マーケット・インパクトとは、自分自身の取引によって市場の為替レートに変動を与えてしまうことです。
マーケット・インパクトは、大口注文(大量の売買を一気に行うこと)や、そもそも市場の流動性が低いことが原因で起こります。
例えば、ある通貨ペアで大きなロットの買い注文を出したとします。
しかし為替市場には、その買い注文を受けられるだけの売り勢力(売りを狙うトレーダー)がおらず、買い注文のロットの内、半分しか執行されませんでした。
残りの注文は希望よりも高いレートでしか執行できないため(今よりも高いレートでしか売ってくれない売り勢力しかいないため)、想定よりも高い為替レートで買いポジションをもつことになってしまいました。
為替レートとは、そのとき成立可能な売買レートのことですから、結果として為替レートは上昇することになり、こうしてマーケット・インパクトが生じることになるわけです。
以上、FX専門用語「マーケット・インパクト」の意味と解説についてお伝えしました。