濡れ手で粟とは、FX取引においてエントリーしたポジションが想定外の大きな利益を生み出したことを指す言葉です。
また、「楽に儲かる」という、為替取引(FXトレード)への世間の間違ったイメージを表す言葉としても用いられます。
よくあるケースとしては、リスクを無視して大きなポジションでエントリーしたところ、たまたま要人発言や経済ニュースなどで大きな為替レートの変動が生じ、一気に大きな含み益や決済利益を得るというものです。
しかしこれは、運良くエントリー方向への為替レートの値動きが生じたから良かったものの、逆方向へレートが動いていたら想定外の含み損を抱えることになったでしょうし、運が悪ければ強制ロスカットという結末が待っています。
他のケースとしては、ハイリスクな指標トレードによって大きな利益が得られたというケースです。
特にFX初心者トレーダーは、初心者の頃に濡れ手で粟の利益を得てしまうと悪い癖がついてしまい、その後のトレード姿勢に悪影響を及ぼしかねません。
FXでは、利益確定に対して「濡れ手で粟」という気持ちを抱くこと自体、そのエントリーが過大なポジション(リスクの取り過ぎ)であることを表しており、いずれは為替相場から手痛いしっぺ返しを食らうことになるでしょう。
FXで長期的に利益を上げ続けられるようになるためには、このような「濡れ手で粟」を喜んだり期待したりする気持ちとは、しっかりと距離をおく必要があります。
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以上、FX専門用語「濡れ手で粟」の意味と解説についてお伝えしました。