薄商いとは、FX市場での通貨取引量が少なく、相場参加者も乏しく閑散としている状態のことです。
例えば、米雇用統計や各国中央銀行の政策金利発表、米小売売上高など、重要指標発表イベントの結果待ちの状況では材料不足のため薄商いが生じやすく、「様子見ムード」「模様眺め」「閑散相場」などといわれることもあります。
また、夏休み時期(欧米のサマーホリデー期間)や年末(クリスマス休暇)などには、機関投資家(大口トレーダー)たちの多くが休暇に入るため、相場参加者と為替取引高は減少する結果、薄商いになりやすくなります。
市場参加者が少なく取引量が全体的にとぼしいと、わずかな売りや買い注文でレートが一方向に大きく動くことがあるため、薄商いの状況でトレードする際には注意が必要です。
薄商いによる突発的な為替レート変動の様子は、クリスマスから年末~年越しに掛けて顕著に見られます。
FX会社によっては年末の為替取引を実質的に停止しているところもあります。
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以上、FX専門用語「薄商い」の意味と解説についてお伝えしました。