初心者あるあるとは、為替取引(FXトレード)を始めたばかりの初心者FXトレーダーがやってしまいがちな、典型的な失敗例のことです。
具体的には、次のような「FX初心者あるある」があります。
- ポジションサイズが資金に対して大き過ぎて、一回の負けトレードで大きな損失を出してしまう。
- 損切りの逆指値注文を入れずにトレードして、大きな損切りを余儀なくされる。
- 自分が決めた損切りラインに到達しても、自分で損切りができず、含み損を拡大させてしまう。
- 5分足でエントリーしたのに、損切りをしたくないために、1時間足や日足に損切りの根拠を求めてホールドし続けてしまう。
- 思惑通りに動かなかったポジションを「長期投資に切り替えよう」といって、バイ・アンド・ホールドをし始める。
- 様子見すべき場面が分からず、目先の利益を逃したくないとばかり思ってしまい、飛びつきエントリーをくり返してしまう(ポジポジ病)。
- 飛びついたところが最高値になって、一度も含み益になることなく下落していく。
- 含み損がどんどん増えていって、怖くなって損切りしたら、そこから反転上昇していって悔しい思いをする。
- そもそも、エントリーに何の根拠もないまま、感覚的に(値ごろ感で)トレードしている。
- 含み益になると、すぐに利益確定をしてしまう(チキン利食い)。
- 経済指標が発表されることを知らないため、リスクの高い時間帯にトレードをしていしまい、突然の急変に慌てふためく。
- チャートにあらゆるインジケーターを表示させて、未来を当てようとする。
- 負けが続いて資金が減ってきたら、貯金や生活費をつかってトレードを続けようとする。
- etc…
他にもいろいろな失敗がありますが、こうしたことは「初心者の洗礼」として、誰もが通る道なのかもしれません。
「FX初心者あるある」を乗り越えるためには?
そんな失敗を経てもFXを続けていくためには、こうした失敗で再起不能にならないような、リスク管理の意識が必要です。
リスク管理といっても、難しいことが必要なのではなく、シンプルに「最初は何をやってもお金が減る」という前提で行動すればいいのです。
この前提に立てば、いきなり大きなポジションサイズでトレードすることに、「待った」をかけられる可能性がありますし、大抵は「小さなポジションサイズにしておいて助かった……」と思う結果になるはずです。
もし、ビギナーズラックで利益が出たなら、それは「未来からの借金」だと思うことです。
いずれ、その借金を返済するときが訪れますし、そのときのためにも、最初は小さなポジションサイズでトレードすることをおすすめします。
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以上、FX専門用語「FX初心者あるある」の意味と解説についてお伝えしました。