- FX用語「さ」差金決済、指値注文、三角保ち合い、三尊、酒田五法…の意味
- FX用語「し」初心者あるある、塩漬け、順張り、指標トレード、証拠金…の意味
- FX用語「す」スリッページ、スプレッド、スキャルピング、スパイク…の意味
- FX用語「せ」専業トレーダー、セットアップ、セリングクライマックス、ゼロサム…の意味
- FX用語「そ」損切り、損益グラフ、相場観、底堅い、底が割れる…の意味
専業トレーダー
専業トレーダーとは、トレードを職業として生計を立てているトレーダーのことです。
反対に、トレードがメインの職業ではなく他の職業をもっていたり、サラリーマンをしながらトレードをしている人は、兼業トレーダーといいます。
株式相場や商品先物の世界では、専業トレーダーのことを「相場師」と呼んだりもします。これは、伸るか反るかの大勝負をするイメージから生まれたものと考えられます。
ビジネスの世界のエグゼクティブにも多種多様な人・スタイルがあるように、専業トレーダーにも多種多様な人・スタイルがあり、そのトレードスタイルや日常スタイルは一概には語れません。
専業トレーダーに掛かる資金面でのプレッシャー
専業トレーダーは収入がトレードの収益のみであること、そしてその収益がそのまま運用資金でもあることから、資金面でのプレッシャーが常に掛かります。
調子を崩してその月の収益がマイナスになると、次の月は減少した運用資金でトレードしていかなければならず、以前の資金量まで回復させることにも困難を伴います。資金が50%減少した場合、それを回復させるには100%の利益が必要になるのです。
専業トレーダーが資金管理を最重要視する傾向があるのは、運用資金の減少がそのまま廃業の危機に直結しているからです。
その点、兼業トレーダーは、給料や他の事業収入という別のキャッシュフローによって、運用資金の損失補填がおこなえるため、これ自体がひとつの優位性になっています。
見方を変えると、専業トレーダーはある種のハンディキャップを背負ってトレードをしている、と言えるかもしれません。
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関連用語 兼業トレーダー
セットアップ
セットアップとは、トレード手法の要素のひとつで、トレードにふさわしい状況を特定するための条件のことです。
詳しくは下の記事で解説しています。

セットアップが成立したら(条件が満たされたら)、つぎはエントリータイミングの条件が満たされるのを見極めてエントリーし、実際にポジションをもちます。これを、トリガーと呼びます。
具体的なセットアップの例としては、次のようなものがあります。
これらの条件の内のいくつか、もしくは全てが満たされた状況になってから、実際のエントリータイミングを検討し始めます(トリガー条件が満たされるのを待つステップへ進む)。
デイトレードやスキャルピングなどの短期トレードでは、セットアップを明確にしておくことでトレードにメリハリがつくため、集中力の維持と成績の安定につながります。
スイングトレードでは、「セットアップが満たされた段階でポジションを持つ」というスタイルも、よく見られるものです。これは、スイングトレードでは厳密なエントリータイミンの重要性が、他のトレードスタイルに比べて相対的に低いためです。
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関連用語 エントリー、トリガー、ポジションサイジング
ゼロサム
ゼロサムとは、利益を得た人たちの「利益の合計金額」と、損失を出した人たちの「損失の合計金額」をトータルすると、プラスマイナスゼロになることをいいます。
FX取引では、通貨を買うときには、同じだけの通貨を売るトレーダーが、取引の向こう側に存在しています。ですから、通貨の売買によってやり取りされているお金は、基本的に為替相場の世界で移動しているだけということになります。
ちなみにFXの世界では、あくまでも「利益と損失がゼロサム」なのであり、「勝つ人数と負ける人数」はゼロサムではありません。つまり、多数の敗者の「大小様々な損失」が、少数の勝者の「多額の利益」となっているのが実情です。
先進国
先進国とは、主に経済が大きく発展している国々のことを指します。
先進国の定義は特になく、一般的には、経済産業技術が発展していて、国民の生活水準が高いとみなされている国々の総称となっています。
G8・主要国首脳会議に参加している国々が、先進国の先頭グループといえます。参加国は、アメリカ、日本、ドイツ、フランス、イギリス、イタリア、カナダ、ロシアです。ちなみに2014年、ロシアは、ウクライナへの軍事介入やクリミア半島掌握などが問題視され、参加資格を剥奪されました。
先進国に対して、経済や産業などが未発達な国々を開発途上国(発展途上国)といいます。
関連用語 開発途上国
セリング・クライマックス
セリング・クライマックスとは、中長期的に下落し続けていた相場の最終段階で見られる、ダメ押しともいえるパニック的・連鎖的な売りのことです。
「もう十分に下落している」「そろそろ買ってもいいんじゃないか?」と思い始めていた、そんな相場参加者たちの予想を超える下落によって、売りが売りを呼ぶ展開になっていきます。
セリング・クライマックスの展開のなかでは、買いポジションを持ち続けていたトレーダーたちの「損切り注文」や「強制ロスカット」による売り注文が、さらなる下落のエネルギーとなっていきます。
こうした値動きは、1年に一度あるかないか、というものです。
下のチャートは、2014~2015年にかけて下落し続けた、ユーロドルの日足チャートです。セリング・クライマックスとなったあと、ダブルボトムを形成しました。
※チャートをクリックすると拡大します。
関連用語 ガラ、暴騰・暴落、バイイング・クライマックス、青天井
全値押し(戻し)・全モ
全値押しとは、上昇していたレートが下降に転じ、それまで上昇していた値幅の分だけ下落してしまった状況をいいます。全値戻しはその逆です。
全値押しと全値戻しのことを、ネットスラング(俗語)では「全モ」と呼びます。
※チャートをクリックすると拡大します。
関連用語 行って来い、半値押し・半値戻し、フィボナッチ・リトレースメント
センチメント
センチメントとは、市場参加者たちの心理状態のことで、市場心理と呼ばれるものです。
為替相場は、市場心理で動いているといっても過言ではありません。目先の値動きや、市場に流れる情報によって、このセンチメントは目まぐるしく変化し、それが値動きに大きな影響をおよぼしています。
経済指標の発表や、政変、自然災害などによって突然レートが動き出すのは、典型的なセンチメントの変化といえます。