FX用語「ら」雷同買い、ラインブレイク、ラウンドトップ・ボトム…の意味

あ行か行さ行た行な行は行ま行や行・わら行

雷同買い・雷同売り

雷同買い・雷同売りとは、自分の相場予測や相場判断をもたずに、アナリストの意見や他のトレーダーたちの動き(人気や評判)に追随してトレードすることです。いわゆる「長い物には巻かれろ」の姿勢に近いものがあり、追随トレードとも呼ばれます。

雷同買い・売りで上手くいけばいいですが、含み損を抱えたり損失になったりしたら、その原因をアナリストや他のトレーダーに求めてしまい、他人のせいにして終わってしまう可能性があります。

そのようになってしまっては次のトレードに生かせませんし、また同じ過ちを繰り返すことにもなりかねません。

雷同買い・雷同売りの最たるものは、バブル相場で見ることが出来ます。そこでは「買わなければ(売らなければ)損だ!」という過熱感が蔓延しており、安易な追随トレードが多く行われます。

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ラインチャート

ラインチャートとは、テクニカル分析で用いられる「値動きを視覚的に表したチャート」のひとつで、値動きの時間経過がシンプルなラインで表されているのが特徴です。

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ラインチャート

ラインチャートは、四本値のうち「終値」のみを利用して描画されますので、ローソク足チャートでいうところの「ヒゲ」にあたる高値安値は反映されないことになります。

「値動きで最も大切なのは終値だ」というコンセプトから、欧米では長期トレードを行うトレーダーを中心に、ラインチャートを用いるトレーダーが一定数存在します。

一時的な高値と安値という「値動きのノイズ」を取り除くことが出来るので、一歩引いた大きな視点から値動きの推移をシンプルに把握するのに役立つものといえます。

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ラインブレイク

ラインブレイクとは、サポートラインレジスタンスライントレンドラインネックラインなどのチャートポイントレート抜けること(ブレイクすること)をいいます。

チャートポイントでは、売り買いそれぞれの注文が溜まっている可能性が高いため、そこをブレイクすることで一方向への値動きが発生することが想定されます。そのため、ラインブレイクには注意を払う価値があります。

チャートにラインを引いて、そこをブレイクしたらトレードするという手法を「ラインブレイク手法」と呼び、シンプルなプライスアクショントレードのひとつとして人気があります。

どうなったらラインブレイクしたと見なすのか?

ラインブレイクをトレードに取り入れる際に問題となるのが、どのような値動きになったらラインブレイクしたと見なすのか、というものです。

最も早い判断タイミングは、終値が確定するのを待たずにレートがラインを少しでも超えたところになります。しかしこれは、その後ヒゲになってしまい、典型的なダマシのブレイクに終わる可能性があります。

一般的に知られている方法としては、監視している時間足チャートにおいて「確定した終値で抜けたらラインブレイクと見なす」というものです。これだと一定数の市場参加者が「抜けた」と判断するだろうと思われますので、妥当な考え方といえます。

さらに確実性を求めるなら、ローソク足の実体がラインを超えた位置で確定したら、ラインブレイクだと判断するというものもあります。これはつまり、まず終値の段階でラインを抜け、さらに次の足の終値もラインを超えた位置で確定したら、ラインブレイクと見なすというものです。

これらはローソク足を1本ずつ注目して判断するという、いわゆるプライスアクションに注目した判断方法ですが、もっとざっくりとラインブレイクを判断する方法もあります。

それは、単純に視覚的に「誰が見ても抜けた」と思えるような状況になるまで待つ──というものです。つまり、もう誰に聞いても「まだラインブレイクしていない」とは言わない状況になって初めて、抜けたと判断するということです。

どれが正解かはありませんので、検証作業を通じて各トレーダーが判断して決定する必要があります。

ラウンドトップ・ボトム

ラウンドトップとラウンドボトムとは、チャートパターンの一種で、それまでのトレンドが転換していく際に現れる反転パターンです。ソーサートップ、ソーサーボトムとも呼ばれます。

