流動性とは、外国為替市場で取引されている「通貨の量(取引額)」や「取引頻度」のことを指す相場用語です。
英語ではリクイディティ(Liquidity)と呼ばれます。
為替市場の参加者が多く、取引される通貨の量や取引頻度が多い状態を「流動性が高い(ある)」といいます。
反対に市場参加者が乏しく閑散相場になっていて、通貨の取引額や取引頻度が少ない状態を「流動性が低い(無い・乏しい)」といいます。
流動性が高ければ通貨の交換(取引)が容易になり(売買注文が通りやすくなり)、低ければ取引がしにくくなるため、為替通貨の流動性の状況とその把握は、FXトレードにおいて重要なポイントのひとつになります。
流動性の高い通貨は、基軸通貨である米ドルに関わるものが中心になります。
具体的には、米ドル、ユーロ、日本円が関わる通貨ペアは流動性が高いです。
ちなみに日本ではポピュラーなポンド円は、世界的に見れば流動性はそれほど高くありません。
一般に外国為替市場の流動性は、機関投資家や大口トレーダーといった投機筋による「為替差益を目的とした取引」によってもたらされています。
「企業などによる外貨両替」といった実需筋の取引は、為替市場においては約1割程度といわれており、約9割は投機筋による取引によって占められているのです。
以上、FX専門用語「流動性(リクイディティ)」の意味と解説についてお伝えしました。