FX用語「わ」ワイルダーの定義、罠につかまる、割に合わない、悪い癖…の意味

あ行か行さ行た行な行は行ま行や行・わら行

ワイルダーの定義

ワイルダーの定義とは、短期的なトレンドが継続もしくは転換する傾向を、一本前のローソク足四本値から判断するための定義のことです。ワイルダーの定義は主に日足チャート上で用いられます。

定義といっても、あくまでも経験則による定義なので、当然ですが絶対性はありません。

ワイルダーの定義をシンプルに表すと次のようになります。

  1. 上昇トレンドにおいて、1本前のローソク足(前日の足)の安値を下回らない限りは、トレンドが継続する傾向がある。
  2. 上昇トレンドにおいて、1本前のローソク足(前日の足)の安値を下抜けたなら、トレンドの継続に疑問が生じ、反転する可能性がある。
  3. 下降トレンドの場合は、この逆になる。

ワイルダーの定義の図1

基本的にワイルダーの定義は1本前のローソク足に注目していきますが、高値と安値の重要性に着目することが肝心なので、次のような応用的な判断が大切になってきます。

高値と安値は、「それ以上(以下)では買われなかった(売られなかった)」という明確な事実を表した重要なレートです。それを上抜けたり下抜けたりしたということは、市場参加者のコンセンサス(共通見解)が変化したということを表しています。

より多くのトレーダーたちに注目される高値と安値を特定することで、ワイルダーの定義を実戦的に活用することが可能になります。

次の図は、こうした「重要な高値と安値」が現れた例です。

ワイルダーの定義の図2

大陽線が現れたということは、そこで大きな買い勢力による買いが行われたということと、売り勢力の撤退(損切りの買い)があった事実を示しています。

ですから「ローソク足C」の安値は、「これよりも上のレートでは買うべし」というコンセンサスがあると考えられますので、この「安値2」よりも高い位置にレートがある内は、トレンドが継続する傾向があるといえます。

近視眼的にワイルダーの定義を用いると、「安値1」にだけ注目してしまい、「ローソク足A」が「ローソク足B」の安値を下抜けた事実だけを見てしまいがちです。しかし現在のローソク足に至るまでの流れ(ストーリー)に着目することで、大局を見失わずに判断することが可能になります。

和製インジケーター

和製インジケーターとは、日本発祥のインジケーターのことで、具体的には「一目均衡表」が代表的な和製インジケーターです。

テクニカル分析で用いられるインジケーターは、その多くがトレード先進国のアメリカで生まれました。そんな中にあって一目均衡表は、昭和の初期に日本で生まれた特異な存在です。

下のチャートは、MT4の日足チャートに表示させた一目均衡表です(クリックすると拡大します)。

一目均衡表の日足チャート

和製テクニカル

和製テクニカルとは、一般にローソク足チャートのことを指します。

ローソク足チャートは日本で生まれたチャートであり、現在では世界中で用いられ、愛用するトレーダーは数知れません。

海外ではキャンドルチャートと呼ばれており、文字通りのローソク上の見た目が「直感的なチャート分析」をサポートするものとして重用されています。

関連用語 罫線チャートテクニカル分析

罠につかまる

罠につかまるとは、いわゆる「ダマシにあうこと」を指す言葉です。

例えば、レンジを上へブレイクしたと思って買いエントリーしたものの、まったく伸びずにジリジリと下げ続けた場合、買いエントリーしたトレーダーは「罠につかまった」と感じるはずです。

むざむざと損切りに追いやられてしまう状況を前にして冷静でいられなくなり、無謀なナンピンや突発的な途転(ドテン)をし始めるトレーダーも数多く見られます。

このような状況に陥ってしまった理由はいくつか考えられ、必ずしも明確な罠が存在したわけではないのですが、心理的に「陥れられた」という感情が生まれやすいため、こうした表現が慣用的に用いられています。

関連用語 ダマシ

割に合わない

割に合わないとは、利益のために資金をリスクにさらしたものの、そのリスクの大きさに見合わない結果となってしまった状態のことです。いわゆる「骨折り損のくたびれ儲け」と呼ばれるものがこれに当たります。

割に合わないトレードの具体例としては、次のようなものがあります。

  1. 大きな含み損に耐えてようやく含み益になってきたのに、早々に利益確定してしまった(チキン利食いをした)。
  2. 難しい相場状況で何度もトレードを繰り返したものの、トータルでは微益(わずかな利益)もしくは損失に終わってしまった。
  3. 重要な経済指標の発表による大きな値動きに乗ってトレードしたものの(指標トレードをしたが)、激しい乱高下に巻き込まれて精神的にへとへとになった上に、結果も微益にとどまった。
  4. トレンドに乗って大きな含み益になったが、利益確定のタイミングを見失ってしまい、ズルズルとホールドし続ける内に、結局は建値撤退で終わってしまった。

悪い癖

悪い癖とは、トレーダーを破滅へ導く「悪いトレード習慣」のことです。悪い癖を放置しておくと、FX口座はいずれ深刻な損失を被ってしまう可能性があります。

悪い癖の中には、頭ではそれが良くないと分かっていても止めることが出来ないものと、そもそも悪い癖であることに気づかず放置されたままになっているものとがあります。

悪い癖の具体例について、いくつか挙げてみます。

  1. トレード手法を持たずに思い付きや感情でトレードする。
  2. ポジションサイズが大き過ぎて、いつも過剰なリスクを負っている。
  3. お酒を飲みながらトレードをしている(これは飲酒運転と同じ)。
  4. 一度トレードを始めると、負けるまで続けてしまう(良い意味での勝ち逃げが出来ない)。
  5. 損切りになったらムキになって、すぐに途転(ドテン)をする。
  6. 含み益になると、ちょっとした逆行でもビビって利食いしてしまう(チキン利食いの習慣化)。
  7. 想定外の含み損になると、大きな時間足のチャートポイントを損切りラインにしてホールドし続けてしまう(デイトレードとしてエントリーしたのに、スイングトレードに切り替えてしまう)。
  8. 常に「ここで反転するのでは?」と考えて、いつも逆張りトレードばかりして損失を出している。
  9. 含み損になると、建値に戻ることを期待して無限ナンピンをしてしまう。
  10. 連勝すると気持ちが高ぶってしまい、調子に乗って大きなポジションのトレードをしてしまう(ユーフォリアの一種)。
  11. 一日のトレードを終えたとき、感情的に後悔はしても、理性的に反省をしない。

まだまだ他にもありますが、こうした悪い癖をもったままでは、長期的に安定した利益をFXで上げていくことは極めて難しいといえます。

いつかは真剣にこうした課題と対峙していく必要がありますので、早いうちに腹をくくって行動に移していくことをおすすめします。

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