FX用語「れ」レクタングル、レバレッジ、レンジブレイク…の意味

あ行か行さ行た行な行は行ま行や行・わら行

レート

レートとは、FX取引で用いられる為替レートのことを指します。

為替レートとは、価値が異なる「二つの国の通貨」の交換比率のことで、例えば日本円米ドルと交換する場合に1ドルが120円で取引されていた場合、この「1ドル=120円」という交換比率が為替レートということになります。

レートは外国為替市場(FX市場)での売買取引によって常に変動しています。

私たちが目にしているレートは原則として、そのときの売り手と買い手が合意して取引が成立した際のレートです。つまり売り手と買い手の“需給バランス”によってレートは形成されており、買い手が多い場合はレートが上昇し、売り手が多い場合にはレートが下落するのです。

需給バランスの変動が起きる要因としては、主に次のようなものがあります。

  1. 世界各国の経済状況(ファンダメンタルズ要因)。
  2. 世界的な事件や自然災害、政変などのニュース。
  3. レートそのものの推移や変化(テクニカル分析要因)。

(1)のファンダメンタルズ要因としては、主に各国の通貨当局や政府機関などが発表する経済指標が用いられ、それら指標発表の結果によってポジティブサプライズネガティブサプライズが市場関係者にもたらされ、需給バランスが変化します。

(2)のような世界的ニュースが伝わると、金融資産を安全な資産へ避難させようという動きが生じやすくなり、安全通貨避難通貨と呼ばれる通貨が買われやすくなるため、ここで大きく需給バランスが崩れることになります。

(3)のテクニカル要因としては、多くの市場参加者が注目するレートを更新したりそこで反転することなどによって、一部の市場参加者の強制決済(損切り注文の発動)や新規注文(エントリー)が行われるため、それを契機として需給バランスが大きく傾く傾向があります。

歴史的高値・安値

歴史的高値・安値とは、過去数年~数十年にわたって更新されたことのない高値安値のことです。

具体的にはドル円の場合、2011年10月31日につけた75.54円が歴史的安値(最安値)となっています(この場合、米ドルの価値が1ドル=75.54円だったということであり、米ドルの歴史的安値が75.54円という意味になります)。

こうした最高値・安値ばかりではなく、週足チャートレベルでの高値・安値も、多くの市場参加者に注目される歴史的高値・安値といえます。

そうした高値・安値を抜けて更新するかどうかは、市場の需給バランスとムードを変える要因として重要視されているため、歴史的高値・安値にレートが近づくと売り買いの攻防が激しくなる傾向が見られます。

関連用語 サポートライン、レジスタンスライン

レクタングル

レクタングルとは、いわゆるレンジ相場のことです。レクタングル(rectangle)とは「矩形(長方形)」を意味する単語であり、レンジ相場の見た目が長方形に見えることからこう呼ばれます。

下のチャートはレクタングルの例です(クリックすると拡大します)。

レクタングル(レンジ)のチャート

レクタングルは、チャートを見る視野(スケール)の違いによってその捉え方が変化します。上のチャートだと、大きめのスケールで捉えると、赤い枠で囲ったサイズのレクタングルが認識できますし、小さく捉えると水色の枠で囲ったレクタングルを認識することが出来ます。

大きなレクタングルの中には小さなレクタングルが入っているという、いわゆる「フラクタル構造」がそこに見て取れるのが分かります。もちろんこうしたことは、チャートの時間軸を変化させることでも同様に見られる傾向です。

抽象的に考えると、FXのあらゆる値動きは、巨大なレクタングルの中での上下動なのだということが見えてきます。過去の歴史的高値と安値の間を、レートがトレンドを描きながら上下に行き来しているという風に捉えられるわけです。この考え方を用いると、トレンドの反転可能性のあるポイントに意識を向けやすくなります。

関連用語 レンジチャートパターン保ち合いもみ合い

レジスタンスライン

レジスタンスラインとは、テクニカル分析で用いられる手法のひとつで、チャート上で「過去にレートが上げ止まったポイント」を結んだラインのことです。

別名「上値抵抗線」、もしくは単に「抵抗線」と呼ばれます。反対に、下げ止まったポイントを結んだラインのことを、サポートライン(下値支持線)といいます。

過去にレートが上げ止まったポイントは、それ以上高いレートでは買われなかったことを表していて、そのポイント近辺では相場参加者の売り意欲が強いと見られますので、もし再びそのレートまで上昇してきたら、売られる可能性があります。

こういった値動きの傾向を「見える化」するためのものが、レジスタンスラインです。

レジスタンスラインの図

このラインにレートが近づくと、売りの勢力があらわれて反転~下降する可能性がありますが、逆に買いの勢力が強くてレジスタンスラインを上抜けると、それまで売りポジションを持っていたトレーダーや、売り勢力をあてにしていたトレーダーたちの損切り注文が合わさり、大きな上昇となる可能性があります。

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関連用語 サポートライントレンドライン上値抵抗線下値支持線

レバレッジ

レバレッジとは、「テコの原理」をあらわす言葉で、少ない資金で大きなFX取引を行うための仕組みのことです。

レバレッジ(一般にはレバレッジ効果と呼ばれる)を用いることで、少ない資金を効果的に運用することが出来るため、金融取引の世界では広く用いられています。

レバレッジ効果の図

このレバレッジという仕組みが成立している背景には、「差金決済」という独特の決済方法が関係しています。

差金決済とは、FX取引をする際に「ポジションを手に入れた価格(エントリーしたレート)」と「手放した価格(エグジットしたレート)」との“差額”を、ポジションを手放したタイミングで清算する方法のことです。

