トラックレコードとは、トレードの詳細な収支記録のことで、過去の損益などのトレード履歴が一目で分かるものです。
トラックレコードという言葉は、一般には投資信託などの金融商品の運用成績を指すものとして用いられますが、FXトレーダーや株トレーダーの実力を測る成績表という意味でも用いられます。
トラックレコードにはトレードした対象(通貨ペアや個別株など)とポジションサイズ、エントリーと決済の時刻、利益と損失などが詳細に記録されていることから、通常の場合おおやけになることは稀です。
通貨ペアとそのエントリー時刻および決済時刻は、そのFXトレーダーのトレードスタイルと手法を浮き彫りにするため、極めて高度な機密情報といえます。
しかしリアルトレードコンテストのようなイベントなどでは、通貨ペアとトレード回数、損益額だけが公開されるケースも見られます。
トラックレコードが最も重用される場面は、ヘッジファンドやプロップファームがトレーダーを採用するときです。
トラックレコードを見れば、そのトレーダーがどのようなトレードスタイルで収益を上げてきたのか、そしてそのトレーディングの安定性がどのくらいなのかが一目瞭然なので、採用側は自社の方針に沿った人材を得やすくなります。
トラックレコードの意味を広く捉えれるならば、個人のFXトレーダーが日々記録しているトレードノートもトラックレコードだといえるでしょう。
あなたの手元のトレードノートを「正式なトラックレコード」だと思いながら、架空のヘッジファンド採用担当者に見せても恥ずかしくない、規律のあるトレードを実践することをおすすめします。
以上、FX専門用語「トラックレコード」の意味と解説についてお伝えしました。