流動性リスクとは、FX市場の流動性が低くなることによって、取引しようとしてもすぐに売買できなかったり、希望するレートで約定できなかったりするリスクのことです。
英語では「リクイディティ・リスク」と呼びます。
流動性は、為替市場の参加者の数とその通貨取引量や取引頻度によって上下します。
為替通貨の流動性が低くなる要因には主に次のようなものがあります。
- マイナーな通貨ペアのため、そもそも売買取引をしている市場参加者と取引額が少ない。
- 季節要因(夏休みやクリスマス休暇)などで市場参加者が少なくなっている(閑散相場になっている)。
- 突発的な事件や自然災害、政変などによって売買がどちらか一方に偏ってしまい、為替市場で売買が成立しなくなっている。
こうした要因によって流動性リスクが発生すると、為替ポジションの決済が思ったように出来なくなります。
そのため思わぬ不利な為替レートでのポジション決済を強いられたり(過大なスリッページ)、新規ポジションのエントリーが出来なかったり(約定拒否)してしまいます。
そのため、FXトレーダーは流動性リスクについて事前に考慮し、しっかりとリスクマネジメントをしておくことが大切です。
具体的には、トレードする通貨ペアの選定や、トレードを避ける時間帯の設定などをしておきます。
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以上、FX専門用語「流動性リスク(リクイディティ・リスク)」の意味と解説についてお伝えしました。