- FX用語「さ」差金決済、指値注文、三角保ち合い、三尊、酒田五法…の意味
- FX用語「し」初心者あるある、塩漬け、順張り、指標トレード、証拠金…の意味
- FX用語「す」スリッページ、スプレッド、スキャルピング、スパイク…の意味
- FX用語「せ」専業トレーダー、セットアップ、セリングクライマックス、ゼロサム…の意味
- FX用語「そ」損切り、損益グラフ、相場観、底堅い、底が割れる…の意味
初心者あるある
初心者あるあるとは、FXを始めたばかりの初心者がやってしまいがちな、典型的な失敗のことです。
具体的には、次のようなものがあります。
- ポジションサイズが資金に対して大き過ぎて、一回の負けトレードで大きな損失を出してしまう。
- 損切りの逆指値注文を入れずにトレードして、大きな損切りを余儀なくされる。
- 自分が決めた損切りラインに到達しても、自分で損切りができず、含み損を拡大させてしまう。
- 5分足でエントリーしたのに、損切りをしたくないために、1時間足や日足に損切りの根拠を求めてホールドし続けてしまう。
- 思惑通りに動かなかったポジションを「長期投資に切り替えよう」といって、バイ・アンド・ホールドをし始める。
- 様子見すべき場面が分からず、目先の利益を逃したくないとばかり思ってしまい、飛びつきエントリーをくり返してしまう(ポジポジ病)。
- 飛びついたところが最高値になって、一度も含み益になることなく下落していく。
- 含み損がどんどん増えていって、怖くなって損切りしたら、そこから反転上昇していって悔しい思いをする。
- そもそも、エントリーに何の根拠もないまま、感覚的に(値ごろ感で)トレードしている。
- 含み益になると、すぐに利益確定をしてしまう(チキン利食い)。
- 経済指標が発表されることを知らないため、リスクの高い時間帯にトレードをしていしまい、突然の急変に慌てふためく。
- チャートにあらゆるインジケーターを表示させて、未来を当てようとする。
- 負けが続いて資金が減ってきたら、貯金や生活費をつかってトレードを続けようとする。
- etc…
他にもいろいろな失敗がありますが、こうしたことは「初心者の洗礼」として、誰もが通る道なのかもしれません。
「初心者あるある」を乗り越えるためには?
そんな失敗を経てもFXを続けていくためには、こうした失敗で再起不能にならないような、リスク管理の意識が必要です。
リスク管理といっても、難しいことが必要なのではなく、シンプルに「最初は何をやってもお金が減る」という前提で行動すればいいのです。
この前提に立てば、いきなり大きなポジションサイズでトレードすることに、「待った」をかけられる可能性がありますし、大抵は「小さなポジションサイズにしておいて助かった……」と思う結果になるはずです。
もし、ビギナーズラックで利益が出たなら、それは「未来からの借金」だと思うことです。いずれ、その借金を返済するときが訪れますし、そのときのためにも、最初は小さなポジションサイズでトレードすることをおすすめします。
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関連用語 悪い癖
下値支持線
下値支持線とは、テクニカル分析で用いられる手法のひとつで、チャート上で「過去にレートが下げ止まったポイント」を結んだラインのことです。このラインがレートを支持して支えているように見えるため、下値支持線と呼ばれています。
別名「サポートライン」、もしくは単に「支持線」と呼ばれます。反対に、上げ止まったポイントを結んだラインのことを、レジスタンスライン(上値抵抗線)といいます。
下のチャートは、下値支持線が形成されて、何度も反発している様子をあらわしたものです。
※チャートをクリックすると拡大します。
青い水平ラインが下値支持線です。
下値支持線の水準にレートが下降してくると、反対勢力による抵抗が出始め、買い注文が増えてレートが上昇する傾向が見られます。
関連記事 『サポートライン・レジスタンスライン』とは?引き方、使い方、機能する理由
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指標トレード
指標トレードとは、注目度の高い経済指標の発表によるレートの値動きを利用した、トレード手法のひとつです。
