ラッキートレードとは、エントリー当初は想定もしていなかったような利益を、幸運な形で偶然に得ることが出来たトレードのことです。
為替取引(FXトレード)でのラッキートレードの例としては、次のようなものがあります。
- ポジションを持っていたら、経済指標の発表や突然のニュースによって一気に大きくレートが動き、思わぬ利益を得られた。
- 負けトレードが続いていたので、一気に取り戻そうと大きなポジションサイズでエントリーしたところ、予想が的中して莫大な利益になった。
- 「もうそろそろトレンド転換するだろう」と思って逆張りでエントリーしてみたら、ピタリと天底を当てることが出来て利益になった。
ラッキーという言葉とは裏腹に、相場の世界でのラッキートレードは「単純に喜んではいけないもの」として扱う必要があります。
「1」のラッキートレードの場合、突然の値動きで利益になるということは、反対に損失にもなり得るのだということを忘れてはいけません。
もし損切りの逆指値注文を入れていなければ、こうした値動きによって一発で大きな証拠金を失う可能性があります。
「2」のトレードの場合、たまたま予想が当たったから良かったものの、その大きなポジションサイズのまま損切り決済になった可能性も十分あったはずです。
もし損切りになっていれば、連敗という痛みだけでなく、過大なポジションサイズによる傷口の拡大という苦痛も味わうことになっていたでしょう。
「3」の場合、単なる当て物トレード(ギャンブルトレード)が当たっただけに過ぎません。
ギャンブルトレードのように射幸心を煽る結果で一喜一憂することが習慣化してしまうと、見境なく無謀なエントリーを繰り返すようになってしまいます。
FXトレードでは「ラッキートレードは未来からの借金」という気持ちで考えておくことです。
規律のあるエントリーと決済を重ねやすくなりますし、アンラッキーに思えるトレードも「確率的に起こり得る当然のもの」として受け入れやすくなるでしょう。
関連用語 悪い癖
以上、FX専門用語「ラッキートレード」の意味と解説についてお伝えしました。