ノーポジションとは、為替取引(FX)において何も取引をしておらず、ポジションをもっていない(建玉がない)状態のことを指す言葉です。
ノーポジと略されて使われるケースも多く見られます。
また、ポジションをもたずに、積極的なエントリーは控えて相場状況を静観している状態を指して、ノーポジションという場合もあります。
ノーポジションは「何もしないこと」ではない
多くのFXトレーダーは、為替相場でポジションをもっていないとトレードをしている気になれず、ノーポジションだと「何もしていない」ように感じてしまう傾向があります。
特にFX初心者ほどノーポジションの状態を軽視してしまう傾向があります。
そもそもお金を稼ごうと思ってFXを始めた以上、目の前のチャートの値動きがどれも利益のチャンスに見えてしまうことは避けられない心理状態だと思います。
しかしだからこそ、ここでよく考えて「本当のトレーディングの姿」について理解しておくことが大切であり、それが為替相場の世界で生き延びて利益を手に入れる正攻法なのだといえます。
ノーポジションの状態で為替相場を静観する(チャート監視・チャート分析は継続しておく)ことは、これ自体がれっきとした優位性のあるトレード判断であり積極的な行動にあたります。
例えば、相場状況がナローレンジになっていたり、反対に経済指標の発表直後などでボラティリティーが激増したりした場合に、戦略的にノーポジションを選択することは、無駄な損失を回避するための正しいリスクマネジメントだといえます。
FXトレードは「買うか売るか」だけではなく、「様子見をする」という選択も必要であり、こうして静観する判断が取れるかどうか、それを実際に実行できるかどうかが、退場してしまうFXトレーダーと優れたFXトレーダーとを分ける重要なポイントのひとつです。
チャンスが無いからとか、チャンスを見逃してしまった結果として何もできないから、やむを得ずノーポジションになってしまっているという「消極的&受動的なノーポジション」は、ストレスが溜まって心理的な負荷が高まり、徐々にメンタル的に正しい判断が難しい状態になっていきます。
そのようなノーポジションではなく、自分自身のトレードルールに則ったトレード判断の結果として、積極的かつ能動的に様子見をする選択をすることで、相場の値動きに翻弄される度合いが減少し、メンタル的にも安定感が増していきます。
ノーポジションを制すものはFXトレードを制すといっても過言ではないので、ぜひ真剣にノーポジションで様子見をすることをルール化して実践してみて下さい。
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以上、FX専門用語「ノーポジション(ノーポジ)」の意味と解説についてお伝えしました。