指標トレードは大きく分けて二種類あり、ひとつは指標発表後、強く動き出した方向を確認してからエントリーをする方法、もうひとつは、指標発表の前にIFO注文を出しておく方法です。
詳しくは関連記事で解説していますが、どちらもリスクが高いトレード手法です。
特に、指標発表前にIFO注文を出しておく方法だと、発表時のスプレッドの拡大によって、エントリーと同時に損切りになるケースもありますし、その場合の損切りは大きく滑る傾向が強いため、想定外に大きな損失となる可能性があります。
値動き以外の要因も多く影響するため、指標トレードの期待値は低くなりがちなので、ギャンブル的なものになると考えておくべきでしょう。
関連記事 『経済指標』とは?指標カレンダーの使い方&指標トレードのリスク
関連用語 経済指標
塩漬け
塩漬けとは、含み損になったポジションを、「いつか建値に戻ったら決済しよう」と考えて、保有し続けることをいいます。
また、塩漬け状態になっているポジションのことを、「塩漬けポジション」といいます。
よくあるケースとしては、スキャルピングやデイトレードでエントリーしたポジションを、含み損をになった時点でスイングトレードに切り替え、そのままホールドして塩漬けにするというものがあります(これは、典型的なコツコツドカンのパターン)。
含み損は、まだ実現していない損失なので、一見すると塩漬けには何のマイナスもなさそうですが、実際には含み損のポジションによって証拠金が拘束されているため、エントリーチャンスが訪れても証拠金が足りず、小さなトレードしか出来なくなってしまいます。
塩漬けポジションは、レートの動きによってはその後、追証を求められ、さらに維持証拠金を下回れば強制的に決済(強制ロスカット)されてしまい、損失が確定してしまいます。
上昇トレンド
上昇トレンドとは、レートの動き(値動き)が波を描きながらも、上昇傾向を見せる状態のことです。
一般に、上昇トレンドのときは、買いポジションをもっていれば利益を上げやすいとされていて、上昇トレンドのどのタイミングでエントリーして決済するかについて、様々なトレード手法が考案されてきた歴史があります。
上昇トレンドでのトレード手法には、大きく分けて2つあり、ひとつは「押し目買い」、もうひとつは「高値ブレイク」です。
押し目買いは、値動きの波が一旦下がってきたところで、再び反転~上昇していくところでエントリーしようというトレード手法のスタイルです。「これ以上は下がらない可能性がある」という根拠を得てエントリーするため、リスクリワード比を高くできる特徴があります。
高値ブレイクは、値動きの波が上昇し、高値を更新したところでエントリーしていくトレード手法のスタイルです。「さらに上昇する可能性が出た」という確認を得てエントリーするため、流れが生まれたときには大きな利益が得られる可能性がありますが、いわゆる「ダマシ」にあいやすい傾向があります。
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順張り
順張りとは、相場のトレンド(流れ・方向感)に乗って、上昇トレンドなら買い、下降トレンドなら売るトレードスタイル(トレード手法)のことです。
例えば、上昇トレンドの場合、上昇が継続するという前提で、押し目買いや高値ブレイクのトレードをおこなうことが順張りにあたります。
見方を変えると、相場参加者たちのムードに沿った方向へトレードするという意味では、「赤信号みんなで渡れば怖くない」というトレードが、順張りだとも言えるでしょう。
反対に、相場のトレンドに逆らう方向へトレードすることを、逆張りといいます。
関連用語 逆張り、上昇トレンド、押し安値、下降トレンド、戻り高値
証拠金
証拠金とは、FX取引でポジションをもつために必要なお金のことで、差金決済で生じる損失を支払う能力があることを、あらかじめFX会社に示すためのものです。
文字通り、「支払能力の証拠として差し出すお金」ということです。
FX取引では、預け入れた証拠金に応じて、もつことが可能なポジションサイズが決まってきます。このとき、レバレッジの倍数によって最大ポジションサイズが決まります。
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関連用語 維持証拠金