ですから、その差額が支払える限りにおいては、ポジション自体は資金量以上の金額をもつことが可能になるのです。このとき、差金決済で損失の差額を支払えることを証明するものとして、「証拠金」をあらかじめ入金しておくわけです。

このときの「取引可能金額と証拠金の比率」のことを「レバレッジ倍率」と呼び、2018年現在の日本国内FX業者の最高レバレッジ倍率は25倍になっています。

レバレッジを活用することで、限られた資金を有効に活用して大きな利益を目指すことが可能になりますが、当然損失も大きくなる可能性がありますので(リスクの拡大)、特に注意が必要です。

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レンジ

レンジとは、FX相場の値動きを表す言葉で、一定の値幅の範囲で上下動している状態のことです。「レンジ相場」や「レクタングル」とも呼ばれます。

また、レートが箱の中に閉じ込められたかのように、一定の値幅の範囲で上下する様子から「ボックス相場」と呼ばれることも多いです。

レンジが形成されるプロセスは、まず高値か安値ができた後、レジスタンスラインかサポートラインが形成され、さらに反対側のラインも現れるという流れで出来上がっていきます。

レンジの図

レンジは、チャートを見る視野(スケール)の違いによってその捉え方が変化します。下のチャートは、大小のレンジ(レクタングル)が入れ子になっている様子が分かります(クリックすると拡大します)。

レクタングル(レンジ)のチャート

上のチャートだと、大きめのスケールで捉えると、赤い枠で囲ったサイズのレンジ(レクタングル)が認識できますし、小さく捉えると水色の枠で囲ったレンジを認識することが出来ます。

大きなレンジの中には小さなレンジが入っているという、いわゆる「フラクタル構造」がそこに見て取れるのが分かります。もちろんこうしたことは、チャートの時間軸を変化させることでも同様に見られる傾向です。

抽象的に考えると、FXのあらゆる値動きは、巨大なレンジ相場の中での上下動なのだということが見えてきます。過去の歴史的高値と安値の間を、レートがトレンドを描きながら上下に行き来しているという風に捉えられるわけです。この考え方を用いると、トレンドの反転可能性のあるポイントに意識を向けやすくなります。

レンジでの基本的なトレード方法

一般的にレンジでは、レンジ上限から売りトレードを、レンジ下限から買いトレードをするというのがセオリーとされています。

レンジの端では、買い勢力と売り勢力それぞれの行動パターンが明確になってきますので、それを前提にしたトレード判断に優位性があるのは事実です。

そうした場面では「こうなったらこうする」という選択肢が絞られる上、想定したシナリオとは異なる動きになったら早期に損切りが出来るので、リスクを限定することが可能です。

レンジの上限・下限で、ローソク足パターン(酒田五法やプライスアクション)やオシレーター系テクニカル指標を用いて反転を捉えるのがスタンダードな方法です。

レンジの中央にレートが位置している状態が最もトレード判断が難しく、無用なリスクを抱えてしまう可能性のある場所になります。

もう一つの「優位性のあるレンジでのトレード方法」は、レンジになるまでの値動きの流れの方向に合わせることです。

例えば、それまで上昇トレンドの流れがあって、押し安値を下抜けずにレンジが形成された場合は、レンジ下限で買いエントリーをすることに優位性があります(下図参照)。

レンジでのトレード方法の図

もちろんその後、レンジが何らかの反転パターンへと変化して下落していく可能性はありますので、あくまでも確率的な傾向を示したものである点に注意して下さい。常に損切りを用いて、想定から外れた値動きに対する備えを怠らないようにしましょう。

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関連用語 保ち合いもみ合い

レンジブレイク

レンジブレイクとは、それまでレンジの中で動いていたレートが、上下どちらかのラインを抜けて(ブレイクして)突破し、上昇もしくは下降していくことです。

ブレイクした側のラインを背にしてエントリーしていたトレーダーたちの損切りによって、一気に大きく値が動く傾向があるため、そこからの値動きはチャンスとなります。

レンジブレイクでの基本的なトレード方法

レンジブレイクでのトレード方法は、ブレイクの初動から飛びついてしまうのではなく、その前後の動きを見極めて「リスクを限定できるポイント」でエントリーすることが有効です。

レンジブレイクの基本的なパターンをいくつか紹介します。

レンジブレイクのトレード方法の図1

上の図は、レンジブレイクの前に買い勢力がレンジの下限を押し上げているケースです。

それまで売り勢力もレートを押し下げていて、それによって一定の値幅のレンジが形成されていたわけですが、その力関係が不均衡になり、いよいよ売り勢力が不利になってきたことが見て取れます。

こうした状況では、それまでのレンジ上限をブレイクしたところでエントリーするか、押し上げられて新しく出来たレンジ下限付近から早めにエントリーするのがセオリーです。

ただしブレイク前にエントリーする場合は、依然としてレンジが継続しているという前提を忘れず、想定違いとなったときには迅速な損切りをすることが求められます。

次の図は、レンジブレイク後に再び小さなレンジが形成されるケースです。

レンジブレイクのトレード方法の図2

こうした小さなレンジの中では、最初のレンジブレイクでの利益確定をする買い方(買い勢力)や、新規の買い方、損切りをして逃げようとする売り方、最後の抵抗を見せる新規の売り方が入り乱れており、ここだけを見ると決着はまだついていないと言えます。

しかし、それまでのレンジは既にブレイクしていますし、もしもレンジブレイクの方向に何らかの優位性がある場合(トレンドの継続方向である等)は、更なるブレイク方向への値動きへと発展しやすい傾向があります。

ですからこうした状況では、新たな小さなレンジの上限をブレイクしたところでエントリーするか、小さなレンジの下限付近からエントリーするのがセオリーになります。

関連用語 ブレイク