FX用語「ゆ」優位性(エッジ)、有効証拠金、ユーフォリア、ユーロ…の意味

あ行か行さ行た行な行は行ま行や行・わら行

優位性(エッジ)

優位性とは、一般には「他よりも優れていること」を指す言葉で、FXではいくつかの意味で使われています。

「優位性のあるトレード手法」といった場合は、その手法でトレードを繰り返すことによって、トータルで利益を上げられる優れた手法であることを示します。

また、「優位性のある状況(ポイント)」といった場合は、ある特定のチャート状況において、売りと買いそれぞれの勢力がアンバランスになる(売買が偏る)場面のことを指します。

ですから「優位性のある状況」においては、そこからの値動きの傾向を確率的に予測できることになりますので、「この場面では買いでトレードすることが妥当だ」といった判断が可能になってきます。

このような「優位性のある状況」での判断を上手く手法化したものが「優位性のあるトレード手法」だといえるでしょう。

ちなみに、FXでは優位性のことを「エッジ」という場合があります。

不確実極まりないFXの世界では、優位性が頼みの綱になる

未来は誰にも分からず、FXの値動きがこの先どうなるかは不確実です。

そんな環境のなかで資金をリスクにさらしてトレードを繰り返していくためには、確率的な傾向に従っていくことが必要になります。

そこで大切になってくるのが「優位性」というわけです。

「この状況では、この後こうなる傾向がある」という確率的な傾向──すなわち優位性のある状況を見極め、そうした優位性を積み重ねてトレードを行っていきます。

文字通り、優位性が頼みの綱になるのです。

関連記事 トレード手法の優位性を評価する方法とは?検証の重要指標を教えます

関連記事 FXの検証方法が分からない人へのアドバイス。トレード手法の作り方とは?

関連用語 セットアップ、トリガー、トレード手法、検証

有効証拠金

有効証拠金とは、FX口座にある証拠金に現在保有しているポジションの評価損益を加減した金額です。

  • 有効証拠金 = 証拠金 ± 評価損益

FX取引では、この有効証拠金から現在持っているポジションの維持証拠金を差し引いた金額(余剰金)の範囲内で、新規のポジションを持つことが可能になっています。

つまり、現在のポジションの含み益が増えれば増えるほど(利益はまだ確定していないものの)、新規に持てるポジションは大きくなるわけです。

逆にいうと、そこから含み益が減少して含み損となって、さらに維持証拠金を割り込むような事態になれば、マージンコールとなってしまうということでもあります。

有事のドル買い

有事のドル買いとは、戦争や紛争、政変、大規模なテロといった有事の際に、資産を安全な米ドルに換えようとする動きのことです。

国際情勢が不安定になった時には、外国為替市場で「流動性が高い(流通量の多く取引が活発な)通貨へと資産を換えておこう」という動きが見られます。

ドルは安全通貨と呼ばれ、その背景には強い国力(経済力や政治的安定性)の存在があります。

ですから、日本円も有事の際に買われやすい傾向がありますし、同様の理由から永世中立国であるスイスの通貨スイスフランも買われやすくなっています。特に湾岸戦争を経て911テロ以降は、アメリカの強さにも疑問が持たれるようになったこともあり、有事の際に買われる通貨が何になるのかは不透明になってきているといえます。

現在では、有事が起こった際には必ずしもドル買いとはならず、それがアメリカにどの程度影響を及ぼすかによって「ドル買い」になるか、または反対に「ドル売り」になるのかが分かれてきています。

ですから、有事の際に安易に米ドルが強くなるとは思わないこと(闇雲に買わないこと)が賢明ですし、あくまでも相場の変化に合わせて対応していくことが大切です。

関連用語 安全通貨避難通貨

ユーフォリア

ユーフォリアとは、非常に強い幸福感(多幸感)や超越的満足感を指す言葉で、相場においては「過度に楽観した心理状態」のことです。

ひとたび乗ることが出来たトレンドがそのまま永遠に続いて、莫大な利益をもたらすのではないか──そのように感じられるケースは、典型的なユーフォリアのひとつと言えます。

