ハイ・フリーケンシー・トレーディングとは、ミリ秒(1/1000秒)単位で為替市場に売買注文を出す、超高速&高頻度の為替取引のことで、アルゴリズム取引の一種です。
HFTと略されますが、これは「High Frequency Trading」の頭文字を取ったものです。
独自のコンピュータ・サーバーから為替市場に注文が出され、その頻度は1秒間に1000回を超すとも言われています。
為替市場(FX取引)の売買注文の偏りや、経済指標・ニュースの解析、膨大な値動きの統計情報などを元にしてアルゴリズム取引が行われます。
高頻度でエントリーと決済を繰り返し、小さな利益を数多く重ねていくのが、このハイ・フリーケンシー・トレーディングの特徴です。
常に膨大な量の注文が飛び交うことになるので、為替市場(FX取引)に大きな流動性をもたらしてくれるメリットがあるものの、予期せぬ事態に売買アルゴリズムが過剰に反応した結果、為替レートの急変をもたらすリスクもはらんでいます。
2010年にニューヨーク市場で起こった「ダウの瞬間的な暴落(フラッシュ・クラッシュ)」は、ハイ・フリーケンシー・トレーディングが原因だったとされています。
このときは、わずか数分でダウ平均株価が1,000ドルも下落しました。
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以上、FX専門用語「ハイ・フリーケンシー・トレーディング(HFT)」の意味と解説についてお伝えしました。