底堅いとは、相場が下がっていきそうに見えながらも、なかなか下がらず、むしろ上昇の可能性を感じさせる状況のことです。
よくあるケースとして、上昇トレンドにおける押し目の状況で下げ渋る場面が、この底堅い状況にあたり、「底堅さがある」と表現されます。
底堅い状況では、さらなる上昇を見込んだ買い勢力による、押し目買いが行われていると考えられます。
上昇トレンドでの調整(押し)で見られる「底堅さ」
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上記のユーロドル15分足チャートでは、よく見ると底堅い部分のサポートライン上に、ヘッドアンドショルダーが形成されそうになっていたことが見て取れます。
中央の高値にあたる部分(ヘッドアンドショルダーの頭の部分)が綺麗に出来上がっていて、サポートライン(ネックライン)をレートが明確に下抜ければ、一旦は下落の値動きの流れが発生していた可能性がありました。
しかし結果は、ネックラインに当たるサポートラインをまったく下抜けることなく、文字通りラインでサポートされながら高値を更新していきました。
上記のユーロドル15分足チャートでは、先程とは異なる底堅さの形が現れているのが分かります。
チャートの下部にある数字は時刻を示していますが、最初の日の22時から始まった強い上昇はその後、調整の値動きを見せて徐々に下落してきました。
次の日の10時過ぎから、狭いレンジを形成して停滞を始めます(底堅さを示した部分)。
停滞が進むに連れてローソク足のヒゲが目立つようになり、最後は長い下ヒゲが連続して出現し、売り勢力の攻勢が激しかったことと、底堅い状況を示して結局は買い勢力が勝利したことを表しています。
下降トレンドで下げ止まる際の「底堅さ」
さて、もう一つのケースとして、下降トレンドが続いていた状況において、反転パターンが現れ始めた状況も、底堅さのある場面です。
下の上記のユーロドル15分足チャートでは、大きな逆三尊(逆ヘッドアンドショルダー)のパターンを形成して、反転上昇していったもので、底堅さを感じさせる流れになっています。
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傾向として、底堅い状況では、何度も同じ安値をつけたり、長い下ヒゲが現れたりします。また、安値が徐々に切り上がっていく場合も多く見られます。
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関連用語 底、大底、底割れ
以上、FX専門用語「底堅い」の意味と解説についてお伝えしました。