ラウンドトップとラウンドボトムとは、為替相場(FX)のチャートパターンの一種で、それまでのトレンドが転換していく際に現れる反転パターンです。
ソーサートップ、ソーサーボトムとも呼ばれます。
山形(おわん型)を形成しながら徐々に反転していくという特徴があり、ダブルトップやヘッドアンドショルダーのような明確な「レンジの上下限」が現れないことも相まって、トレードしにくいチャートパターンのひとつと言えます。
売り勢力と買い勢力のどちらが優勢なのかを見極めることが難しいため、為替市場の相場参加者のコンセンサスが一致し辛く、結果として不明瞭な相場状態が続きやすくなります。
ラウンドトップ・ボトムのチャートパターンが形成された場合、その後に局所的なレンジ状の保ち合いが発生することがあり、これを「ハンドル」といいます。
ハンドルが形成されたラウンドトップ・ボトムのことは「カップアンドハンドル」とも呼ばれます。
ハンドルが形成されると、売り買いどちらが優勢だったか不明瞭だったものが、このハンドルのレンジ上下限が最後の攻防の舞台となって決着がつく可能性が生まれます。
ラウンドトップ・ボトムでのトレードは、このハンドルが形成されるかどうかがエントリー判断の分かれ目のひとつになります。
ハンドルが形成されないチャート状況では、無理にトレードすることはおすすめ出来ません。
ハンドルが形成されたなら、そのレンジを抜けた方向へエントリーすることは妥当な判断だといえます。
とはいえ、ダブルトップやヘッドアンドショルダーの様にはっきりとした反転パターンでのトレードとは異なる困難さがあります。
ハンドルが形成され始めても、為替レートの方向感が不明瞭な相場状況(市場参加者のコンセンサスが一致し辛い)は継続しているので、慎重なエントリー判断が必要であることに変わりはありません。
以上、FX専門用語「ラウンドトップ・ラウンドボトム」の意味と解説についてお伝えしました。