レクタングルとは、いわゆるレンジ相場のことを指します。
レクタングル(Rectangle)とは「矩形(長方形)」を意味する単語であり、レンジ相場の見た目が長方形に見えることからこう呼ばれます。
下の為替チャートは、ユーロドルのレクタングルの例です(クリックすると拡大します)。
レクタングルは、チャートを見る視野(範囲・スケール)の違いによってその捉え方が変化します。
上の為替チャートの場合、大きめのスケールで捉えると、赤い枠で囲ったサイズのレクタングルが認識できます。
また、小さく捉えると水色の枠で囲ったレクタングルを認識することが出来ます。
大きなレクタングルの中には小さなレクタングルが入っているという、いわゆる「フラクタル構造」がそこに見て取れるのが分かります。
もちろんこうしたことは、チャートの時間軸を変化させることでも同様に見られる傾向です。
日足でレクタングルが形成された部分を1時間足や15分足に切り替えてみると、その中に複数のレクタングルがあることに気づきます。
抽象的に考えると、FXチャート上のあらゆる値動きは、巨大なレクタングルの中での上下動なのだということが見えてきます。
過去の歴史的高値と安値の間を、為替レートがトレンドを描きながら上下に行き来しているという風に捉えられるわけです。
この考え方を用いると、トレンドの反転可能性のあるチャートポイントに意識を向けやすくなります。
関連用語 レンジ相場、チャートパターン、保ち合い、もみ合い、鯨幕
以上、FX専門用語「レクタングル」の意味と解説についてお伝えしました。