投機筋とは、短期的なレート変動による価格差から利益(差益)を得ようとする相場参加者のことで、「短期筋」とも呼ばれます。
投機筋のメインは、ヘッジファンドや証券会社などの金融機関のディーラーです。
彼らは差益が得られると見込めれば、あらゆるタイミングで売買を繰り広げます。
ポジションの保有期間は、アルゴリズム取引であれば一瞬、一般的には数日から数ヶ月の範囲とされています。
相場には、実際に外貨が必要で取引を行う「実需筋」よりも、はるかに多くの投機筋が参加しており、その比率は「実需:投機」が2:8とも1:9ともいわれています。
レートの変動(価格変動)があれば差益が得られるチャンスとなるため、ときには投機筋みずから値動きの切っ掛けを生み出すケースも見られます。
これは、閑散相場でのチョッピーな値動きや、大量の損切り注文を執行させるための「売り(買い)仕掛け」という形で目にすることが出来ます。
関連記事 『ジョージ・ソロス』とは?ヘッジファンドの帝王のエピソードの数々
関連記事 『ヴィクター・ニーダーホッファー』とは?その必敗のトレードを追う
以上、FX専門用語「投機筋(とうきすじ)」の意味と解説についてお伝えしました。