三角保ち合いとは、別名「トライアングル」といい、チャート上にあらわれるパターンのひとつで、徐々に値動きの幅が小さくなっていく状況をあらわしたものです。
レートの動きが一定の範囲で変動している状態を「保ち合い」といいますが、三角保ち合いでは、この変動の幅が徐々に狭くなっていきます。
こうした値動きが生じる背景には大きく2つあり、ひとつは、買いと売りの勢力が拮抗していて、どちらもせめぎ合っている緊張感のある状況です。
この場合は、どちらかの方向へと大きく動き出す可能性があります。
もうひとつは、指標発表などの材料に乏しかったり、市場参加者が少ない閑散相場だったりする状況です。
この場合は、どちらにもブレイクアウトしていかず、グズグズと横ばいの状況が続く傾向があります。
三角保ち合いのバリエーション
三角保ち合いにはバリエーションがあり、それぞれに名前がつけられています。
上昇トライアングルは、高値にできるラインが水平、もしくはそれに近い角度になっているもので、三角保ち合いのなかで安値が切り上がっていることから、買いの勢力が強いことをあらわしています。
そのため、高値を更新すると上昇していきやすい傾向があるとされています。
反対に、下降トライアングルでは、三角保ち合いのなかで高値が切り下がっていることから、売りの勢力が強いことをあらわしているため、安値を更新すると下降していきやすい傾向があるとされています。
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以上、FX専門用語「三角保ち合い」の意味と解説についてお伝えしました。