アメリカの株式相場でデイトレードを行い結果を出しているトレーダーです。
アメリカのトレード業界では著名な人物で、そのため大小様々なトレーディング・カンファレンス(会議)に招かれて講演を行っています。
ベレス自ら「プリスティーン.com」という投資情報提供の会社を経営し、その中でトレーダー教育にとても力をそそいでいます。
プリスティーン.comの情報は海外のトレーダーたちから高く評価されています。
この本は、百戦錬磨のトレーダーであり教育者でもあるベレスが、あなたに「そもそもトレードとはなにか」「優れたトレーダーになるにはどうすればいいのか」を教えてくれます。
オリバー・ベレスがあなたへ伝えたいこと
著者のベレスはこういいます──
私の考えでは、「正しいトレーディング」とは、正しい「思考」の結果である。本書が最初に取り組むことは、読者の心に変革をもたらすことである。
読者のマーケットの見方、考え方を変えることである。
この言葉から分かるように、この本では小手先のトレーディング・ノウハウやスキルといったものには触れることなく、トレードの世界での普遍的な真実を教えてくれます。
「え? トレード手法や具体的なテクニカル分析のことは書かれてないの?」と思ったかもしれません。
しかしベレスは、そういったことを本当に使いこなすためには「正しい思考」という土台が大切であり、それが無ければかえって害になるだけだと考えているのです。
あなたの「トレーダーとして土台となる足腰」をしっかりと鍛え上げること──それが、トレードの世界で生き延びることにつながり、優れたトレーダーになれる道なのだということを、ベレスは繰り返し教えてくれます。
この本があなたの心をつかむワケ
この本がアメリカで出版されたのは2000年ですが、今なおベストセラーとして売れ続けています。
2002年に翻訳されて以来、日本でもずっと注目を集め続けており、「手放せない座右の書」「バイブルだ」というトレーダーも多く、私もその一人です。
『デイトレード』が愛読される理由は、その内容が一過性のノウハウではなく、いつの時代の相場にも当てはまる普遍的な内容だからです。
苦しいとき、慢心しているとき、ふとしたときに本書を手に取りページをめくると、「これは自分に向けて書かれたものだ!」と思わずにはいられない、心に刺さるメッセージが目に飛び込んできます。
普遍的な内容といっても、難解で抽象的な議論をこねくり回すようなものではありませんし、実際はまったくの逆です。
例えば「損切りが出来ないこと」について、その手段を3つのステップに分けて説明しています。
また「ニュースなどの情報に振り回されること」についても、その対策となる行動を示しているなど、具体的なプランやそのヒントが盛り込まれています。
これは私も強く同感できることですが──、多くの読者が口を揃えて言っているのは「初心者の頃にはピンとこなかったのに、時間が経つと同じ文章から知恵をもらえるようになった」というものです。
このことからも、『デイトレード』が普遍的で時代に影響されない内容だということが分かります。
優れたトレーダーになる道への誘い
『デイトレード』の内容は「優れたトレーダーの世界とはどういうものか」を理解するところから始まります。
そこでは、多くのトレーダーたちの誤った考えや行動を指摘しながら、あなたの目を覚ましてくれます。
もしここで「え、そうなの? 思っていた勝ち組のイメージと違うぞ」と思ったなら、おめでとうございます。
その気づきは、あなたの将来の損失やトラブルを減らすことにつながることでしょうし、それこそが「正しい思考を身につけること」の重要性でもあるのです。
続いて「優れたトレーダーになるための精神修行」と題して、相場の真の姿と、その中でどう考え、どう行動していけばいいのかについて説明してくれます。
特に「バンドワゴン効果」の項目は有名で、あなたにもきっと役立つ知恵になるはずです。
ちなみに私は「適度なパラノイア」の項目が気に入っていて、新しいことを始めるときによく読んだり、思い出したりしています。
適度なパラノイアは、成功するために欠くことのできない要素である。(中略)特に、トレーダーとしての基礎を習得している期間には、それは成功のための必要条件であるといえる。
あなたもこの文章を見てピンときたなら、ぜひ手にとって全部読んでもらいたいです。
他にも様々な知恵を授けてもらいながら本書は進んでいき、「トレーディングで成功するための必要条件」や「トレーディングにおける7つの大罪」といったことが語られていきます。
『デイトレード』を読むことで得られる大切なもの
「そうか、こうやってトレードしていけばいいのか。大変そうだけど、やる価値はある」──この本を読むことで、あなたはきっと気が引きしまると思います。
もしかすると、やるべきこと、やってはいけないことの数々を目にして「自分はやっていけるのかな……」と圧倒される気持ちになるかもしれません。
しかしそれは「本当にやるべきことが分かった」ということを示しているのであり、むしろ歓迎すべき状態なのだといえます。
あなたはそこで、本当のスタート地点に立つことが出来たということなのです。
そのスタート地点から進んでいけば、相場で生き残れる可能性は高まり、FXトレーダーとしての腕を磨いて、優れたFXトレーダーになるチャンスを手にすることが出来るということです。
そして今後、優れたFXトレーダーになるプロセスで道に迷いそうになったとき、本書を開けば、あなたを励まし、気持ちを新たにしてくれる言葉が目に飛び込んでくることでしょう。
『デイトレード』を読んで、あなたも優れたFXトレーダーになる知恵を手にしてください。
(Kindle版あり)
- 著者:オリバー ベレス, グレッグ カプラ
以上、『デイトレード』オリバー・ベレス著のレビュー。悩みと不安を解消する本──でした。