投機とは、短期的なレートの変動による価格差から利益(差益)を得るトレードのことです。
FXの場合は、短期的な為替レートの変動で売買をおこない、為替レートの価格差から利益(為替差益)を得ようとするトレードのことです。
投機は、現在と将来の価格の「差額」を得ることが目的なので、資金を投じる対象の価値が上昇することを期待する「投資」とは異なった資産運用の方法とされます。
また「投機はゼロサムである」ともいわれます。
ゼロサム(総和がゼロ)だとされる理由は、短期的な為替レートの変動による価格差を利用したトレードであることから、あるFXトレーダーの利益は必ず誰かの損失であるためです。
投機とは「タイミングの違いを価値に変える行為」ということができます。
これは、安いときに買っておき高くなったら売ることで利益を得る、というアプローチに例えられるでしょう。
天気が良い日に安くカサを買っておいて、雨が降ったら高く売ってその差額で利益を得るわけです。
このように売買のタイミングの違いによって、同じカサでも値段が変わるということです。
なお、外国為替取引(FX取引)をする相場参加者について、外貨が必要もしくは日本円に換金するために取引する個人や機関のことを「実需筋」と呼び、投機目的の「投機筋」とは区別されます。
関連用語 投資、投機筋、実需筋
以上、FX専門用語「投機」の意味と解説についてお伝えしました。