メンタル崩壊とは、思い通りにならないトレードが重なって損失が膨らんだ結果、破れかぶれの感情に襲われてしまい、衝動的かつ復讐的なトレードを行ってしまう心理状態のことです。
インターネットスラングでは「メンホー」と呼ばれています。
FX取引でよく見られるケースとしては、次のようなものがあります。
- 上昇トレンドなので買いエントリーを繰り返したが、ことごとく損切りになった。
- 「じゃあ下へ行くんだろう」と思い売りエントリーをしたが、これも損切りになってしまった。
- 「ほら、やっぱり上なんだよ」と考え直して再び買いエントリーをしたが、これもまた損切りになった。
- ついに感情の糸が切れてしまい、「なんだよ!どっちなんだよ!」と感情的になり、「売ればいいんだろ!売ってやるよ、この野郎!」といって大きなポジションで売りエントリーをした。
- そこからついに上昇ブレイクとなって大きな含み損を抱えてしまったが、ふてくされて「もう知らん!」といって塩漬けにして寝てしまった。
- その後はマージンコールも無視した末に強制ロスカットされた。
これは後で「メンホーしてしまった……」「なんであんな馬鹿なことを……」といって激しく後悔するパターンです。
メンタル崩壊の特徴の一つは、思い通りにいかない状況が続く中で、徐々に「自分が相場から攻撃されたり馬鹿にされたりしている」と思い始めてしまうことです。
その結果、最終的には「相場に目にもの見せてくれる!」とばかりに、復讐的・報復的な態度で過激なトレードをしてしまいます。
本来、相場自体には何の人格もありませんし、誰に対しても平等に「決して分からない未来」をもたらす存在です。
ですから「感情的にさせられた」「メンタル崩壊させられた」のではなく、「感情的になることを自ら選択してしまったのだ」と謙虚に認めることから始める必要があるでしょう。
メンタル崩壊を避けるためには?
24時間トレードできるFX取引では、株式市場の引け(取引の終了時刻)ように強制的に取引を終わらせる切っ掛けがありませんので、いつでもメンタル崩壊のリスクが潜んでいるといえます。
メンタル崩壊に陥ることを避けるためには、危険な心理状態になり始めた段階で、自らそれに気づけるようになることが必要です。
そのための方法としておすすめしたいのが、科学的にも効果が実証されている「マインドフルネス瞑想」を活用する方法です。
詳しくは下の記事で解説していますので、参考にしてください。

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参考記事 FXのリスク。初心者必見、危険への対策と解決方法10記事
参考記事 「メンタルの悩み解消法」カテゴリー
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以上、FX専門用語「メンタル崩壊(メンホー)」の意味と解説についてお伝えしました。