MACD(マックディー)とは、テクニカル分析で用いられるインジケーターのひとつで、移動平均線をオシレーター化したものです。
下のチャートは、MT4で表示させたMACDです。
MACDは、長短2本の指数平滑移動平均線(EMA)の乖離率を計算してグラフ化したものです。
トレンドが発生しているときには、期間の異なる移動平均線はそれぞれ離れていく(乖離していく)傾向が見られるため、これをインジケーターにすることでトレンド判断がしやすくなるわけです。
MACDの計算式とグラフ化を理解するには、チャート上に同じ設定の移動平均線を表示させてみるのがおすすめです。
下のチャートでは、MACDの設定と同じ12期間と26期間のEMA(指数平滑移動平均線)を表示させてあります。
2本のEMAの乖離(離れている幅)とグレーのグラフの形が一致しているのが分かると思います。
EMAのクロスが起きるとグラフがセンターから上下に切り替わるので、センターから上で買い、下で売りという判断材料にするケースが見られます。
積極的な判断方法としては、グラフの傾斜方向へトレードするというものもありますが、これは往々にして逆張りトレードになる傾向があるためリスクが高く、さらにはポジポジ病に陥るきっかけにもなり兼ねないため注意が必要です。
ちなみに、MACDライン(赤いライン)はその乖離の値をさらに平均化したもので、このチャートでは9期間の乖離率を平均化しています。いうなれば「乖離率の移動平均線」です。
MACDは視覚的にトレンド状態を判断しやすいインジケーターのため、順張り逆張り双方の多くのFXトレーダーに利用されているもののひとつです。
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以上、FX専門用語「MACD(マックディー)」の意味と解説についてお伝えしました。