割に合わないとは、為替取引(FX)において、利益のために証拠金をリスクにさらしたものの、そのリスクの大きさに見合わないトレード結果となってしまった状態のことです。
いわゆる為替相場での「骨折り損のくたびれ儲け」と呼ばれるものがこれに当たります。
割に合わないFXトレードの具体例としては、次のようなものがあります。
- 大きな含み損に耐え、ポジションがようやく含み益になってきたのに、早々に利益確定してしまった(チキン利食いをした)。
- 難しい相場状況で何度もエントリーと決済を繰り返したものの、トータルでは微益(わずかな利益)もしくは損失に終わってしまった。
- 重要な経済指標の発表による大きな値動きに乗ってトレードしたものの(指標トレードをしたが)、為替レートの激しい乱高下に巻き込まれて精神的にへとへとになった上に、結果も微益にとどまった。
- トレンドに乗ってポジションが大きな含み益になったが、利益確定のタイミングを見失ってしまい、ズルズルとホールドし続ける内に、結局は建値撤退で終わってしまった。
どれも「労多くして実り少なし」を体現しており、文字通り「骨折り損のくたびれ儲け」であることが分かります。
FXトレードというものは、たくさんエントリーすればするほど証拠金が増える(利益が多くなる)ようなものではありません。
FXトレードの利益を労働の対価のように捉えてしまうと、「これだけ頑張ったのに」という徒労感に襲われてしまい、心身共に疲労困憊に陥ってしまうでしょう。
FXで必要なのは、その場その場の為替相場の状況やテクニカル指標のサインに反応してエントリーと決済を繰り返すことではなく、統計に裏付けられた検証結果を元に淡々と優位性のあるトレードを重ねていくことです。
以上、FX専門用語「割に合わない」の意味と解説についてお伝えしました。