約定とは、FXや株式をはじめとした金融取引において、買いもしくは売りの注文が執行されて取引が成立することです。
売買注文が約定したときの価格のことを「約定レート」「約定価格」といい、約定した日時のことを「約定日」といいます。
約定のことを「やくてい」と読むケースが散見されますがそれは間違いで、正しくは「やくじょう」と読みます。
「買い注文が約定した」とか「指値注文が約定された」というように使われます。
注文が執行されたものの何らかの理由で取引が成立しない場合があり、これを「約定拒否」といいます。そのときは「約定されなかった」もしくは「約定を拒否された」と表現されます。
約定拒否となる具体例としては、次のようなものがあります。
- 値動きが激しくて注文時の為替レートが変動した結果、許容スリッページを上回る為替レートになってしまった。
- 為替介入や重大事件などによる一方的な値動きが起きていたので、売買注文を受けられるだけの流動性をFX会社側が確保できなかった。
約定拒否を避けるには、許容スリッページの設定を大きな数値にしておく必要がありますが、思わぬ不利な為替レートで約定されてしまう可能性が生じることに注意が必要です。
関連用語 約定力
以上、FX専門用語「約定(やくじょう)」の意味と解説についてお伝えしました。