確率思考とは、FXにおいて、目の前の1トレードの結果ではなく、一定の回数以上のトレード結果の統計を重要視することです。
仮に、勝率が60%のトレード手法の場合だと、100回トレードをすれば40回の負け・損失トレードになるわけですから、直近の数回のトレードで連敗することは、ごく普通に起こる出来事です。
確率思考を理解していないと、せっかく優位性のあるトレード手法でトレードしていても、こうした自然発生的な連敗に狼狽して、トレードルールの優位性を疑う結果にもつながり兼ねません。
目の前の1トレードの結果、損切りとなって証拠金が減ってしまうことは、メンタル的には辛いことであるのは確かです。
こうなると、今とは異なる他のトレード手法を探し出し始めてしまい、FXの取り組みが振り出しに戻ってしまう可能性もあります(これを「手法ジプシー」と呼び、避けるべき状態です)。
未来が決して分からないFXトレードの世界では、目先の確実な利益というのは幻想であり、確かなのは「統計的に裏付けられた優位性」です。
確率思考でエントリーし決済をすることが出来れば、連敗も「確率的に当然起こり得ること」として自然に、平常心で受け入れられるようになります。
自らのトレード手法への統計的な理解が深まってくると、連敗が起きるとむしろ勝ちトレードが近づいたという感覚すら感じるようになってくる可能性があります。
確率思考を身につけるためには、そのトレードルールで繰り返しデモ口座で仮想トレードをしたり、FX練習ソフトを使ってトレード練習を行うなどして、「勝ったり負けたりしながらも、トータルでは利益が積み上がっていく」という実感を得ていくことが必要です。
参考記事 FXで勝つとはこういうことだ!あなたもサイコロで確率思考を体験しよう
以上、FX専門用語「確率思考」の意味と解説についてお伝えしました。