コツコツドカンとは、為替取引(FX)で小さい利益を積み重ねながらも、一回の大きな負けトレードの損失によってそれまでの利益を失ってしまうことです。
コツコツと利益を積み重ねても、ドカン!と負けて証拠金を失ってしまう様子を表しています。
コツコツドカンの背景には、利益は少しでも早く確定したいという心理と、損失はできるだけ確定させず先送りしたいという心理があります。
この心理的な特徴はプロスペクト理論(行動ファイナンス理論)として知られているものです。
FXでは感情に任せてトレードすると、人間である以上、必ずコツコツドカンになってしまう傾向がありますので、その対策をおこなうことが重要になってきます。
明確なトレード手法をもって、それに従って行動し続けるというのは、コツコツドカンを回避するための有効なアプローチなのです。
別のコツコツドカンもある
為替取引(FX)でコツコツドカンというと、このようにマイナスイメージをもつものですが、まったく逆の意味も含んでいます。
つまり、コツコツ小さく損切りをして負け続けながらも、ドカン!と勝って、トータルでプラスの利益を得るという意味です。
これは、1回のトレード当たりの利益と損失の比率(リスクリワード比)が大きい──損失pips(ピップス)よりも利益pipsが大きいことによって可能になります。
具体的には、-10pipsの小さな損切りをくり返しながら、利益を伸ばせる状況では値動きについていって、+30~50pipsといった大き目の利益確定を目指すトレードスタイルです。
トレンドフォロー系のトレードスタイルには、こうしたコツコツドカン型のものが多く見られます。
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以上、FX専門用語「コツコツドカン」の意味と解説についてお伝えしました。