レートとは、FX取引で用いられる為替通貨の取引交換比率のことで、正しくは「為替レート」といいます。
価値が異なる「二つの国の通貨」を取引する際には、それぞれの通貨の価値に応じた交換比率が必要であり、この交換比率のことを為替レートと呼ぶのです。
例えば日本円を米ドルとの交換の際に1ドルが120円で取引されていた場合、この「1ドル=120円」という交換比率が為替レートということになります。
為替レートは外国為替市場(FX市場)での実際の売買取引によって常に変動しています。
私たちが目にしている為替レートは原則として、そのときの売り手と買い手が合意して取引が成立したレートです。
つまり売り手と買い手の“需給バランス”によってレートは形成されており、買い手が多い場合はレートが上昇し、売り手が多い場合にはレートが下落することになります。
需給バランスの変動が起きる要因としては、主に次のようなものがあります。
(1)のファンダメンタルズ要因としては、主に各国の通貨当局や政府機関などが発表する経済指標が用いられ、それら指標発表の結果によってポジティブサプライズやネガティブサプライズが市場関係者にもたらされ、需給バランスが変化します。
(2)のような世界的ニュースが伝わると、金融資産を安全な資産へ避難させようという動きが生じやすくなり、安全通貨や避難通貨と呼ばれる通貨が買われやすくなるため、ここで大きく需給バランスが崩れることになります。
(3)のテクニカル要因としては、多くの市場参加者が注目する為替レートを更新したりそこで反転することなどによって、一部の市場参加者の強制決済(損切り注文の発動)や新規注文(エントリー)が行われるため、それを契機として需給バランスが大きく傾く傾向があります。
以上、FX専門用語「レート」の意味と解説についてお伝えしました。