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ヌーンレート
ヌーンレートとは、米連邦準備理事会(FRB)が為替レートの指針として集計している、ニューヨーク市場の正午の為替レートのことです。「ヌーン」は午後を表す英語の「noon」です。
ヌーンレートは、その日の為替レートの動向を判断する上で重要な水準とされており、このレートを指針にしているトレーダーもいるとされています。
関連用語 仲値
ぬか喜び
ぬか喜びとは、一時は豊富にあった含み益が、思わぬ値動きによって消し飛んだり、またはブレイクで上手くエントリー出来たものの、小さな利益で終わってしまうなど、想定した利益が得られず落胆する様子を表した言葉です。
決済ルールが不十分だったり、そもそもルールをもっていない場合は、含み益が出てもそれを上手く実利益に変えられないケースが頻発します。
ぬか喜びの例
仮に、エントリー直後に大きな伸びが生じて、一気に含み益が増えたケースを見てみましょう。
利益目標到達やトレーリングストップで決済する場合は、黙ってホールドし続けていれば良いのですが、明確な決済ルールがないと延々と判断を迫られ続けることになります。
- 「まだまだ伸びるんじゃないか?」という期待。
- 「ここで利益確定した後に伸びたらもったいない」という気もち。
一度は大きく伸びた値動きを目の当たりにした結果、こうした「後悔したくない」という心理状態に陥るため、なかなか決済することが出来なくなります。
そうしている内に、レートはジワジワと反転をし始めます。しかし後悔したくない気もちが強いため、どうしても粘ってしまう傾向が表れ、ポジションをホールドし続けてしまうのです。
その結果、いつの間にか建値付近までレートは下落してしまい、「このトレードで損失だけは出したくない」という気もちから、建値撤退をすることになります。このときの残念な状態が「ぬか喜び」です。
このケースではさらに悪いことに、それまでのグズグズした反転がフラッグを形成し、そこから再度ブレイクして上昇していったのです。
これには多くのトレーダーが感情的になってしまうでしょうし、追っかけトレードを始める可能性もあります。ぬか喜びだけで済めば実害はありませんが、こうした無謀な追っかけトレードに陥ると、必要のない損失を出す可能性が高まってしまいます。
抜ける
抜けるとは、高値や安値、テクニカル指標などのチャートポイントを、レートが超えていくことです。「ブレイクする(突破する・急変する)」とほぼ同義の言葉です。
- 「高値を抜けた」
- 「サポート・ラインを下抜けた」
- 「移動平均線を上抜けた」
- 「トレンドラインを抜けた」
- 「ボリンジャーバンドの+2σラインを抜けた」
- 「レジスタンス・ラインでの抵抗が強く、なかなか抜けない」
- 「三角保ち合いを抜けるまで様子見をする」
- etc…
基本的にこのような形で用いられます。
関連用語 ブレイク
ぬれ手で粟
ぬれ手で粟とは、エントリーしたポジションが想定外の利益を生み出したことを指す言葉です。
また、「楽に儲かる」という、FXトレードへの間違ったイメージを表す言葉としても用いられます。
よくあるケースとしては、リスクを無視して大きなポジションでエントリーしたところ、たまたまニュースなどで大きな伸びが生じ、一気に大きな利益を得るというものです。
しかしこれは、運良くエントリー方向への値動きが生じたから良かったものの、逆方向へ動いていたら想定外の含み損を抱えることになったでしょうし、運が悪ければ強制ロスカットという結末が待っています。
他のケースとしては、ハイリスクな指標トレードによって大きな利益が得られたというケースです。
関連記事 『経済指標』とは?指標カレンダーの使い方&指標トレードのリスク
利益確定に対して「ぬれ手で粟」という感想をもつこと自体、そのトレードが過大なポジション(リスクの取り過ぎ)であることを表しており、いずれは相場から手痛いしっぺ返しを食らうことになるでしょう。
FXで長期的に利益を上げ続けられるようになるためには、このような「ぬれ手で粟」を喜んだり期待したりする気もちとは、しっかりと距離をおく必要があります。
関連用語 悪い癖