- FX用語「た」退場、ダウ理論、高値圏、建値撤退、ダマシ、ダボス会議…の意味
- FX用語「ち」チャート、ちゃぶつく、調整、チョッピー、チャネルライン…の意味
- FX用語「つ」追加証拠金、ツーウェイプライス、通貨単位、通貨ペア…の意味
- FX用語「て」テクニカル分析、デイトレード、デモトレード、ディーラー…の意味
- FX用語「と」投機、ドテン、トレンドライン、ドローダウン、トレード手法…の意味
抵抗線
抵抗線とは、過去につけた高値を結んで引いたラインのことです。
このラインが、レートの上昇に抵抗しているように見えるため、抵抗線(レジスタンスライン)と呼びます。
反対に、過去の安値を結んで引いたラインは支持線(サポートライン)と呼ばれます。
下のチャートは、抵抗線が形成され、そこがブレイクされて再上昇していく様子をあらわしたものです。
青い水平ラインが抵抗線です。
抵抗線の水準にレートが上昇してくると、反対勢力による抵抗が出始め、売り注文が増えてレートが下がる傾向が見られます。
抵抗線を抜けて、大きくレートが上昇したときはそれだけ買いの勢力が強いということなので、さらに高いレートを目指して動いていく可能性が出てきます(矢印でのブレイク)。
抵抗線の付近では、一般にレートが押し戻されて反転していく傾向があるとされていますが、だからといって必ず反転するわけではないので、決め打ちでトレードすることは控えなくてはいけません。
参考記事 『サポートライン・レジスタンスライン』とは?引き方、使い方、機能する理由
デイ・オーダー
デイ・オーダーとは売買注文の方式の一つで、取引注文を出した当日だけ有効となる注文方法のことです。
FXでは成行注文や指値注文、逆指値注文によって売買注文を出すわけですが、それらの注文の有効期限を決めておくのが、このデイ・オーダーです。
注文(オーダー)を出した日に売買が成立しなければ、その注文は自動的にキャンセルになる仕組みです。
デイ・オーダーの有効期限は、一般的にはニューヨーク時間が終わるまでとなります(午前7時。夏時間は午前6時)。これは「為替市場の一日の終わりはニューヨーク市場がクローズされたとき」という認識にもとづいています。
とはいえ、デイ・オーダーの詳細な有効期限はFX会社ごとに異なりますので、事前に取引説明書(PDFファイルなど)を確認しておく必要があります。
同じように、取引注文を出した週の終わりまでを有効期限とした、ウィーク・オーダーという注文方法もあります。
ちなみにデイ・オーダーのような有効期限がなく、売買が成立するまで、もしくは自分でキャンセルするまで無期限で有効な注文のことを、GTC(Good Till Cancel)注文と言います。
関連用語 ウィーク・オーダー
テイク・プロフィット
テイク・プロフィットとは、利食い注文を出して利益を確定させることです。
例えば買いポジションの含み益が出ていた場合、決済のための「成行の売り注文」や「指値の売り注文」を出して執行し、それまでは含み益(評価益)だったものを実現益にすることが、テイク・プロフィットです。
どのような状況とタイミングでテイク・プロフィットするかという、いわゆる利食い戦略には多彩なバリエーションがあります。損小利大や損小利小、利小損大という分類は、利食い戦略において根幹となるコンセプトです。
関連記事 損小利大トレード手法のメリット・デメリットをサイコロで理解する方法とは?
ディーラー
ディーラーとは、証券会社や銀行、プロップファーム(投資専門会社)といった金融機関で、外国為替や株式などを運用する担当者のことです。
こうした金融機関が自社の資金を為替市場などで運用することを「ディーリング」といい、そのディーリングを実際に行う人という意味で「ディーラー」と呼ばれます。
ディーラーには多様な種類があり、外国為替や株式のディーラーをはじめ、債券、オプション、各種の先物、スワップ(金利)のディーラーなどがあり、それぞれが金融機関から一定の金額を任され、自社の利益を上げるために売買を行っています。
ディーラーの収入は、上げた利益に応じた歩合制になっているケースがほとんどで、米国では年俸100億円以上もの莫大な金額を手にするディーラーも存在します。しかし、そうしたディーラーはごく一部であり、多くのディーラーは利益を上げることが出来ずに現場を去っていくといわれています。
デイトレード
デイトレードとは、エントリーしたポジションの決済をその日の内におこなうトレードスタイルのことです(イントラデイ・トレードとも呼ばれます)。
値動きを監視してチャンスがあれば適宜エントリー&決済をすることで、一日の間に利益を何度も繰り返し重ねていくことを目指します。
昔は個人の売買取引の手数料が高く、取引回数が多くなるデイトレードだと利益よりも手数料が上回ってしまい、余程の優位性をもった取引でなければ利益が出せませんでした。これは特に株式相場で顕著に見られたものです。
しかし現在では手数料は低価格に抑えられており、FXではスプレッドを支払うだけで済むため、実質的に無料で取引が行える環境が整えられています。
もともとは株式相場において、一日の取引時間の終わりである「大引け」までに手持ちのポジションを決済するという意味で「日計り商い」と呼ばれていたものが、FXでも用いられるようになったものです。
FXの場合は24時間取引が行われていますので、FXでデイトレードという場合は、そのトレーダーの一日が終わるまでに決済が行われるトレードを指す場合が多いです。夜間(睡眠中)もポジションを持ち続けるトレードは、「オーバーナイト」と呼ぶことがあります。
決済タイミングを選択する必要があるケース
デイトレードでは、相場状況によっては決済が出来ないまま夜を迎えるケースがあります。この場合、時間によって強制的に決済してしまうか、オーバーナイトしてホールドし続ける(ポジションを持ち続ける)かの選択を迫られることになります。
夜中のニューヨーク市場やオセアニア市場でレートが急変するリスクを避けて、あらかじめ決済しておくのも妥当な選択ですし、損切りと利益確定のOCO注文を出してホールドしておくのもまた一つの選択です。
大切なのは、事前に検証とリスク管理を行い、確率思考に則って、定めたルール通りに同じトレード判断を繰り返すことです。
関連記事 そのトレードスタイルがベストですか?FXで勝つ可能性を高める方法とは?