ラウンドトップ・ボトムの図1

山形(おわん型)を形成しながら徐々に反転していくという特徴があり、ダブルトップヘッドアンドショルダーのような明確な「レンジの上下限」が現れないことも相まって、トレードしにくいチャートパターンのひとつと言えます。

売り勢力と買い勢力のどちらが優勢なのかを見極めることが難しいため、市場参加者のコンセンサスが一致し辛く、結果として不明瞭な状態が続きやすくなります。

ラウンドトップ・ボトムが形成された場合、その後に局所的なレンジ状の保ち合いが発生することがあり、これを「ハンドル」といいます。ハンドルが形成されたラウンドトップ・ボトムのことは「カップアンドハンドル」とも呼ばれます。

ラウンドトップ・ボトムとハンドルの図

ハンドルが形成されると、売り買いどちらが優勢だったか不明瞭だったものが、このハンドルの上下限が最後の攻防の舞台となって決着がつく可能性が生まれます。

ラウンドトップ・ボトムでのトレードは、このハンドルが形成されるかどうかが判断の分かれ目になります。

ハンドルが形成されない状況では、無理にトレードすることはおすすめ出来ませんが、ハンドルが形成されたなら、そのレンジを抜けた方向へトレードすることは妥当な判断だといえます。

とはいえ、はっきりとした反転パターンでのトレードとは異なり、方向感が不明瞭な状況(市場参加者のコンセンサスが一致し辛い)は継続しているので、慎重な判断が必要であることに変わりはありません。

ラッキートレード

ラッキートレードとは、当初は想定もしていなかったような利益を、幸運な形で得ることが出来たトレードのことです。

ラッキートレードの例としては、次のようなものがあります。

  1. ポジションを持っていたら、経済指標の発表や突然のニュースによって一気に大きくレートが動き、思わぬ利益を得られた。
  2. 負けトレードが続いていたので、大きなポジションサイズでエントリーしたところ、予想が的中して大きな利益になった。
  3. 「もうそろそろトレンド転換するだろう」と思って逆張りしてみたら、ピタリと天底を当てることが出来て利益になった。

ラッキーという言葉とは裏腹に、ラッキートレードは単純に喜んではいけないものとして扱う必要があります。

「1」のラッキートレードの場合、突然の値動きで利益になるということは、反対に損失にもなり得るのだということを忘れてはいけません。もし損切り逆指値注文を入れていなければ、こうした値動きによって一発で大きな損失を被る可能性があります。

「2」のトレードの場合、たまたま予想が当たったから良かったものの、その大きなポジションサイズのまま損切りになる可能性も十分あったと考えられます。もしそうなっていれば、連敗による傷口をさらに拡大する結果になっていたでしょう。

「3」の場合、単なる当て物トレード(ギャンブルトレード)が当たっただけに過ぎず、こうした射幸心を煽るような結果で一喜一憂することが習慣化してしまうと、見境なくトレードを繰り返すようになってしまいます。

「ラッキートレードは未来からの借金」という気持ちで考えておくことで、規律のあるトレードを重ねていきやすくなりますし、アンラッキーに思えるトレードも「当然のもの」として受け入れやすくなるでしょう。

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ラリー

ラリーとは、レンジの上限と下限の間をレートが行ったり来たりする様子を表した言葉です。テニスや卓球のラリーと同じように、一定の値幅で激しい値動きが見られることをラリーと呼びます。

三角保ち合いでのラリーもあれば、フラッグのようにじわじわとレンジの範囲が上昇もしくは下降していくラリーもあります。

乱高下

乱高下とは、短い時間の間でレートが激しく上下することです。値動きの方向性も定まらない不安定な状況を指しており、大抵はボラティリティも大きくなる傾向があります。

乱高下が起きる要因は様々です確かなことは分かりませんが、大口の投機筋(短期筋)による仕掛けとその決済によって起きるものが多いと見られています。

例えば、重要な経済指標の発表によって大きくレートが動いた後、その利益確定の注文によって一気にレートが反転し始め、それを見た他のトレーダーたちもパニック的に追随していきます。そこから再び、出遅れたトレーダーたちによる新規エントリーが始まり、相場は錯綜していき、乱高下の値動きになっていくものと考えられます。

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