ムキになるとは、為替取引(FX)の負けを取り戻そうとして何度もエントリーを試みたり、一気に大きな利幅を得ようと無謀なポジションサイズでトレードしたりするなど、感情的に加熱した状態に陥って冷静さを失うことです。
為替取引中にムキになってしまうと、プロスペクト理論によって必然的に損失を重ねてしまう結果になり、トレード後に激しい後悔にさいなまれることとなります。
トレード中のこうした心理状態は「メンタル崩壊(メンホー)」とも呼ばれ、FX初心者トレーダーのみならずあらゆる経験層のトレーダーに見られ、ネット上でよく見かけるエピソードの一つとして知られます。
ムキになることの背景には、トレードの結果(負けや失敗)を「相場が自分を攻撃している」と捉えてしまうという傾向が存在しています。
その結果、傷つけられた自尊心を守り回復させようと感情的になって、「相場への攻撃としてのトレード」を重ねてしまうわけです。
こうした行為は、いわば「天に唾する」ようなものであり、結局は自らの首を絞めるだけの結果に終わるといえます。
対策としては、そもそも感情的にならないような仕組み作りをおこなうことが大切です。
「トレードはメンタルの世界」といわれることからも分かるように、いかに冷静さを維持できるか、そのためにどんな準備をするかが問われるのです。
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以上、FX専門用語「ムキになる」の意味と解説についてお伝えしました。