陽線とは、終値が始値よりも高いローソク足のことです。
反対に、終値が始値よりも安いローソク足のことを「陰線」といいます。
始値と終値の間の太い部分を「ローソク足の実体」といい、この実体の大きさ(長さ)が為替レートの「方向性と勢いの強さ」を判断する指標として用いられます。
陽線の場合、始値から終値までの値幅が大きければ、それだけ上昇の勢いが強く、売り勢力はそれに対抗(抵抗)することが出来なかったことを示しています。
為替相場のムード(雰囲気)として「上昇の値動きが継続するのではないか」という相場状況になっていると考えられます。
さらに加えて、ヒゲの状態によって値動きの勢いの判断が変化してきます。
例えば陽線において、始値から終値までの値幅が小さくて一見すると勢いが弱そうに見えるローソク足でも、長い下ヒゲがある場合は、一旦下落したレートを同じ値幅だけ押し上げたことを示していますので、強い勢いがあると判断されます。
同じく、始値から終値までの値幅が小さな陽線において、今度は長い上ヒゲがある場合は、陽線ではあるものの下落の勢いの方が強い可能性があります。
しかし、もちろんこれは絶対ではなく、あくまでも傾向を示したものであることに注意が必要です。
以上、FX専門用語「陽線・陰線」の意味と解説についてお伝えしました。