ペナントとは、三角保ち合いというチャートパターン(継続パターン)のひとつで、トライアングルとも呼ばれます。
高値は徐々に切り下がり、安値は徐々に切り上がっていて、見た目が三角形になるのが特徴です。
「ペナント」とは、細長い二等辺三角形の旗のことで、このパターンが同様の形を示すことからペナントと名付けられました。
ペナントは一般的に継続パターンとして認識されているため、形成されると継続方向へブレイクアウトしていくことを期待するトレーダーが増える傾向があります。
しかし実際にどちらへブレイクしていくかは事前には分かりませんので、値動きを観察して対応していくことが大切です。
ペナントの反転方向へのブレイクには注意が必要
ペナントは三角保ち合いのひとつですから、いずれ上下どちらかへブレイクしていきます。
しかし、継続方向ではなく反転方向へとブレイクしたときには、拙速なエントリーは避けたほうが無難です。
下の図は、ペナントが反転方向へブレイクしたものの、その後、上昇フラッグを形成して継続方向へとブレイクしていった様子を表しています。
これは「それまでの流れ(トレンド)はそうやすやすと反転しない」という値動きの傾向を示す一例といえるでしょう。
ペナントの高値に「反転を示唆する何らかの要因」があるなら、反転方向へのトレードを検討することは妥当な判断だといえます。
例えば、上位時間足のレジスタンスライン付近でペナントが形成されたならば、反転していく可能性が生じるでしょう。
以上、FX専門用語「ペナント」の意味と解説についてお伝えしました。