参考記事 マエストロFXで勉強して初心者が専業トレーダーになる方法とは?特典あり
ティック・チャート
ティック・チャートとは、値動きの変動があるごとにそのレートが記録されたチャートのことです。
ティック・チャートの縦軸はレート(価格)、横軸は値動きの変動回数を表します。相場の値動きの変動が生々しく表示されるため、相場の雰囲気やムード、勢い、呼吸といったものを捉えられると考えているトレーダーたちを中心に注目されています。
相場で取引が成立するたびにチャート上にそのレートがプロット(表示)されていきますので、取引が多いと短時間でチャートが次々と描画されていきます。1本のローソク足が確定するまでには所定の時間経過が必要なローソク足チャートとは、表示形態が大きく異なります。
ティックチャートにおいてもチャートパターンが現れるため、これを利用したトレード手法が存在します。有名なのは、ボブ・ボルマン氏による「ティックチャートを用いたプライスアクショントレード手法」です。
詳しくは以下の書籍を参考にしてください。


- 著者:ボブ・ボルマン
- ボブ・ボルマンのもう一冊のプライスアクション本。心構えやメンタル面の解説が充実
テクニカル指標
テクニカル指標とは、相場の現在の方向性や、将来の値動きの確率的な可能性を分析・判断するためのツールのことです。
テクニカル・インジケーター、または単にインジケーターとも呼ばれ、トレーダーのチャート画面には大抵なんらかのテクニカル指標が組み込まれて表示されています。
下のチャートは、移動平均線、ボリンジャーバンド、MACD、RSIといったテクニカル指標を表示させたものです。
このようにテクニカル指標をチャートに組み込み、チャート分析を行っていくことが、一般的なトレードスタイルとなっています。
注意点は、テクニカル指標を多数表示させたからといって、チャート分析の精度が上がるわけではないということです。かえって判断がつかなくなり、迷いや躊躇の原因となってしまいかねません。
おすすめは、テクニカル指標はあくまでも値動きを分析する上での「ガイドや補助輪」として活用することです。私は大前提として、ローソク足を観察して値動きそのものに注目することが大切だと考えています。
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関連用語 テクニカル分析、チャート分析、インジケーター、オシレーター
テクニカル分析
テクニカル分析とは、チャートに描かれた過去の値動きをもとにして、トレードの判断をおこなうことです。チャート分析とも呼ばれます。
テクニカル分析によって、現在の値動きの把握と、今後の傾向の分析(確率的な予測)をおこない、その分析結果を元にして、売りと買いをどのようなタイミングで実行するかを検討していきます。
一般的にテクニカル分析では、テクニカル指標と呼ばれるインジケーターが用いられ、それらはトレンド系とオシレーター系に分類されます。
また、高値と安値のラインによる分析(サポート・レジスタンスライン)をはじめ、トレンドラインやチャネルライン、さらにはダブルトップ・ダブルボトムやヘッドアンドショルダー(三尊・逆三尊)、トライアングル(ペナント)など、チャートに現れるパターンを通じてトレード判断をおこなうことも、テクニカル分析の基本要素です。
テクニカル分析は、自分のトレード手法を規律をもって繰り返していく際の、土台となる技術・スキルです。テクニカル分析のスキルを磨くことは、そのままトレードの結果につながってきます。
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関連用語 テクニカル指標、インジケーター、オシレーター、チャートポイント、チャートパターン、罫線(けいせん)、トレンド系テクニカル指標、ファンダメンタルズ分析
デモトレード
デモトレードとは、実際のチャート上でおこなわれる「仮想資金をつかったトレード」のことで、仮想トレードとも呼ばれます。
実際のお金は使われず、損失が出ても金銭のやり取りは発生しないため、ノーリスクでFX取引をおこなうことが可能です。
デモトレードの目的には、以下のようなものがあります。
- FX相場をノーリスクで実体験してみるため。
- トレード手法通りに行動できるように練習するため。
- そのトレードスタイルが自分に合っているかのチェックのため。
- 利益や損失に対する精神面の影響を確かめるため。
- そのFX口座の注文操作に慣れるため。
- etc…
「デモトレードだとお金が掛かっていないので緊張がなく、意味がない」という意見が見られますが、まだ勝てるかどうか分からない状態でお金を掛けてトレードするのは、ギャンブル以外のなにものでもありません。
デモトレードや売買シミュレーション(模擬トレード)を活用していくことが、トレードで成功するためには必須のプロセスです。
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関連用語 売買シミュレーション、仮想トレード
手仕舞い
手仕舞いとは、もっているポジションの反対売買(決済注文)をおこなって、損失や利益を確定させることです。
損失に終わった手仕舞いのことを「損切り」、利益が出た手仕舞いのことを「利食い」といいます。