MT4のチャートでは、F12キーを押すとローソク足を1本ずつ進められ、Shift+F12で1本ずつ巻き戻せるのですが、これって押し難い位置にあると思いませんか?
また、ForexTester(フォレックステスター)でローソク足を1ティックずつ進めるには、F11キー(巻き戻しはBack Space)を押せばいいのですが、これも押し難くて不便な位置にあります。
「なんで、わざわざこのキー?」と思ったのは、私だけではないはず。
今回は、MT4とFT2でローソク足を1本ずつ(1ティックずつ)進めやすくするために、キーボードのキーの割り当て(キー配列)を変更する方法についてお伝えします。この方法をつかうと、MT4とFT2全体の操作性もグッと向上しますよ。
※フォレックステスターなら、メニューの「ツール」→「オプション」→「ホットキー」で、好みのショートカットキーを設定できます。
「Change Key」を使って、キーの割り当てを変更する
ということで、キーの割り当て(キー配列)を変更して、F12キーやF11キーを、自分の押しやすいキーに変更していきましょう。
方法は簡単で、Change Keyというフリーソフトを使っておこないます。Change Keyは、Windows10でも動作確認がされていますので、安心して使えますよ。
Change Keyのダウンロードは、以下のリンクからどうぞ。
ダウンロードしたら、次の手順で作業を進めていきます。
- ファイルは圧縮されているので、ファイルを右クリックして「すべて展開…」を実行します。
- ChgKey.exeを右クリックして、「管理者として実行…」を選択して実行します。
- 最初の画面で、F12(F11)を割り当てたいキーをクリック。
- 次の画面で、F12(F11)をクリック。
- メニューから『登録』を選択して、再起動すれば設定完了です。
Change Keyを実行すると、下の画像のようなキーボード画面が表示されます。
最初に「割り当てを変更したいキー」を選択し、次の画面で「それに割り当てたいキー」を選択します。これを必要なだけくり返して設定していきます。
例えば、最初の画面で左のWinキーをクリックし、次の画面でF12キーをクリックすることで、WinキーがF12キーに変わります。
設定が済んだら、メニューから「登録」をクリックして再起動すれば、設定完了です。
注意点は、ChgKey.exeを必ず管理者として実行することです。
管理者権限で実行しなくても、「レジストリ 管理者権限でオープンできませんでした。~」という注意画面が表示され、そこで「OK」を押すと起動してしまいます。もし、そこで設定してキーを登録してしまうと、Windowsに深刻なダメージが及ぶ恐れがあります。
管理者として実行せずに起動させてしまったら、何も設定せずに画面を閉じて終了させてください。
MT4おすすめのキー割り当て
MT4でローソク足を一本ずつ進める場合に便利なキー割り当ては、以下のものです。
MT4おすすめのキー割り当て
- 左のWinキーをF12キーにする。
このように設定することで、左手でサクサクとローソク足を1本ずつ進められます。Shift+F12で1本ずつ巻き戻すときも、左手だけでスムーズにおこなうことが出来ます。
FT2おすすめのキー割り当て
FT2で私が設定しているキー割り当ては、以下の通りです。こうすることで、FT2でのトレードがとてもやりやすくなるので、ぜひ試してみて下さい。
FT2おすすめのキー割り当て
- 前候補キー(スペースの右側のキー)をF11キーにする。
- 無変換キー(スペースの左側のキー)をBack Spaceキーにする。
もし、普段の日本語入力でこれらのキーを使っている場合は無理ですが、そうでなければ、この設定にすることで、チャートの早送りと巻き戻しが、左手を動かさなくてもスムーズにできるようになります。
ForexTesterでの練習トレードの実際例
ここからは、ForexTesterでおすすめのキー割り当てをつかった場合の、実際の練習トレードの様子を再現してみましょう。
ForexTesterのチャート構成は、今回は「日足」「1時間足」「5分足」の3つとします。例えば、画面はこんな感じになります。
※クリックすると拡大します。
日足と1時間足でチャートの背景分析(環境認識)をおこない、5分足を執行時間軸としてトレードをしていく、デイトレードのスタイルです。
基本は、背景分析をしながら1時間足か5分足でスペースキーを押して、セットアップが整う状況になるまで早送りをしていきます。
「あ、さっきのところでセットアップができてた?」と思ったりしたら、「バックスペースに変更した無変換キー」を押して巻き戻して、なぜ見逃してしまったのかチェックです。
チャートを進めてセットアップが整ってきたら、「F11に変更した前候補キー」をつかって、じわじわとチャートを進めます。このとき、ティックサイズは、「Every tic」もしくは「1minute」にしておきます。
エントリー条件(トリガー)が整ったら、F2キーで成行注文を出すか、Ctrl+BもしくはCtrl+Sを押して、あらかじめ設定しておいた注文を出してエントリーし、前候補キーを押してチャートを進め、決済していきます。
※注文設定は、メニューの「ツール」→「オプション」→「トレーディング」で設定できます。
ここでも、「あ、さっきのところでエントリーだった?」と思ったら、無変換キーを押して巻き戻して、どうしても判断がつかないケースだったのか、何か見落としてしまっていたのか、チェックをします。
──と、こんな具合です。
練習トレード中、左手をバタバタ動かす必要もなく、チャート状況に応じて「ローソク足単位」と「ティックサイズ単位」で柔軟に進めていけます。あわせて、必要に応じてチャートをサクサク巻き戻すこともできるようになります。
トレードを記録する「画面キャプチャー」をしやすくする
キーの割当を変更するとき、おすすめの設定がひとつあります。
それは、Print Screenをキーボードの手前のキーに割り当てることです。例えば、カタカナひらがなキーやWinキーといったキーが好ましいです。
Print Screenとは、モニター画面に表示されている画像を、そのまま記録する機能をもったキーのことです。記録したデータを画像ソフトにペーストすることで、保存や加工が可能です。
ForexTesterで行ったトレードを、その都度キャプチャーして保存していくことで、検証結果のひとつとなる大切な資料ができあがっていきます。
詳しくは、以下の記事で解説していますので、参考にして下さい。
まとめ
MT4でのチャート検証や、ForexTesterでの練習トレードを快適でスムーズなものにするために、使いやすいキー割り当てへ変更してみましょう。
それにより、ローソク足単位でのチャートの早送りと巻き戻し、そしてForexTesterだとさらに、指定したティックサイズでの早送りを、自在に切り替えながら操作できるようになります。
※ForexTesterなら、メニューの「ツール」→「オプション」→「ホットキー」で、好みのショートカットキーを設定できます。
以上、MT4とForex Testerでローソク足を1本ずつ進めるおすすめの方法についてお伝えしました。
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