ボラタイルとは、相場の値動きが大きく激しい状況のことです。
レート(価格)が変動する大きさ(変動率)のことをボラティリティといいますが、このボラティリティが大きい状態のことをボラタイルと呼びます。
値動きが激しい状況といっても、狭い値幅の範囲で激しく動くことはボラタイルとはいいません。
ボラタイルな状況とは、大きく一方向へレートが進んだかと思えば一気に反転していったり、また再び大きくレートが進んだりという風に、一般的には値動きのサイズ感が相対的に大きいことを指します。
また別の判断方法としては、テクニカル指標の一つであるボリンジャーバンドを表示させ、そのバンド幅が相対的に広い状態をボラタイルと捉える方法があります。
ボラタイルな相場状況は、短時間で多くの値動きが発生するためトレードチャンスと受け取られる傾向があります。
しかし短時間で大きな利幅を狙えるということは、同じように大きな損失を出してしまうということでもあります。
最も分かりやすいボラタイルな状況の例としては、米雇用統計や政策金利発表などの重要指標発表による激しい値動きが挙げられます。
指標発表直後の「1分あたり数十ピップスもの値動きで乱高下する様子」を思い起こしてもらえば、そのチャンスと共にリスクにも想像が及ぶと思います。
以上、FX専門用語「ボラタイル」の意味と解説についてお伝えしました。