雇用統計とは、毎月第1金曜日に米国労働省から発表される、米国の雇用情勢を示す統計のことで、米国の景気状況を探る上で最も重要な経済指標のひとつです。
米国の景気の実体を表す最新の数値として、為替市場に限らずあらゆるマーケットに影響を与えるため、多くの市場関係者が注目する経済指標です。
中でも、非農業部門雇用者数と失業率は大きな注目が注がれる指標であり、この数字が事前の予想に対して期待以上かそれ以下かで、為替相場に大きな値動きがあらわれる傾向があります。
雇用統計の結果は、連邦公開市場委員会(FOMC)の金融政策決定にも大きな影響を与えています。
米雇用統計で行われる指標トレード
米雇用統計が発表されると、その指標結果を受けて為替レートが一気に動き出すケースが多いため、その激しい値動きを利用しようとするFXトレーダーたちが盛んに売買を繰り返し、さらなる値動きを呼び込みます。
これが「指標トレード」と呼ばれるもので、通常よりも大きな変動幅が生まれるため、通常よりも短時間で大きな値幅を取れる可能性があります。
しかし、もちろん大きな値幅が利益になるとは限らず、その激しい値動きによる大きなレートの変動幅によって、想定外の大きな損失をもたらす可能性もあることを忘れてはなりません。
関連記事 『経済指標』とは?指標カレンダーの使い方&指標トレードのリスク
以上、FX専門用語「雇用統計」の意味と解説についてお伝えしました。
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