そのように自分のポジションがもたらすであろう利益に感情的な執着を持ち始めると、逆に含み益が減り始めることに過度の恐怖を感じたり、ユーフォリアが強過ぎるとその事実を受け入れずに「全然大丈夫だ」と感じるなどする可能性があります。

市場参加者全体がユーフォリアに取りつかれてしまうケースがありますが、それがバブル相場と呼ばれるものです。

バブル相場は、集団ユーフォリアともいえる状態であり、客観性や冷静さを欠いた「根拠なき楽観」がさらなる楽観を呼び、相場は過熱感を増していき、青天井の相場を形成していきます。

その最期がどういったものになるかは、歴史上の数々のバブル崩壊が教えてくれています。ババ抜きのようなチキンレースの様相を呈し始めた相場は、些細な事実をきっかけにしたパニックによって阿鼻叫喚の暴落相場となっていくのがお決まりの末路です。

ユーフォリアにならないためには?

ユーフォリアの多くは、上手くいっている状態が続くことが誘因となって生じるため、対策の一つとして、いわゆる「勝って兜の緒を締めよ」という格言がそのまま当てはまります。

また、そもそもユーフォリアに陥るということは、その勝ちトレードによる利益や含み益が身の丈以上に大き過ぎるということでもあります。ですから、それはリスクを取り過ぎている可能性があるということなので、ポジションサイズを計画的に小さく抑える必要があるといえるでしょう。

トレードとは、確率的な優位性に則って、同じトレードを淡々と繰り返して利益を重ねていくものです(確率思考)。ユーフォリアになるほどの過剰な喜び(多幸感)は、トレードにおいてはむしろ邪魔ですらあります。

「ポジションを増やせば、もっと利益が増えるのではないか?」という思いは、悪魔のささやきです。未来が全く分からない相場の世界では、ポジションを増やすということは「同じだけ負ける可能性がある」──つまりリスクが高くなるということですから、損失も増えるのだという事実から目を逸らさないことが大切です。

関連用語 悪い癖

ユーロ

ユーロとは、ヨーロッパの多くの国で使われている通貨のことです。

欧州連合(EU)の単一通貨として1999年に新しく設けられ、当初は銀行間取引での利用からスタートし、2002年からは一般でも使用・流通が始まりました。それまで欧州各国で流通していたマルクやフラン、リラ、ペセタといった通貨は、欧州連合への加盟とユーロの採用によって利用が永久に放棄されました。

ちなみに、イギリスやスウェーデン、ノルウェーといった国はユーロを採用しておらず、独自通貨の流通が続いています。

ユーロの取引量は、米ドルに次ぐ世界第2位で、流動性の高い通貨として幅広く取引されています。そのため、第2の基軸通貨としての評価を確立しつつあるといっても過言ではありません。

特に911テロ以降のアメリカの状況から、「外貨準備の米ドルへの一極集中」という現状への不安が顕在化した結果、ユーロの価値が評価されていったという経緯があります。

しかしそういった評価が生まれたものの、ギリシャやイタリア、ポルトガルなどの経済危機によって、EU各国のソブリンリスク(国家への信用不安)が顕在化したため、ユーロそのものの存続が危ぶまれる声すら出始めており、今後も安定した経済成長が見込めるかは不透明とも言われています。

揺り戻し

揺り戻しとは、為替レートが大きく上昇もしくは下降した後に、行き過ぎた値動きが戻ってくるような、それまでとは反対方向への値動きのことです。

一気に大きく動いた値動きの背景には「市場参加者のパニック的な売買」があるため、過熱感が冷めてくると自然と調整の値動きが発生して、結果として「行き過ぎた分だけ反転してきた」ような値動き──つまり「揺り戻し」が発生するのです。

一般には「買われ過ぎたので売られた」「売られ過ぎたので買われた」という風に表現されます。