ノーオファーとは、為替取引(FX)において、売買の取引相手となる売り手(オファー)がいない状態を指す言葉です。
反対に買い手(ビッド)がいない状態を、ノービッドといいます。
一般に株式や先物市場と比べて、流動性がとても高いとされるFX取引においては、通貨を取引してくれる相手(売り手と買い手)がいない状態というのは想像しにくいです。
しかし次のような相場状況では、ノーオファーやノービッドになるタイミングが発生することが稀にあります。
- 為替市場が休日である、週初めの早朝であるなど、為替市場の参加者(機関投資家や大口トレーダー)が非常に少ない時間帯の時。
- 通貨の信用不安などでオファーを出せない相場状況の時。
- 予想外の好材料や悪材料が出て為替レートが一方的に大きく動き、一時的に売り手(買い手)側が為替取引をしなくなった時。
FXでは、このような相場状況で無理にエントリーしようと成行注文を出すと、何とかポジションを持てたとしても、とても大きなスリッページが発生してしまい、非常に不利な建値のポジションを抱えることになってしまいますので注意が必要です。
以上、FX専門用語「ノーオファー・ノービッド」の意味と解説についてお伝えしました。